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[TGS 2011]ユークスが開発するロボットボクシングゲーム「REAL STEEL」が,ダウンロード専用でリリース決定。原作映画の設定を,忠実に再現したユニークなゲーム
ユークスはダウンロード販売専用の新作格闘ゲーム,「REAL STEEL」(PlayStation 3/Xbox 360)の試遊会を,幕張メッセ近郊のホテルで行った。
REAL STEELは,同名のハリウッド映画の世界観をそのままゲーム化したもので,映画のストーリーはこんな感じだ。人間に代わってロボットが,格闘技の世界でエンターテイメントショーを繰り広げる近未来,人生の意義を失った元ボクサーの主人公,チャーリー(ヒュー・ジャックマン)が,ある日ゴミ捨て場に捨てられていたオンボロのロボットを拾う。やがて,チャーリーはロボットボクシングを通じて,11年ぶりに再開した一人息子と心を通わせていく……。ゲームもまた,映画の物語に沿って進んでいくことになるという。
試遊会では,そんなREAL STEELを軽く遊ばせてもらいつつ,担当者に見どころを聞いた。
「REAL STEEL」公式サイト
本作の一番のウリは,ユークスのプロレスゲーム「UFC Undisputed 2010」(PlayStation 3/Xbox 360)などで好評だったキャラクターエディット機能が,対象をロボットとしたことでより幅広く,見た目だけではなく性能にも影響をおよぼすようになったところだ。
まずロボットのベースとなるボディを購入し,ゲーム内マネーで購入したパーツを換装するのだが,同じ部位のパーツでも,見た目や性能がバラエティに富んでいて,幅広いカスタマイズが楽しめる。
かなり自由に変えられる色や光沢の違いも含めれば,計算上は1億通り以上のエディットが可能ということだ。なお,ベースとなるボディは7体まで購入可能で,また,DLCとしてパーツが配信されることも考えられているようだ。その場合,パーツは1つあたり160円程度になるとのこと。
各種のパーツには,攻撃力などの能力値のほかに重量や消費エネルギーなどが細かく定められている。また,重量や消費エネルギーの総計などには,あらかじめ制限値が設けられており,それを上回ってしまうと本来の性能が発揮できなくなる。したがって,制限値内でどのように組み合わせるか,ここが頭の使いどころというわけだ。
基本的に,どのパーツにもメリットとデメリットがあるので,プレイヤーがロボットに求める性能がどんなものなのかを考え,例えば,スピードを重視するのかパワーを重視するのか,あるいはバランスの取れたロボットにするのか,といった方向性に沿ってカスタマイズするわけだ。組み合わせの自由度は高く,右腕と左腕で異なるパーツを付けた,アンバランスなキャラクターも作れるという。
REAL STEELでは,○×△□ボタンとL2,左スティックの組み合わせで,上下左右にさまざまなパンチを繰り出すことになる。そのほか,ガードやダッキング,スウェーといった動きも可能で,これらをうまく使って相手をぶちのめすのだ。しかし,激しいアクションを繰り出し過ぎると,エネルギー切れを起こして行動不可能な状態になってしまう。
また部位ダメージもあり,特定のパーツにダメージが蓄積すると画面下の表示が透明から白や黄色に変化し,さらにダメージを受けると破壊される。ガードしていても腕にダメージが蓄積するので,ガードの裏にこもりっぱなしも安全とは言えない。
ダメージは試合終了後も回復はせず,蓄積し続けていくので,ラウンド間の休憩中または試合終了後にマネーを支払って修理する必要がある。ただし,一度破壊されてしまった部位は修復できず,試合中の換装も不可能。勝利条件の一つに「対戦相手の頭,あるいは両手を破壊する」というものがあるので,試合前の損傷度チェックは怠らないほうが良さそうだ。
勝利条件の話をもう一つすると,ボクシングなので,ダウンを奪ってからの10カウントKOももちろんある。ダウンさせられた場合は,画面右下に○×△□の4つのゲージが現われるので,このゲージをすべて一杯にすることでダウンから復帰可能。それには左スティックを何回か回したあと,溜めたいゲージに対応するボタンを押すことになる。
対戦は,CPUを相手にするだけでなく,二人プレイやオンライン対戦にも対応している。オフラインでの二人プレイに関しては分からないが,それ以外については,試合をするごとにファイトマネーが入り,それをパーツの修理や換装のための資金としていくことになる。もちろん勝てば多くのファイトマネーが手に入るが,負けてもわずかばかりのお金が手に入る。また,相手が格上であればあるほど,収入は増える。
映画のREAL STEELにおける主人公のように,一攫千金を狙って格上とのマッチメイクをすると,勝ったときのメリットは大きいものの,破損パーツの修理で資金が底をついてしまうこともあるという。したがって,しっかり方針を決めて対戦相手を選ぶことになるだろう。
発売日については,Xbox 360版は全世界を対象に,またPlayStation 3版は北米,欧州,日本において,それぞれ2011年10月上旬が予定されている。価格はXbox 360版が800マイクロソフトポイント,PlayStation 3版が840円となっている。ファイティングゲーム開発で培ってきたユークスのノウハウがつぎ込まれ,さらにカスタマイズ性が大幅に拡張された本作。ファイティングゲームファンは,楽しみに待とう。
※掲載した画面写真は開発中のものです
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"Real Steel" is a trademark and copyright of DreamWorks II Distribution Co., LLC. All rights reserved. (C)2011 YUKE'S Co., Ltd. All Rights Reserved.
"Real Steel" is a trademark and copyright of DreamWorks II Distribution Co., LLC. All rights reserved. (C)2011 YUKE'S Co., Ltd. All Rights Reserved.