歴史ストラテジー「Victoria II」の拡張パック“A House Divided”の詳細が，開発者ビデオダイアリーで公開

　Paradox Interactiveが2010年にリリースした「Victoria II」における，初の拡張パック「Victoria II: A House Divided」。本作の開発者ビデオダイアリーが公開され，アメリカでの2012年1月24日の発売に向けて，その詳細が明らかにされた。


　Victoria II: A House Dividedでは，アメリカにおいて南北戦争が始まる1861年からゲームが開始。プレイヤーは産業革命による中産階級層の出現によって各国で巻き起こる市民戦争や共産革命，近代化といったさまざまイベントが発生する激動の時代を乗り切っていくことになる。
　本作では，各地域における国家間での生産物資をめぐる争いが再現されるほか，国内で次々と発生するPopular Movement（民衆運動）に政府としての対応を求められるようになる。政府として，妥協点を見出すか，完全に制圧してしまうか，もしくは無視し続けるかなど，その対応によっては革命が起きるような不安定な状況になるとのことだ。


　本作で描かれる時代は，日本においては幕末の動乱が真っ盛りな頃に当たる。外圧から始まる薩長同盟や戊辰戦争といったイベントが，どのようにゲームに取り込まれているのかは気になるところだ。日本国内における「Victoria II」の販売元サイバーフロントからは，本拡張パックについてのアナウンスはまだないが，Paradox作品のファンであれば，「Crusader Kings II」や「Sengoku」と共に，2012年のストラテジーシーンを盛り上げてくれることに期待したい。

「Victoria II: A House Divided」公式サイト