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新キャラクター・ミラとバーチャファイターからパイの参戦も決定。「DEAD OR ALIVE 5」,TGS 2012直前体験会で早矢仕Pが語る開発秘話
このイベントは,2週間後の9月27日の本作の発売に先駆け,東京ゲームショウに出展されるものとまったく同じ試遊バージョンを,いち早くプレイヤーに体験してもらおうという内容で,会場には早くからDEAD OR ALIVEシリーズのファンが多く集まった。
イベントの冒頭には,本作のプロデューサーである早矢仕洋介氏のトークショーも行われ,本作の開発秘話やTGSに向けての意気込みなどを語る一幕も。本稿ではそのトークの内容を中心に,会場の様子をお伝えしていこう。
まず7年ぶりのナンバリングタイトルとなるDEAD OR ALIVE 5(以下,DOA5)について,「ファンのみなさんと一緒に作ってきた作品」と語り,トークの口火を切った早矢仕氏。開発中から何度か体験会を開催し,シリーズファンからのフィードバックを反映させてきたという。
中でもとくに期待されていたのは,やはり新たな女性キャラクターだ。一体いつ,どんな形で登場するのかというファンの期待を,早矢仕氏をはじめとする開発陣はイベントなどで感じていたそうである。
そんな中,満を持して発表された新キャラクターが,総合格闘家のミラだ。彼女はこれまでのシリーズの女性キャラクターとは,また違った魅力を追求した女の子とのことで,ボーイッシュなショートカットの風貌に格闘スタイルは総合格闘技という,珍しいタイプの女性キャラクターに仕上がっている。
今回の体験会のみならず,TGS 2012の出展バージョンでもミラはプレイアブルだそうなので,会場に足を運ぶ人は,キャラクターの表情やアクション,プレイフィールなどをぜひ確認してみてほしい。
また早矢仕氏は,そんなミラをふくむDOA5におけるキャラクターの作り方について,これまでのシリーズとは違うアプローチで制作していったと語った。これまでのシリーズがグラビア写真のような魅力を追求していたことに対し,本作ではテレビ画面の向こうにキャラクター本人がいるような存在感を重視したといい,闘っている最中に汗をかいたり,泥を被ったりといった,闘いの経過でキャラクターの表現がリアルタイムに変わるという要素を取り入れられている。
「映像で見るだけではなく,実際に触ってみることで,キャラクターが魅力的に映ると思います」とのことで,ここは本作の見どころの一つになるだろう。
続いてのトークは,本作の新システムについて。まず本作では,バトルステージに「ダイナミックアトラクション」というギミックが用意される。このギミックは,闘いの結果によって背景であるステージが大きく変化し,それによって戦局も変化していくというもの。まるで映画の1シーンのような,大がかりな変化になるとのことで,これもまた,本作の見どころの一つとなっている。
上に掲載したミラのムービーでは,走る電車が脱線してキャラクターにぶつかるシーン(開発陣はこの演出を通称“電車レンジャー”と呼んでいるとのこと)があるが,まさにこれが「ダイナミックアトラクション」で,各ステージごとにさまざまな仕掛けが用意されているとのことだ。
そのほかの新要素としては,対戦中に体力が半分以下になったときに,1ラウンド1回のみ使える「パワーブロー」がある。これはヒットさせた相手を任意の方向へ吹っ飛ばすことができる技で,見た目が格好良く大きなダメージを与える以外に,戦いの流れを大きく変えることも可能。前述のステージ変化を任意に発生させられるので,勝敗の鍵を握る要素としてはもちろん,“魅せる“ための技としても,新鮮な駆け引きが楽しめそうである。
さて,本作でもう一つ注目すべきは,セガとのコラボレーションによる「バーチャファイター」からのキャラクター参戦だ。アキラ,サラ,パイの3人の参戦が発表されており,とくにパイは9月14日に発表されたばかりということもあって,体験会でも多くのプレイヤーから注目を浴びていた。こちらもTGS 2012の出展Ver.でプレイアブルキャラクターとなっているそうなので,来場する人にはぜひ触ってみてほしい。
「3D格闘ゲームの元祖といえばバーチャファイター」と語り,実際の開発においてもセガのバーチャファイターチームと相談しながら作ったという早矢仕氏。最初は「久しぶりに戻ってくるDOAでお祭りをやりたい!」という想いから持ちかけたコラボレーションだが,それが実現にまで至ったのは,バーチャファイターシリーズへの深いリスペクトがあったからといえるだろう。
そんな開発時の裏話として,早矢仕氏はとある女性キャラクターのグラフィックスについて,ファンからの声によって手直しを加えたというエピソードを披露した。この手直しについては,今日までアナウンスなどは行われていなかったが,後日公開された動画などを見た目ざといファン達が,その女性キャラクターが可愛くなったことに気付いてくれたのが,早矢仕氏は本当に嬉しかったとのこと。
どのキャラの話なのかは,コアなDOAファンならお分かりだと思うので,ここには書かないが,自分たちの声にしっかりと耳を傾け,それを吸い上げてくれる開発陣の仕事は,ファンにとっても頼もしいといえるのではないだろうか。
最後に早矢仕氏は,「前作から7年が経過していることもあり,開発中は本当に待っている人がいるのかと不安になったこともありましたが,実際に情報を公開してイベントなどを開催すると,非常に多くの方が集まってくれて,開発一同大変嬉しく思っています。東京ゲームショウでは,23日に大会を開催するので,ぜひここで腕を磨いていってください。また27日の発売後は,我々開発チームもオンラインで入っていますので,倒していただければと思います(笑)。格闘ゲームですので,みなさんと一緒に盛り上げていきましょう。これからも応援をよろしくお願いします!」と,来場したファンに向けてメッセージを贈った。
またトークショー終了後にも,早矢仕氏は別途4Gamer読者に向け,トークショーで語りきれなかったネタを披露してくれたので,そちらも掲載しよう。
「先ほどファンの皆さんと一緒に作ってきたという話をしましたが,こういった体験会以外にも,この半年は本作の達人と呼ばれる方々を開発フロアにお呼びして,クローズドのバランス調整を行ってきました。また海外各地でも大会を開催して,そこからのフィードバックも反映させています。
とくに今回はアーケード版を経ずに,いきなり家庭用からの発売となりますので,我々開発陣としても,コアなプレイヤーさんに失望されるような内容にはしたくありませんでした。プレイヤーさん達と一緒になって作ってきたことで,その懸念を払拭し,手応えのある内容になったと思います。とくに新規要素については,ゲームとしてしっかり形になっているところを,TGSでも実際に触って感じていただきたいですね。
またTGSでは,またも発売前にも関わらず大会を開催します(笑)。当日のエントリーで,豪華賞品も用意しますので,ぜひ参加していただいて,対戦の感覚などを体験してほしいですね。ぜひ幕張でお会いしましょう!」
またTGS 2012出展Ver.では,これまで公開された全23キャラクターが使用可能で,うちミラ,エレナ,ゲン・フー,パイは,初のプレイアブル出展となる。各キャラクターの衣装も,限定版の「コレクターズエディション」特典のセクシーコスチュームも含めて選択可能で,ステージも全ステージが公開される。残念ながらストーリーモードはプレイできないとのことだが,こちらは製品版の発売を楽しみにしておこう。
「DEAD OR ALIVE 5」公式サイト
- 関連タイトル:
DEAD OR ALIVE 5
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(C)2012 コーエーテクモゲームス Team NINJA All rights reserved.
Akira, Sarah, Pai characters (C)SEGA.
Virtua Fighter is either a registered trademark or trademark of SEGA Corporation.
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