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[GDC 2012]ゲームを“音楽”で盛り上げるインディ作曲家達によるセッション「The Indie Composers Speak」をレポート
インディーズゲーム開発が大きく成長している欧米のゲーム産業においては,プログラミングからデザインまでをこなす万能型の開発者はそれなりにいるのだが,心に響く音楽を作曲できるような人材となると,数えるほどもいないだろう。
そこで登場するのが,会社には属さず一匹オオカミとしてゲーム業界を渡り歩く“インディ コンポーザー”と言われる人達だ。今回のGDCでは,オーディオ専用セッションではなく,インディペンデントゲーム・サミットの枠内において,現在のインディーズゲーム界隈で最もホットな3人のコンポーザーが,思いのままに自分の意見を語る「The Indie Composers Speak」(インディコンポーザーが語る)というセッションが行われていた。
「ゾンビがやってきた〜」という妙なフレーズのポップソングで,動画投稿サイトで話題を集めたPlants vs. Zombiesのエンディングテーマだが,シギハラ氏はそれを含むすべてのゲーム内BGMを手がけている。ゴシック,キュート,ファニーという,このゲームが持つチグハグな要素をうまく音で演出するため,ゴシック音楽だけでなく,スウィングやポップをミックスさせるなどして,植物とゾンビが戦うという本作の,独特の雰囲気にあうメロディを作り出したということだ。
もともとシギハラ氏は,クラシックピアニストとしての経歴を積んでいるが,幼少時代には暇さえあればメガドライブで遊んでいたというゲーム好きだ。週末のピアノコンクール向けにチャイコフスキーの練習をしなければらないのに,「ロックマン 5」のBGMをピアノで弾くことに夢中になったこともあるそうだ。クラシック音楽を学びながらゲームミュージックにも親しんでいたという過去が,現在の彼女の仕事に多大な影響を及ぼしていることは間違いないだろう。
- 関連タイトル:
プラント vs. ゾンビ 日本語版
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