Crytekがクラウドゲーミングサービス「GFace」を発表。現在はクローズドβテストを実施中

　「Crysis」などで知られるドイツのデベロッパ，Crytekがクラウドゲーミングサービス「GFace」を発表し，公式サイトをオープンした。公式サイトによれば，現在GFaceはクローズドβテストの段階にあるとのこと。

「GFace」公式サイト

　クラウドゲーミングとは，グラフィックスなどゲームの基本的な処理をサーバーが受け持ち，クライアント側にゲーム画面をストリーミングするというもの。配信された画面を見てプレイヤーが行った操作は，ネットを通じてサーバーに伝えられ，こうした情報交換をハイスピードで行うことにより，プレイヤーはゲームを購入してインストールする必要どころか，ゲームの要求するスペックを持ったPCや，コンシューマ機を購入する必要さえなく，ゲームが楽しめるというわけだ。
　GFaceでも，2Dグラフィックスのカジュアルなタイトルから，コア向けのものまで，さまざまなゲームを楽しめるようになるらしく，PC以外にもスマートフォンやタブレット向けのゲームまでサポートされるという。また，ゲームだけでなく，同じ映画を知り合いと同時に見ながらビデオチャットするといった各種のサービスが受けられるとのこと。


　GFaceという名称を聞いて思い浮かぶのが，Crytekが現在開発中のFree-to-PlayタイプのオンラインFPS「Warface」だろう。事実，GFaceの公式サイトに掲載された写真には，Warfaceのものと思われる画像も多く含まれており，CrytekとしてはWarfaceをGFaceでサービスし，ユーザーを増やすという狙いを持っているようだ。Warfaceは2012年の発売が発表されており，クローズドβテストが順調に進めば，2012年内にはCrytekの新サービスを利用できるようになりそうだ。