カプコンは2013年2月22日，3月22日に発売が予定されているPC用ソフト「バイオハザード6」の公式ベンチマークソフト，PC版『バイオハザード6』ベンチマーク（以下，バイオハザード6 ベンチマーク）を公開した。合わせて，4Gamerにインストーラを掲載したので，興味のある人は本稿の最後に示したリンクからダウンロードしてほしい。

ベンチマークのメインメニュー

ベンチマークの「グラフィック設定」。表示解像度や垂直同期のオン・オフのほか，アンチエイリアシングや影，テクスチャの品質など，全9項目を設定できる

　バイオハザード6 ベンチマークでは，ゲーム中にあるシーンから2つ抜き出して，それぞれベンチマーク用シークエンスとしたものを用い，PCの処理性能とゲームがどれくらい快適に動作するかを判定する。用意されるグラフィックス設定項目「グラフィック設定」は製品版と同等なので，製品版を購入する前に，自分のPCでどれくらい快適に動作するかが把握できるわけだ。

ベンチマークの1シーン。拡大画像は，ゲーム機版を大きく上回る，2560×1600ドットの高解像度画像で収録している。ちなみに右の画像は，大量のゾンビが登場するため非常に負荷が高いシーンだ。ここが30fps以上あれば，どんなシーンでも快適に動くかも？

ベンチマークのもう1つのシークエンス。不気味なサナギが並ぶ中を歩くジュアヴォ。やがてサナギは孵化を始める……

　バイオハザード6 ベンチマークは，従来のカプコン製PC版ゲームのベンチマークソフトとは，動作や設定が異なっている。例えば「LOST PLANET 2 Benchmark Version」（以下，ロスト プラネット 2ベンチ）では，DirectX 11に対応する関係で，動作モードをDirectX 9にするかDirectX 11にするか選択できたが，バイオハザード6はDirectX 9.0cベースで動作するため，この選択肢はなくなっている。

　また，ロスト プラネット 2ベンチではゲーム動作の快適さを判定する「テストタイプA」と，PCの性能を計測する「テストタイプB」の2種類があったが，バイオハザード6 ベンチマークではテストタイプAに相当するテストのみとなった。テスト結果の「RESULTS」画面で表示されるのが，スコアと，S/A/B/C/Dという5段階の「ランク」のみで，平均フレームレートが表示されなくなったのも大きな変更点だ。フレームレートはテスト中に表示されるので，シーンと負荷の関係をチェックしたい場合は，ここの数字を追うことになるだろう。ちなみに，RESULTS画面を表示したまま何も操作しないでいると，再びベンチマークテストが実行されるので，PC性能を示すループデモとして使うことも可能だ。

RESULTS画面では，数字によるスコアと5段階の「ランク」でテスト結果が示される。ランク「A」があれば，大抵のゲームシーンを快適にプレイできるようだ

　またバイオハザード6 ベンチマークでは，ゲーム自体のプロモーションビデオが2つ用意されている。「ビデオ？　デモシークエンスじゃないの？」と思ったかもしれないが，リアルタイムデモではなく，あくまでもビデオだ。

　「プロモーションビデオ A」は，3人の主人公，「レオン・S・ケネディ」「クリス・レッドフィールド」 「ジェイク・ミューラー」をフィーチャーしたもの。「プロモーションビデオ B」は，PC版の独自要素である「ザ・マーセナリーズ アンリミテッド」のもので，大量の敵が押し寄せる様子をチェック可能だ。

バイオハザード6 ベンチマークに収録された2種類のプロモーションビデオ。左がゲーム本編，「ザ・マーセナリーズ アンリミテッド」の映像である

　PC版のゲームは，1か月後の3月22日に発売となる。それまではベンチマークテストで自分のPCの実力を診断し，性能面で不足があるようであれば，PCの買い換えや，パーツの交換を検討してみてはいかがだろうか。

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