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[CES 2016]従来比で圧倒的に静かな純正CPUクーラーをAMDが披露。A10 APUの新型も予告
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印刷2016/01/15 20:45

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[CES 2016]従来比で圧倒的に静かな純正CPUクーラーをAMDが披露。A10 APUの新型も予告

こちらは,AMDブースで見かけた東芝製の国内未発表ノートPC「Satellite Radius 2-in-1」。Carrizo世代のAPU「FX-8800P with Radeon R7 Graphics」を採用する
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 CES 2016でAMDは,招待者限定のクローズドなブースを用意して,さまざまな最新製品や将来技術を披露していた。それらのうち,次世代GPUマクロアーキテクチャ「Polaris」(ポラリス)に基づくGPUのデモについては,すでにレポートしたとおりだ。
 本稿では,Polaris関連以外の展示から,AMD純正の新型CPUクーラーや,2016年第1四半期に登場予定の新APUなどについてレポートしたい。


AMDの純正の新型CPUクーラーがグッと静かになる?


写真は,Godavariこと「A10-7870K」と付属のCPUクーラー。冷却能力はともかく,静音性に優れるとは言い難いものだった
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 まずは純正の新型CPUクーラーから見ていこう。
 AMDのCPUやAPUを使っている人なら知っていると思うが,これらに今まで付属していた純正のCPUクーラーは,動作時の騒音がかなり大きい。純正CPUクーラーに不満があるなら,数多くの製品が流通しているサードパーティー製のCPUクーラーを買えば話は済むとはいえ,そのために数千円の出費を求められるというのもツラいところだ。

 純正CPUクーラーの騒音を改善する声は世界的に少なくなかったらしい。そこでAMDは,CES 2016で,冷却能力の強化と静音性の向上を両立した新型CPUクーラー「Wraith Cooler」(レイスクーラー)を発表し,今後販売されるCPUやAPUに同梱すること発表したのである。

Wraith Cooler(左)と,これを同梱したCPU「FX-8370」の新しい製品ボックス
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 デスクトップPC向け製品の説明担当者によると,「幽霊」の名を冠するWraith Coolerは,既存の純正クーラーである「AMD D3 Cooler」と比べて,冷却フィンの面積が24%増大しており,冷却ファンによる空気流量も34%増加しているという。
 Wraith Coolerの正確なサイズは示されなかったのだが,大雑把に測ってみたところ,95(W)×110(D)×90(H)mm程度の大きさがあるようだ。

Wraith Coolerは従来のAMD D3 Coolerと比べて,冷却フィンの面積が24%増大しているという
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Mini-ITXマザーボード用のPCケースにWraith Coolerを組み込んだデモ機。正確なサイズは明言されなかったのだが,かなり大きく見える
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 これらの改良により,Wraith Coolerにおける動作時の騒音は,10分の1程度まで低減しているとのことだ。通常動作時の場合,従来のAMD D3 Coolerだとノイズレベルは54dBA程度なのに(※AMDのスライドでは51dBAと表記),Wraith Coolerは38dBAまで音量が下がっていると,担当者はアピールしていた。

Wraith Coolerの特徴を示したスライド
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 AMDが,動作音の違いを比べたデモムービーを公開しているので,興味のある人は再生してみてほしい。驚くほど騒音レベルが低下しているのが分かると思う。


 もともと安価の製品の多いAMD製CPUやAPUが,付属のCPUクーラーでも十分な静音性と冷却能力を実現できるようになれば,別売りのCPUクーラーを買うためのコストを節約できる可能性も出てくる。AMDプラットフォームでPC自作を検討している人には,ささやかだが嬉しいポイントになりそうだ。

AMDのデモムービーより。左は従来のAMD D3 Coolerで,右がWraith Coolerを動作させた状態だ。それぞれの写真左側に,音量を示すレベルメーター風表示があるので,おおまかな音量の違いがイメージできるだろう
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APU新製品「A10-7890K」は2016年第1四半期中に発売


 冒頭で軽く触れた新APUは,デスクトップPC向けの「A10-7890K」だ。AMDは,本製品をを2016年第1四半期中に正式発表すると予告している。現在,A10シリーズAPUのハイエンドは「A10-7870K」なので,最上位モデルが入れ替わるのは,2015年5月以来ということになる。
 実物の披露やデモ,詳細スペックの公開は残念ながらなかったが,CPUコアの最大動作クロックが,A10-7870Kの4.1GHzより0.2GHz分高い4.3GHzに達することだけは明らかになった。それ以外の主な仕様――グラフィックス機能やDDR3-2133メモリコントローラを統合する点など――は,A10-7890Kと変わらないと思ってよさそうだ。

AMDが予告したA10-7890Kの情報。スペック面の新情報は,最大動作クロックが4.3GHzに達したことくらいだ
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2016年のAMDプラットフォームに関する情報も出てきた。それによると,AM3+やFM2+対応マザーボードに,USB 3.1 Type-CやM.2インタフェースを搭載するものが登場する予定とのことだ
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APUではなくGPUの話題だが,HDMI 1.4対応GPUで「High Dynamic Range」(以下,HDR)表示に対応するというデモも披露された。写真の左側がHDR有効の状態で,右側が無効(=現在の表示)の状態。明部の表現が大きく変わっていることが,この写真でも分かる。デモに使用したGPUは,Radeon R9 Fury Xで,HDR有効側は,LG ElectronicsのHDR対応55インチ有機ELテレビ「55EF9500」を使用しているとのこと
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AMD公式Webサイト

  • 関連タイトル:

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    AMD FX(Vishera)

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