プレイレポート
[G-Star 2011]「StarCraft II: Heart of the Swarm」プレイレポート&プロモムービーを掲載。“Kerrigan”がヒーローユニットとして登場
HotSは,2010年7月にリリースされた「StarCraft II: Wings of Liberty」(Windows/Mac)の拡張パック。Wings of Libertyのキャンペーンでは“Terran”種族がフィーチャーされていたのに対し,HotSのキャンペーンでは“Zerg”種族の物語が描かれている。主人公は,Wings of Libertyのラストで救出された“Sarah Kerrigan”だ。
また,TerranやZerg,“Protoss”の各種族に新ユニットが追加されており,マルチプレイなどでより幅広い戦術がとれるようになっている。
同ブースのプレス向け試遊台では,Zergを率い,TerranやProtossと戦いを繰り広げるミッションがプレイできた。
本作には,自軍の旗艦において,侵攻する惑星を選択することでプレイするミッションを選ぶ方式が採用されており,また旗艦では,Wings of Libertyと同様,自軍ユニットの永続的なアップデートが行える。このあたりの仕組みは,Wings of Libertyをプレイした人ならばすんなり理解できるはずだ。
一方,主人公のKerriganの口調には,意思と行動力の強さが如実に表れており,対照的な2人といえる。
使用種族が違うので,当然ながら,使用するユニットや建造物の構成も大きく異なる。またHotSの大きな特徴は,Kerrigan自身がユニットとして頻繁に登場すること。Kerrigan専用のアビリティが複数用意されており,いわゆる“ヒーローユニット”的な扱いだ。
そのため,Wings of Libertyと比べると,全体的なプレイフィールが「Warcraft III」に近づいた印象を持った。今でもほぼ毎日,同作を遊んでいる一人として嬉しく感じたポイントだ。
また,特定の範囲内にいるユニットにダメージを与えつつ,スタン状態に陥れられる,“Crushing Grip”という強力なアビリティを使用可能だ。Kerrigan専用のアビリティは,“Destruction”“Swarm”などの4ジャンルに分かれており,ミッションクリア時に獲得できるポイントを消費し,アンロックしていく仕組みとなっている。ゲームを進めるにつれ,ヒーローっぷりを存分に発揮してくれるはずだ。
なおKerriganは,倒されてしまっても1分間のクールタイムが経過すると拠点で復活する。したがって,ほかのユニットとグループ化し,積極的に最前線に送り込むことでより大きな活躍が期待できそう。Warcraft IIIで例えると,Orc種族の“Far Seer”をさらに強力にしたユニットという印象だ。
筆者が確認した限り,大半の来場者が対戦モードを選択していた。新ユニットが登場することで,ゲームバランスがどのように変化するか,限られた時間を利用して確認していたようだ。
ちなみに,Blizzard Entertainmentブースでは,プロゲーマーによる,Wings of Libertyを用いての対戦イベントが行われ,大いに盛り上がりを見せていた。
ゲーム自体,だいぶ出来上がっているようなので,リリース時期を尋ねてみたが,「未定です」とのコメントしかもらえなかった。本作で遊べる日はまだまだ先となるかもしれないが,下に掲載した最新プロモムービーを眺め,ゲームの雰囲気をつかんでみよう。
「StarCraft II: Heart of the Swarm」公式サイト
- 関連タイトル:
StarCraft II: Heart of the Swarm
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