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【TGS 2013】バンダイナムコブースで行われたトークイベント「“F2P”4タイトル 戦略と今後の展開」の模様と,「SOULCALIBUR Lost Swords」の星野プロデューサーへのミニインタビューをお届け
ここでは,トークイベントに加えて,ようやくいろいろな情報が明らかになってきた「SOULCALIBUR Lost Swords」について聞く,星野氏へのミニインタビューも合わせてお届けしたい。
「ACE COMBAT INFINITY」河野一聡プロデューサー |
「SOULCALIBUR Lost Swords」 星野正昭プロデューサー |
まず,現在サービス中の「機動戦士ガンダム バトルオペレーション」の桑原氏と「鉄拳レボリューション」の原田氏が登壇した。バンダイナムコゲームスでは,F2Pタイトルの海外戦略部門のリーダーも務めているという原田氏は,「日本やアメリカは,ネットを使ったゲームが人気で,ネットで宣伝するとすぐに広がるが,ヨーロッパはネット宣伝の効果が薄いなど,地域差はすごく大きい」としつつ,「これまで,家庭用ゲーム機向けのF2Pタイトルはほとんどなかった。今集まりつつあるデータは,PC向けのF2Pタイトルとは大きく異なっていて,とても興味深い。今後,このデータを活かしていきたい」と展望を語った。
続いては「ACE COMBAT INFINITY」の河野氏が登壇し,最新のトレイラーを初披露した(関連記事)。そして,「自由に空を飛び,自由に敵を倒せるように,(本作では)以前のシリーズ作品のシステムを再び採用した」ことを明かしたほか,「本当はここで配信日を発表する予定だったが,もっと作り込みたいので,申しわけないが発表を中止した。その代わり,世界に先駆けて国内でβテストを行う」と宣言した。
続いて「SOULCALIBUR Lost Swords」の星野氏が登壇。本作のティザートレイラーをお披露目すると同時に,人気キャラクターである「ソフィーティア・アレクサンドル」の参戦を発表した(関連記事)。
対人戦のできる格闘ゲームであったソウルキャリバーシリーズが,本作でシングルプレイ専用となったことについて「より多くの人に一度触ってもらいたいと思い,あえてシングルプレイに特化した」と語ったほか,「シングルプレイでもやり込めるように,武器属性やキャラクターの成長要素を設けた」「操作は簡単になり,演出がよりド派手になったので,気持ち良く相手を倒せる」と,本作の特徴を紹介した。
「ガンダム バトルオペレーションは,幅広い遊び方を作っていきます。今後も期待していてください」(桑原氏)。「我々4人は普段から情報交換しているので,タイトルに関わらず,僕のTwitterに要望をくれて大丈夫です。……でも,全部無料にしてくれっていうのはやめてくださいね(笑)」(原田氏),「F2Pモデルはプレイヤーと一緒に作っていくことが大事だと思うので,βテストを通じて,意見や要望をお願いします」(河野氏),「SOULCALIBUR Lost Swordsは鋭意製作中です。発売までにHDDの容量を空けておいてください。もし足りないときは,ガンダムと鉄拳とエスコンを削除してくださいね」(星野氏)と,それぞれファンに向けてメッセージを贈り,トークを締めくくった。
「SOULCALIBUR Lost Swords」プロデューサー,
星野正昭氏へショートインタビュー
4Gamer:
さっそくですが,「SOULCALIBUR Lost Swords」について,お話を聞かせてください。本作は格闘ゲームとしては珍しく,シングルプレイ専用タイトルになっていますが,それはどういう理由によるものでしょうか。
「ソウルキャリバー」シリーズは,ゲームの世界観やキャラクターが好きだと言ってくれる人が非常に多いんですが,格闘ゲームはどうしてもハードルが高いという印象が強く,「自分にはできないかも」と感じる人も少なくありません。そこで,シングルプレイに特化して,さらに基本プレイ料金を無料にすることで,とにかく多くの皆さんに触ってもらえるタイトルを作ろうと考えました。
4Gamer:
シリーズファンからの声はどうだったのでしょうか。
星野氏:
以前調査をしたところ,「ソウルキャリバー」シリーズファンの皆さんは,ストーリーモードなど一人用モードを重視していることが分かりました。そのデータも,本作をシングルプレイに特化させた理由の一つです。
4Gamer:
「ソウルキャリバーIV」以前のタイトルは,一人用モードが非常に充実していましたから,そういう声が大きいのも納得ですね。
星野氏:
本作には対人戦こそないのですが,自分が育てたキャラクターをネットにアップロードしたり,友達の育てたキャラクターを呼び出して一緒にミッションを進められるようになっているんです。
4Gamer:
友達のデータを,仲間にできるわけですか。
ええ。例えば,自分のキャラクターとは違う武器属性を持った仲間を一緒に連れて行けば,苦手な属性を持った敵が出てきても,仲間と交代することで有利に戦えるようになるんです。いわゆる,相性補完ですね。
4Gamer:
試合やラウンドではなく,「鉄拳タッグトーナメント」のように,対戦中にキャラクターの交代ができるんですか。
星野氏:
そうです。ただ,現在は調整中なので,例えばゲージが溜まったときだけ交代できる,といった形になるかもしれませんが。
4Gamer:
本作にはソフィーティア・アレクサンドルが参戦することが発表されましたが,ほかのキャラクターが復活する可能性はあるのでしょうか。……例えば,タリムとか。
星野氏:
ああ,なるほど。ええと,運営型のF2Pモデルのメリットって,プレイヤーの声を反映しやすいことだと思うんですよ。
4Gamer:
確かに。「鉄拳レボリューション」も,投票で新キャラクターを決めていましたし。
星野氏:
はい。だから,我々もプレイヤーの声をできる限り聞いて,「SOULCALIBUR Lost Swords」を一緒に育てていければと考えています。また,自分自身としても,新キャラクターや新しい遊び方をどんどん追加していきたいと思っています。
4Gamer:
シングルプレイに特化した本作ですが,「ソウルキャリバー」シリーズが対戦格闘ゲームとして遊ばれてきた側面もあると思います。プレイヤーからは「やっぱり対戦もしたい」との声があがってくるかもしれませんが,そのあたりはどうお考えでしょうか。
星野氏:
それは分かります。ただ,現状はCPUの操作する対戦相手を気持ち良くボコボコにできる無茶なコンボが決まったり,成長したキャラクターがものすごく強くなったりするように作っていて,対人戦を楽しめるバランスを取っていません。
とはいえ,「それでも対人戦がしたい」という要望が本当に多ければ,どこかのアップデートで対応するの可能性も,なしではないと考えています。
4Gamer:
なるほど。
星野氏:
それもまた,運営型F2Pタイトルの強みですから。あがってきた要望には,できる限り応えていきたいと思います。
4Gamer:
分かりました。それでは最後に,本作を期待しているファンに向けて何かメッセージをお願いします。
星野氏:
本作はシングルプレイ専用ですが,とてもやりごたえのあるゲームになっています。年内のダウンロード開始を目指して鋭意制作中ですので,ぜひ期待していてください。
4Gamer:
東京ゲームショウのお忙しい中,ありがとうございました。
- 関連タイトル:
機動戦士ガンダム バトルオペレーション
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SOULCALIBUR Lost Swords
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