連載
マフィア梶田の二次元が来い!:第110回「DQN 〜マフィアのゲームアカデミー〜」
ついに真・女神転生シリーズの最新ナンバリングタイトルが発表されましたな!(関連記事)
この日が訪れるのをサタンに祈りつつ,どれだけ待ったことか……「真・女神転生III-NOCTURNE」の発売からもう10年弱ですよ10年弱!! 天使のような少年がドロドロの欲望を秘めた悪魔に成長するくらいの月日が経っているんですよ! いやー,興奮を禁じ得ない。デビルサマナーの血が騒ぐでぇ……。
今回はその記念すべき第1作をニンテンドー3DS向けにリメイクした作品ということで,ガキの頃にゲームボーイが手垢で真っ黒になるくらいプレイした俺にとっても見逃せないタイトルとなっています。
番組ではゲストとして,プロデューサーの犬塚太一さんをお招きし,ゲームを実際にプレイ。ベテラン魔物使いのような容姿の犬塚さんがブースにいたことに加え,二丁目で大人気系声優の安元洋貴さんのビデオメッセージも届き,大変オス度の高い収録でしたね。あの時のしこりん,一見した感じではバルザックとおにこんぼうに囲まれたスライムみたいな状態でした。
でも,さすがやり込んでいると公言しているタイトルだけあって,ゲーム内容について語る語る。いつもの3割増しくらい饒舌でしたよ。まぁ対戦では俺が2連勝してプライドをへし折ってやりましたけどね!! 製品版も現在プレイ中なので,パーティが固まったら再び対戦を挑もうと思っております。
前回,上海出張編の続きを書くと言ったが,スマン。ありゃ嘘だ。……いやいやいや,怒らんといて。俺が悪いんじゃないよ。妹がね,ウチの愚妹がね。せっかく撮った写真を送ってきよらんのですわ。連載のネタにするからって催促したのに,「写真ってどうやって送ればいいの? ファイルを圧縮? 圧縮ってどうやるの〜? あばばばば〜?」ってオツムが心配になるメールを返してきやがって……お兄ちゃんは情けなくて血涙が出そうだよ。俺の妹がこんなにクルクルパーなわけがない。というわけで,上海の話は我が妹が喋れる猿からPCを使える猿に進化するまで延期とします。
じゃあ,アテのはずれてしまった今回はなんの話をするか……そうですね,学校の話でもしてみますか。以前の連載でもお伝えしたように,俺は現在バンタンゲームアカデミーの講師をやっているわけですが,これまで5回ほどの授業をこなしてきて,そろそろ「先生」と呼ばれることにも慣れてきました。ライター科,プランナー科ともに,生徒達のモチベーションが高く,とても教え甲斐のある良いクラスです。
ライター科では「取材基礎」,プランナー科では「ゲームサーチ」を担当しておりまして,取材基礎は読んで字のごとく,取材に関するさまざまなテクニックを教えています。一方のゲームサーチは,さまざまなゲームの魅力や欠点を正確に見抜く観察眼や,ゲーム業界の流れを分析する能力を磨く授業。そんなわけで,四六時中ゲーム業界を観察しているライターの自分が,プランナー科も受け持っているわけです。
で,どちらのクラスにも共通して重視している要素がありまして……それはプレゼンテーション能力。広く言えば,コミュニケーション能力です。自分がライターの仕事を続けてきて分かったことなんですが,技術云々以前に,人とうまくコミュニケーションを取れなければ,仕事を続けていくことが難しいんですよね。プレゼンテーションという大げさな言い方をしなくても,周りの人間に自分のやりたいこと,自分の意図をしっかりと伝えるのは大事なことですし,人から嫌われたって良いことなんて一つもありません。それにはある程度のコミュニケーション能力が必要とされます。人と喋ること,人前で喋ることに慣れないとダメなんですわ。逆に,それさえできるならば,技術なんて後からついてくるんですよ。グッドコミュニケーションで好感度を上げた仲間達や先輩方から,いくらでも吸収できるんです。
というわけで,極論を言えば自分の授業では,コミュニケーション能力を磨けさえすればいいと思っているんですよね。もちろん具体的なテクニックも教えますけど,身も蓋もない言い方をすれば,どうせ技術なんて現場に出りゃ嫌でも身に付くんですよ! バンタンでの授業を通して,いざ現場に出た時に「よろしくお願いします」「お疲れ様です」「お世話になりました」がしっかりと言える人間になってさえすれば万々歳ですよ。
だから最初に生徒達と顔を合わせたとき,俺は質問したんですよ。「この中で喋るのが苦手なヤツはいるか?」と。すると何人か,手を上げた生徒がいました。ではどうすれば,人とうまく喋れるようになるのか……そこで俺は言いましたよ。「とりあえずギャルゲーの主人公にアテレコするといい」ってね(ドヤ顔)。
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