プレイレポート
[TGS 2011]PS Vitaローンチタイトル「地獄の軍団」を体験プレイ。100匹のゴブリン軍団を操る戦略性の高いアクションが小気味いい
まず,世界観をかいつまんで説明しておくと,本作では地獄の「魔王」が主人公になる。彼は,かつて人間の王として地上を支配していた人物だが,地上だけでは飽き足らずに神に闘いを挑んだ結果,敗北し地獄の牢獄へと捕えられてしまった。この出来事によって神への憎悪と復讐心を募らせた魔王は,再び神へと挑むため,「地獄の軍団」を結成して終わりなき闘争を開始する,というのが簡単なあらすじだ。
イラストや登場キャラの台詞から滲み出るメタルっぽい雰囲気も,本作の大きな魅力だが,最大の特徴はアクションとストラテジーが交じり合ったような独特の戦闘にある。
プレイヤーが操るのはもちろん魔王。だが,支配者というのは得てして自らの手を汚さずに利を得るものである。彼もその例にもれず,自身も戦場に出ることは出るが,直接戦うのはゴブリンによって組織された軍団ということになる。
軍団は,最大100匹のゴブリンによって構成される。TGS 2011のデモ版では戦士,槍兵,魔法使いの計3兵種を確認できた。
慣れないうちは自分の得意な兵種のみでゲームを進めるといい | |
兵種ごとに武器と防具が用意されている |
兵種は,戦闘中に簡単に切り替え可能で,軍団への攻撃指示はRボタンを押すだけ。あとは戦士なら敵に向かって飛びかかり,槍兵なら突進し,魔法使いなら魔法を一斉に放つ。実際の戦闘では,動き回ったり×ボタンの回避を使ったりしながら攻撃していく。兵種の選択要素こそストラテジックだが,プレイフィールはほぼアクションゲームである。
ちなみに戦闘中,Lボタンで「隊列」を組むと,戦士はその場から動けなくなる代わりに,攻撃時に2匹ずつ敵に貼り付けられるようになるなど,特殊なアクションが発動する。この隊列効果は,ゲームを攻略するうえで非常に重要な要素となりそうなので,いつ使うか,どう使うかを考えながら,最善の選択をしたいところ。
また,軍団は相手からの攻撃を受けると気絶状態(頭の上にドクロマークが表示)になる。この状態のときは,魔王を近づけることで気絶から復帰させられるが,放っておくと,ゴブリンはそのまま死んでしまう。減ったゴブリンはミッションの中継ポイントなどで補充もできるが,軍団の人数は攻撃力に直結するので,常に多めにしておくのがいい。
戦略性とアクション性が混ざり合って一風変わったプレイフィールが味わえる本作。世界への憎悪が溜まっている人は,ゴブリンの軍団を運用して神へ復讐してみるのもいいかもしれない。
「地獄の軍団」公式サイト
- 関連タイトル:
地獄の軍団
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