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Corsair,通信が途切れにくいワイヤレスマウス「HARPOON RGB WIRELESS」や,ゲーマー向けPC「CORSAIR ONE」の2019年モデルを発表
イベントで発表となった新製品の概要をレポートしよう。
HARPOON RGB WIRELESS
Corsairは今回,HAR
北米市場向けのCorsair直販サイトではすでに販売中で,価格は49.99ドル(税別)。Corsairによれば,そう遠くないタイミングで世界市場向けにも出荷を行う予定とのことだ。
HAR
SLIP
- データ通信のパケット1つを2つに分けて,ミリ秒単位で順次送り出す
- 空いている周波数帯を探して通信に使う周波数を動的に切り替える「Intelligent Frequency Shift」(IFS)
- インテリジェントな再送信技術で冗長性を確保する
といった仕組みによって,従来の無線通信方式よりも2.5倍の信号強度を実現しているとのことである。これにより,低遅延かつ通信が途切れにくくなっているのが,HAR
加えて,SLIPSTREAM対応のUSBレシーバーは,1基で3台までの対応デバイスを接続する機能があるそうで,Corsairでは今後,SLIP
ワイヤレス以外の面では,最大60時間駆動できるだけのバッテリーを内蔵しながら,約99gという軽さを実現しているのもポイントだろう。
なお,搭載センサーの詳細は明らかになっておらず,光学式で最大1万DPIというスペック以外は不明だ。
CorsairのHARPOON RGB WIRELESS製品情報ページ(英語)
同時に発表となった2つのマウスについては,簡単に紹介したい。両製品は北米市場向けの直販サイトでは販売中で,価格はともに59.99ドル(税別)となっている。
まずM65 RGB ELITEは,2016年に登場した「M65
搭載センサーに,CosairとPixart Imagingが共同開発したという光学式「PWM3391」を採用しているのも見どころの1つ。スペックの詳細は明らかになっていないのだが,1DPI刻みで最大1万8000DPIまでトラッキング解像度を調整できるのが特徴であるという。
重量が約97gと軽く,底面に最大3個の錘(おもり)を取り付ける重量調整機能を備えるのもポイントだ。
もう1つのIRONCLAW RGBは,手のサイズが大きく,かぶせ持ち(パームグリップ)を好むユーザーに向けた右手用マウスであるという。搭載センサーは,こちらも光学式センサーのPWM3391となっている。
CorsairのM65 RGB ELITE製品情報ページ(英語)
CorsairのIRONCLAW RGB製品情報ページ(英語)
縦長筐体のPC「CORSAIR ONE」にRTX 20シリーズ搭載の新世代モデルが登場
2017年に,Corsair初のゲーマー向けデスクトップPCとして登場した「CORSAIR ONE PRO」。そのコンセプトを受け継いだうえで,より高性能なグラフィックスカードへの対応と静音性の向上,さらに拡張性の強化も図った2019年モデルとして,「CORSAIR
CORSAIR
CORSAIR
2製品の主な違いはスペックにある。CORSAIR
両機種ともメインメモリ容量は32GBで,内蔵ストレージはPCIe M.2接続で容量480GBのSSDと,Serial ATA接続で容量2TBのHDDという構成だ。
なお,Corsairでは,CORSAIR ONE 2019年モデルの派生でクリエイターやデザイナー向けのPC「CORSAIR
こちらは筐体の色が銀色となっているほか,CPUにSkylake世代で12コア24スレッド対応の「Core i9-9920X」を,GPUにはGeForce RTX 2080 Tiを採用するのが特徴だ。
Corsairのゲーマー向けPC製品情報ページ(英語)
微細なLEDを並べた「CAPELLIX LED」を採用するメモリモジュール
Corsairはゲーマー向け製品のほとんど,たとえばメモリモジュールにもカラーLEDイルミネーションを搭載しているが,そのLEDについても,新しい発表があった。
「CORSAIR
Corsairでは,CAPELLIX LEDの用途としてゲーマー向けキーボードやマウス,光るPCケースや光る空冷ファンといったものを挙げているのだが,第1弾の採用製品となるのは,光るDDR4メモリモジュール「DOMINATOR
DOMINATOR PLATINUM RGBは,Corsairの統合設定ソフト「iCUE」に対応しており,発光色や発光パターンをユーザーがカスタマイズできるという。
低消費電力という特徴をいかせば,たとえばワイヤレスタイプのマウスやキーボードでLEDを点灯しても,バッテリー駆動時間に与える影響が少ないデバイスを作れるのではないだろうか。今後の採用製品に期待したい。
Elgato Gamingは,スマートフォンやタブレット用ゲームの実況配信システムを出展
Key Lightは,PC上のソフトウェアで輝度や色温度を調整できるのが特徴のである。発表会場には1台しかなかったのだが,Elgato Gamingでは,2台を使って左右から実況者を照らすという用途をアピールしていた。
Screen Linkは,iPhoneやiPad上で動作しているゲームの映像をMacに配信したうえで,Mac側のソフトウェアで実況映像に必要な処理や加工を施して配信,または録画するというシステムである。
ソフトウェアだけで完結するので,キャプチャデバイスの類が不要であるうえ,「OBS Studio」や「Streamlabs OBS」といったメジャーな配信ソフトウェアに対応しているのも利点と言えよう。
Screen Linkは,1セッションあたり15分までの時間制限がある無料版と,制限なしで9.99ドルの有料版「Screen Link Pro」がラインナップされている。iPhoneとMacを所有するゲーマーは,Screen Linkでスマートフォンゲームの実況に挑戦してみるのもよさそうだ。PC用ソフトウェアの登場にも期待したい。
Elgato GamingのScreen Link製品情報ページ(英語)
- 関連タイトル:
Corsair Gaming(旧称:Vengeance Gaming)
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