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「Diablo」「StarCraft」「World of Warcraft」などのキャラクターによるドリームバトル。Blizzardが新作MOBA「Heroes of the Storm」を正式発表
「Heroes of the Storm」は,もともと「Blizzard All-Stars」という名称で開発が進められていたことで知られる。自社で保有する「Diablo」「StarCraft」「Warcraft」,そして「World of Warcraft」という4つの人気シリーズに登場する,レイノー,スラール,ディアブロ,ケリガン,アーサス,ゼラトゥル,ティアエルといったさまざまなヒーローたちによる5対5のチーム対戦を楽しめるのだ。
「Dota 2」や「League of Legends」といった,ほかのMOBAタイトルが1プレイあたり1時間近くもかかるのに対し,「Heroes of the Storm」は20分程度で楽しめるのが大きな特徴。とにかく緊張感を深く短くすることを目的としているようで,ゲームには特定のミッションが用意されるなど,単なる陣取り合戦に終始していないのが興味深いところだ。
その例として今回紹介されたのが,「The Blackhearts’ Bay」という,Blizzardが“バトルグラウンド”と呼ぶインタラクティブなマップだ。
このマップには,「ブラックハート」という幽霊海賊が港に自分の船を停泊させている。チームがマップのどこかにある宝を探し出して,ブラックハートに届ければ,ブラックハートは自分の船の大砲を敵に向かってぶっ放してくれるのだ。
それでゲームが確実に終わるというわけではないようだが,一気に大勢がつけばゲームが間延びしないし,逆転できればそれはそれでプレイヤーたちの語り草になるというわけだ。このほかにも,NPCのキャンプを攻撃して傘下におき,相手の陣地に送り込むといったこともできるようになっていた。
“元ネタ”となるそれぞれのゲームの世界観は大きく異なるので,どう統一感を出すのかが気になる読者もいるだろうが,一番浮いてしまいそうな「Starcraft」の登場人物なども,うまくデフォルメされている印象である。「Heroes of the Storm」の世界は「Nexus」という名がつけられており,空間のよじれによってさまざまな世界や時代が混合したという設定になっているとのこと。
現在のところは18人のヒーローキャラクターが用意されているが,それぞれのキャラクターに複数のスキンが用意されており,例えば「Diablo III」のデーモンハンターは,「ヴァンパイアハンター」のコスチュームでプレイさせることもできる。アーサスには,「リッチキング」になった後の姿だけでなく,金色の髪をなびかせて戦っていたオリジナルの姿のスキンもあった。
さらに,それぞれのキャラクターには複数の特殊能力が用意されており,プレイヤーはそのうちの1つをあらかじめ選べるようになっている。ギターを持って戦う「エリート・タウレン・チーフテン」には,高速移動の「High Mobility」や,音楽の力でヒーリングする「Self Healing」といったものから,相手の頭上に飛び込んでダメージを与える「Stage Dive」や,相手を強制的に躍らせる「Mosh Pit」というギャグ系の能力まで用意されていた。
「Heroes of the Storm」は順調に開発が進めば,2014年第1四半期からβテストが開始されると発表されており,公式サイトでは既にβテストへの登録も開始されている。
ほかのMOBAタイトルより手軽でありながら,遊び応えのある作品になりそうで,今後の情報にも注目したいところだ。
「Heroes of the Storm」公式サイト
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