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組み込み向けGPU「Embedded Radeon HD 7850」が医療用システムで採用
AMD Embedded Radeon HD 7850 | |||
配信元 | 日本AMD | 配信日 | 2015/01/13 |
<以下,メーカー発表文の内容をそのまま掲載しています>
医用画像診断に採用
AMD(米国本社:米カリフォルニア州サニーベール、社長兼CEO:リサ・スー)は、組み込み向けGPU「AMD Embedded Radeon HD 7850」が、AnalogicによるBK Ultrasoundのbk3000超音波診断システム向けの最先端アプリケーションに採用されたことを発表しました。Analogicは人命救助用の医療活動を向上させる医療・セキュリティー技術ソリューションを開発しています。
AMDのエンベデッド・ソリューションの医療アプリケーション担当セグメント・マーケティングマネージャーであるキャメロン・スウェン(Cameron Swen)は、次のように述べています。「OpenCLTMを搭載する『AMD Embedded Radeon HD 7850』GPUは、強固かつ効率的な組合せを可能にします。本製品は技術を通じた医療分野への当社の取組みを示すものであり、鮮明で詳細な医用画像の可視化と先端グラフィックス性能の向上を促進し、医師による患者への先進医療の提供を支援します。」
Analogicは、OpenCLスタンダードにより「GPGPU」と呼ばれる汎用コンピューティング向けGPUへのアクセスを可能にし、クロスプラットフォームの移植性を通じた優れたパフォーマンスとシステムおよび開発コストの削減を達成しました。Analogicは、AMDのGPUテクノロジーを活用して各超音波画像 の情報量を3倍に向上させ、画像のキャプチャーから表示にかかる時間を削減しました。従来のFPGAおよびDSPでは、特定のハードウェア向けのカスタムソフトウェアが必要な限定的かつフレキシビリティーのない実装となります。OpenCLによるソフトウェアベースのソリューションでは、製品ラインに関わらず世代移行後もソフトウェアを利用できるため、開発コストのさらなる削減とより長期的な価値の創出をもたらします。
Analogic のチーフ・マーケティングおよびサイエンティフィック・オフィサーのジャック・クーマンズ(Jacques Coumans)氏は、次のように述べています。「優れたパフォーマンスを発揮するプラットフォームを実装することが、当社における最終的な設計上の目標でした。選択肢を検討した結果、優れた品質とスケーラビリティーを持つ『AMD Embedded Radeon HD 7850』を採用しました。AMD組み込み向けグラフィックス技術によるbk3000超音波診断システムは、卓越した処理速度と画像の忠実性を実現するため、臨床医は診断の難しい患者の生体構造や生体流動ダイナミクスをより深く理解することができます。」
「AMD Embedded Radeon HD 7850」は、実績のあるGCN(グラフィックス・コア・ネクスト)アーキテクチャーをベースに組み込みアプリケーションの画質の向上および並列処理能力を促進します。超音波診断に加えて、GPGPU向けアプリケーションとしては、地形図および天気図マッピング、顔およびジェスチャー認証、生体およびDNA分析などの複雑な並列処理アプリケーションがあります。
Analogicの新型bk3000超音波診断システムは、 泌尿器科、外科、一般画像診断、および手順案内アプリケーションを対象とし、全世界の主要な市場で提供されています。
参考情報(英語)
- 「AMD Embedded Radeon」GPUについて
- 関連タイトル:
Radeon HD 7800
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