イベント
約1万2000人の狩人が集結した「モンスターハンターフェスタ’13」東京大会をレポート。「狩王決定戦」「親子ハンター/女子ハンター日本一決定戦」の東京地区代表も決定
また,ニンテンドー3DS用ソフト「モンスターハンター4」(以下,MH4)の日本一を決める「狩王決定戦」「親子ハンター日本一決定戦」「女子ハンター日本一決定戦」の東京地区決勝大会も開催。あいにくの雨模様となったが,場内はハンター達の熱気に包まれていた東京大会の模様をレポートしよう。
■モンハンミュージアム
■イーカプコン出張所
■モンハン屋台
■リアル集会所
入り口には“不正改造データ”に関するお知らせ(関連記事)が設置されていた |
オープニングステージではゴア・マガラ討伐に挑む
(左から)プロデューサー辻本良三氏,ディレクター藤岡 要氏,プランナー徳田優也氏,プロデューサー小嶋慎太郎氏 |
トークやグッズ紹介で会場をひとしきり暖めると,モンハンのイベントでは恒例の「開発者チャレンジクエスト」のコーナーへ。9月14日に発売されたばかりのMH4で,ゴア・マガラ(下位)討伐クエストに臨んだ(制限時間は10分)。
開発陣が実際にプレイしている“リアルデータ”による挑戦ということで,なかなかガチな雰囲気が漂うなか,クエストに失敗したら「ハチミツとクモの巣を全部売らなければならない」といったペナルティも設定され,さらに緊張感を高めていた。
辻本氏がハンマー,藤岡氏がランス,徳田氏が操虫棍,小嶋氏が片手剣を使用 |
クエストでは,粉塵を絶妙なタイミングで使用して仲間をサポートしたり,本作から実装された「乗り攻撃」で見せ場を作ったりと,かなり健闘を見せた。しかし,やはりゴア・マガラの壁は高かったのか,あと一歩のところでタイムオーバー。あえなくクエストは失敗に終わってしまった。
最後は約束どおり,全員がハチミツとクモの巣をすべて売却することに。その後,データセーブまで強制されるという徹底ぶりに意気消沈したものの,「MH4の魅力をお伝えできれば」とコメントを残してオープニングステージを締めくくった。
「ガイストクラッシャー」の
バナ隊長も登場した「モンハン最新情報」ステージ
続いては,「モンハン最新情報」のステージ。ここでは辻本氏が最新情報を発表することになっていたが,その前に珍客が登場した。突如として現れたのは,カプコンから12月5日発売予定のニンテンドー3DS用ソフト「ガイストクラッシャー」のバナ隊長だ。
多くの来場者の頭に「モンハンのイベントなのに,なぜ『ガイストクラッシャー』の攻略隊長が?」という疑問が浮かんだはずだが,そんな空気をものともせず,バナ隊長は同作の紹介を進めていく。
そして,「ガイストクラッシャー」のゲーム内にリオレウスにそっくりのガイスト「ハンター・ガイレウス」が登場するという,MH4とのコラボレーション企画を発表した。しかし,ここでまさかの展開がバナ隊長を待ち受けていた……。
なんと,辻本氏はこのコラボ企画が初耳とのことで「勝手に入れたらアカン!」とピシャリ。コラボ企画は,お互いが相手の作品を好きでなければならないという持論を展開し,バナ隊長のMH4のデータをチェックすることになった。するとバナ隊長のプレイ時間は31時間50分,ハンターランクは5ということで,まずは合格。
続いて,辻本氏が「ガイストクラッシャー」をプレイすることになり,ハンター・ガイレウスとの対決に臨んだ。
本作では,ガイストを撃破すると「クラッシュチャンス」が発生し,これに成功すると新たなガイストギアを入手できる。辻本氏は「エクストリームフォーム」でガイストに変身し,ド派手なアクションを披露したものの,残念ながらハンター・ガイレウスのガイストギアを手に入れることはできずに終了した。
バナ隊長の貴重なアイテムを嬉々として売却する辻本氏に,バナ隊長も大慌て |
このような事態はさすがに想像していなかったのか,「やめて〜!」と懇願するバナ隊長だが,その願いは届かず……。しかし,この甲斐(?)があって,最後は辻本氏もコラボ企画を了承することになり,晴れて「ガイストクラッシャー」にハンター・ガイレウスが登場することが決定した。
その後,MH4や同シリーズに関するコラボやイベントなどの最新情報が発表された。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで開催される「モンスターハンター・ザ・リアル 2014」の日程(2014年2月1日から5月11日まで)や,オリジナルダウンロードクエストの先行配信なども明らかになっている。気になる人は関連記事をチェックしてほしい。
■関連記事
「モンスターハンター」シリーズに関する最新情報が一挙公開。「ガイストクラッシャー」や,「ゼルダの伝説」とのコラボ情報など
芸能界随一のハンターとして知られる
井上 聡さんのプレイ時間は約300時間!
(左から)井上 聡さん,水沢アリーさん,堀内貴司さん |
まずは「MH4のプレイ状況」をテーマに,賑やかにトークを展開。ちなみに井上さんのプレイ時間は約300時間で,ハンターランクは60くらいとのこと。さらに「発売日に24時間やりました」と,さらりと言い放った。また,最初は村クエストのみを進めていたため,数人の狩り友達と集まっているにも関わらず,ソロで黙々とプレイしているという,奇妙なプレイスタイルだったことを明かした。
一方,水沢さんは,発売日からしばらく箱すら開けていなかったと,衝撃の告白。しかし,MH4のCMにも出演している身であり,所属事務所からは「マジトーンで怒られた」という。それからはマジメにプレイしているらしく,現在のプレイ時間は約40時間,ハンターランクは7になっているとのこと。なお,辻本氏は「(水沢さんは)絶対にやってないと思っていた」と意外そうに話していた。
また,堀内さんも井上さんに負けじと狩りに励んでいるらしく,現在のプレイ時間は約250時間,ハンターランクは95くらいだそうだ。
井上さんと水沢さんに加え,来場者から2名を選出してチャレンジクエストも行われた。惜しくもクエストはクリアできなかったが,楽しそうにプレイしている様子が印象的だった |
モンハン模試の答え合わせでは,井上さんや堀内さんという熟練ハンターなら全問正解して当然……と思いきや,問題の難度が高くゲスト陣も苦戦を強いられた。全問正解者は1人もいないという結果に終わったが,辻本氏は「これくらい歯ごたえのあるほうが面白い」とコメント |
謎に包まれたゴア・マガラの生態が明らかに
「教えて藤岡先生! ハンターライフ講座」
次のステージは,ディレクターの藤岡氏がさまざまな疑問に答える「教えて藤岡先生! ハンターライフ講座」。先生役の藤岡氏と,助手役の小嶋氏が再びステージに登場した。
最初のテーマは,MH4における最初の拠点「バルバレ」。藤岡氏によると,バルバレは旅をしている人達が,情報収集や売買を目的として集まる場所になっているという。映像を交えながら,登場キャラクターや施設の紹介を行った。
新モンスターのケチャワチャについては,「あまり好戦的なモンスターではない」と藤岡氏は解説する。好奇心が強く,いろいろなものにちょっかいを出すクセがあるので,音を拾うために長い耳をしているとのこと。
また,敵から逃げられなかったり,追い払ったりしたいときなどは,威嚇するために耳を前に出して,仮面のように使うこともあると説明していた。
また,MH4のメインモンスターであるゴア・マガラに関しては,その危険な生態が明かされた。全身が真っ黒,かつ眼球がないなど,印象的な外見が特徴的だが,目が見えない代わりに鱗粉を付着させて敵の位置を察知するという特性を持っているという。
また,大地に翼を叩き付けて“6本足”になると,触覚が生えてくるが,これはリミッターが外れた状態を意味している。こうなると,ターゲットを完全にロックオンして狂ったように襲ってくるため,非常に危険だと話していた。藤岡氏によると,ゴア・マガラにはまだまだ秘密が隠されており,機会を見て紹介したいとのことだった。
ゲッターズ飯田さん(右) |
一方,ゴア・マガラの手(足?)には途中で消えている線があり,これは「小学校のとき,学級委員をやっていた」傾向が強いのだという。2匹のイメージからはまったく想像できないが,飯田さんならではのユニークな占いに会場からは笑いが絶えなかった。
「モンフェス音楽隊」によるスペシャルLIVEも大盛り上がり |
「イャンクック ステージ」でも開発陣の熱いトークが展開
また,もう一つのステージである「イャンクック ステージ」では,「MH4開発者に聞け!」と題して,藤岡氏と徳田氏がモンハン部ラジオに寄せられたプレイヤーの質問に回答するイベントを実施した。
徳田氏はカプコン入社以来,10年にわたってモンハンシリーズ一筋で携わってきたという,生粋のモンハンクリエイター |
続けて藤岡氏も,専門学校時代に同じ分野を学ぶ仲間から刺激を受けたり,情報交換したりといったことが活きていると述べ,「自分が興味を持っている分野で,まずはたくさん経験することが一番」とメッセージを送った。
また,「制作秘話を教えてください」という要望には,2年前に公開したコンセプトムービーについて触れ,この映像はある意味で「ムチャぶり」(藤岡氏)だったと振り返った。この当時,ジャンプアクション/攻撃を取り入れることはまだ決まっていなかったが,ムービーが公開されたことで,腹をくくって制作することになったそうだ。
その後に行われた「モンハン部スペシャルステージ」では,iOS向けの「MONSTER HUNTER SMART」と「モンハン商店 アイルーでバザール」が紹介された |
モンハンラジオ「良三の部屋」の公開収録には,井上 聡さんと水沢アリーさんがゲストとして登場。お気に入りの装備やこだわりについて,熱いトークを展開した。この模様は11月14日から配信される |
全国大会への一番乗りが決定!
最速ハンターを目指す東京地区決勝大会
午前中から実施された予選を勝ち上がってきただけあって,決勝のステージに登場したチームはいずれ劣らぬ凄腕ハンター揃い。ランス&操虫棍のチームが目立ったが,片手剣やスラッシュアックス,チャージアックスを巧みに使いこなすハンターも印象的だった。開発陣も驚きを隠せないプレイが連続した各大会の結果は以下のとおり。
■女子ハンター日本一決定戦 <リオレイア亜種討伐>
優勝:るぴミニ。チーム
クリアタイム 5分34秒26(使用武器:片手剣,チャージアックス)
準優勝:筆頭へたれニャンターズチーム
クリアタイム 7分01秒79(使用武器:片手剣,チャージアックス)
※優勝チームが決勝大会に進出
■親子ハンター日本一決定戦 <テツカブラ討伐>
優勝:クロネコニャンターズ チーム
クリアタイム 4分52秒73(使用武器:太刀,スラッシュアックス)
準優勝:らがまふぃんチーム
クリアタイム 5分56秒26(使用武器:太刀,操虫棍)
※優勝チームが決勝大会に進出
■狩王決定戦 <ゴア・マガラ討伐>
優勝 ∞(インフィニティ)チーム
クリアタイム 5分06秒10(使用武器:ランス,操虫棍)
準優勝 オイル of サラダチーム
クリアタイム 5分36秒40(使用武器:ランス,操虫棍)
第3位 桜勝チーム
クリアタイム 6分42秒43(使用武器:ヘビーボウガン,スラッシュアックス)
第4位 Avalonチーム
クリアタイム 7分31秒10(使用武器:ランス,操虫棍)
第5位 龍河洞チーム
クリアタイム 8分33秒66(使用武器:ランス,操虫棍)
第6位 ゆっけーズチーム
クリアタイム 8分34秒73(使用武器:ランス,ランス)
第7位 猫と犬チーム
クリアタイム 9分43秒93(使用武器:ランス,操虫棍)
第8位 ひこすなチーム
クリアタイム 記録無し(使用武器:大剣,スラッシュアックス)
※東京大会は上位3チームが決勝大会に進出
最後に,辻本氏が「いきなりいいタイムが出ちゃいましたね。おそらくこれが今後の参考および作戦を立てるうえで,重要なタイムになってくると思います」と,これから開催される4つの地区大会への期待を語り,東京大会を締めくくった。
なお,地区大会は以下のスケジュールで開催される予定となっている。豊富なイベントやコンテンツが楽しめるのはもちろんのこと,会場によっては大会参加者の2次募集を受付中だ。とはいえ,締切は目前に迫っているので公式サイトで早めに確認してほしい。
11月3日(日)【名古屋】ポートメッセなごや 第1展示場
11月10日(日)【福岡】西日本総合展示場 新館
11月17日(日)【札幌】アクセスサッポロ 大ホール
11月24日(日)【大阪】インテックス大阪 4号館・5号館
「モンスターハンターフェスタ’13」公式サイト
「モンスターハンター4」公式サイト
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