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[G-Star 2011]対人戦特化のMO「GLADIUS(spectacles of blood)」。コロッセオがテーマで,週間王者決定戦や他人の試合での“賭け”が楽しめるガチな作品
GLADIUSは,古代ローマの闘技場(コロッセオ)と,そこで戦う剣闘士(グラディエーター)をテーマにした三人称視点のMOアクション。最大16人による対人戦が主体の作品だが,協力して敵と戦うPvEも用意されている。
最大の魅力は,限られたスキルで戦うという奥深い戦闘システムだが,このほかにも1週間ごとに行われるトーナメントや,ほかのプレイヤーのトーナメントを観客として観戦し,“賭け”をする「ベッティング」など,特筆したいシステムがいくつも存在する。さっそく以下で,ゲームの概要を順番に紹介していこう。
なお,今回は本作のインゲーム映像を入手したので合わせて掲載する。作品の雰囲気や打撃感などは,ぜひこのムービーで確かめてみてほしい。ちなみに本作には流血表現があるが,ゲーム内にはこの表現を和らげたり強めたりできる設定項目が用意されるという。
選択可能な3つのクラスと成長要素
まずは,選択可能な3つのクラスとその特徴についてお伝えしていこう。本作ではすべてのクラスにおいて一定レベルに達すると転職が可能になる。1クラスにつき2つの2次職が用意されており,これらはゲーム内でアイテムを使って切り替えることが可能だ。2次職は1つが1次職の特徴をより強化したもので,もう1つが仲間と共に戦うための力を得た職業になるという。
Romanus(ローマヌス)
片手ソードと盾を持ったローマ出身の剣闘士で,軽やかな動きが特徴。盾で敵の攻撃を防いだり,防御からのカウンター攻撃を得意とする職業。応急処置のような技も持つ。攻撃速度,攻撃範囲は並。
Germania (ゲルマニア)
両手武器によるきわめて強力な攻撃手段を持つパワフルな剣闘士。巨大な武器は重いために軽々とは振り回せないが,一撃の威力は随一だ。自分の体をコマのように回転させて周囲を巻き込む攻撃など,範囲攻撃にも優れている。
Parthian (パルティアン)
機敏な動きと正確な攻撃で敵に致命傷を与える暗殺者タイプの剣闘士。強襲や逃亡が得意で,さらに出血や猛毒といった状態異常も駆使する。攻撃速度は早いが,攻撃範囲は3クラスの中で最も狭い。
キャラクターのレベルは30までで,闘技場でPvPまたはPvEをしていけば経験値を獲得して上昇していく。そしてレベル30になると経験値の代わりに「評判点数」というものが獲得できるようになり,点数に応じた階級が与えられるという。
階級は一般兵士から軍団長までの20段階用意されているが,評判点数は闘技場の戦闘結果次第で上下するので,一度高い階級についたからといって油断できない。
レベルが上昇するとスキルを獲得できるが,一度の戦いにセットして持っていけるスキルは基本的に4つまで。数あるスキルの中からどれを選んだかによって,同じ職業であっても役割や戦い方が変化するため,戦いの度に読み合いや駆け引きが生まれるようなシステムになっているのだ。
多彩なゲームモード
PvP,PvE共に多彩なゲームモードが用意されているのも嬉しい。PvPにはバトルロイヤルやチーム戦,クラン戦があり,とくにクラン戦は結果次第でクラントーナメントの参加券なども手に入るという。
ちなみに通常のPvP(バトルロイヤルなど)では,プレイヤーのレベル,PVP成績,階級,装備しているアイテムを基準に対戦相手を見つけてくれる「スマートマッチングシステム」が採用されている。
戦場であるアリーナはランダムに決定されるが,何も障害物がない場合もあれば,落下すると即死してしまう穴だらけのアリーナであったり,トラップの配置された極悪なアリーナであったりと,その種類は多岐にわたるので,いつも新鮮な戦いが楽しめる,PvPに特化した作品らしいフィーチャーだ。
PvEには戦いたい敵を選んで友人と共に挑むモードや,次々と出てくる敵をひたすら倒して生き残るモードのほか,ストーリーモードも用意されている。剣闘士としての旅立ちを描いた物語が楽しめるストーリーモードは,カットシーンなどを交えたドラマティックな演出で,PvPは少し苦手という人でも楽しめる内容になっているという。
トーナメントとベッティング
さまざまなゲームモードが用意されている本作だが,一番興味深いのはこのトーナメントとベッティングシステムである。トーナメントは,一週間をかけてその週のチャンピオンを決める戦いだ。種目は個人戦,チーム戦,クラン戦の3つで,参加申し込み者の中から選ばれた剣闘士が毎週月曜日に発表され,週末に向けて戦いを繰り広げることになる。
チャンピオン達には称号と共に特別な武器を“作成”するための素材であるトロフィーが授与されるとのことだ。
参加していない人も,トーナメントで誰が(あるいはどこのチーム,クランが)勝利するかを予想して“チップ”を賭けることができ,実際に気になる試合を観戦することも可能だという。ちなみに,賭けの配当として支払われるチップでしか交換できない課金アイテムのようなものや,レアなコスチュームなども用意される予定だという。
このトーナメントとベッティングはe-sportsの盛んな韓国の作品らしいシステムで,日本のタイトルにはない要素と言える。また,剣闘士同士の真剣な戦いを観客が楽しむという観戦も,本作のコンセプトや世界観によくマッチしていて面白い。個人的には,G-Star 2011で見たがっつりプレイしてみたいタイトルの1つなのだが,残念ながら日本展開は未定とのこと。
韓国では2012年初頭になんらかの形でテストが行われる予定らしいので,その結果と評判次第では日本のパブリッシャが動きを見せるのではないか,と密かに期待しておこうと思う。
- 関連タイトル:
GLADIUS(spectacles of blood)
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