プレイレポート
力を合わせて敵施設を制圧せよ! 「World of Warplanes」体験レポート。満を持して日本テストがスタートした本作の実力は
体験会では,Wargaming Japanのパブリッシング・アジアパシフィックプロデューサーである藤田 健氏と,Wargaming.netのウクライナスタジオにて「World of Warplanes」の開発ディレクターを務めるアレクサンダー・カシアネンコ氏が登壇し,ゲームの説明を行った。
「World of Warplanes」は2013年に正式サービスがスタートしており,現在北アメリカ,ヨーロッパ,ロシア,中国で展開されている。日本国内向けのサービスは行われていないが,熱心な日本人プレイヤーが北米サーバーでプレイしているそうで,その数は決して少なくないという。
2017年10月に大型アップデート「2.0」が実装され,これが高評価を得たことから日本でのテストが決定したとのことだ。
日本でのテストは当然ながら日本語化されたクライアントが使用できる。正式サービスが行われている地域では,日本,アメリカ,ドイツ,イギリス,ソ連,中国の技術ツリーが実装されているが,今回のテストでは日本,アメリカ,ドイツのみが使用可能だ。テストサーバーは限定的に開放され,月〜木曜日は18:00から翌日1:00まで,週末は金曜18:00から月曜1:00までプレイ可能となる。
ちなみにテストサーバーが設置されている場所は香港とのこと。北米サーバーよりは低Pingでプレイできそうだ。
また,藤田氏によると,今回のテストは日本人プレイヤーからのフィードバックを得ることが目的とのことだ。そのため,限定された技術ツリーと時間が設定されている。なお,終了日は特に定められていない。
会場では実際に12対12のオンラインバトルを「コンクエスト」モードで体験できた。航空機のそれぞれに役割ともいえる特徴があり,各プレイヤーがそれをこなすことで勝利を目指すという,チームでの協力を大きく押し出したモードとなっている。「World of Tanks」や「World of Warships」には基本的にリスポーンはないが,本作は撃墜されてもリスポーン可能だ。
基本的なインタフェースは「World of Tanks」を踏襲しており,機体に乗って戦闘に出ることで経験値を溜め,機体を研究開発していく点も同じである。
以前の「World of Warplanes」は“空戦”で決着がつくことが多かったが,2.0となったことで,爆撃機が追加され,より戦略性が高まった。従来のモードは圧倒的なエースパイロットが1人いるだけで戦況を覆せたが,新たに主流となったコンクエストモードではチームで協力することが重要になっている。
本作の航空機は5つのタイプに分かれており,それぞれに得意分野が異なる。大きく“空中を攻撃するもの”と“地上を攻撃するもの”に分かれていると考えればいいだろう。
「戦闘機」は敵の航空機を倒すのが仕事で,機動力に優れるが防御力は低く,空中戦の醍醐味を味わえる。「爆撃機」は高高度から爆弾を落として敵の施設を破壊し,味方が占領するのを助ける。耐久力は高いものの,鈍重なので戦闘機に食らいつかれると助からない。自衛用の機銃を持っており,こちらは自動で敵を攻撃してくれる。「攻撃機」はロケット弾や対地用の機関砲を装備し,低高度で侵入して地上目標を撃つ。同じ対地攻撃用だが,爆撃機とは対照的だ。「マルチロール機」は戦闘機と攻撃機の特徴を併せ持ち,空中戦と対地攻撃を同時にこなせる。「重戦闘機」は運動性が低いものの,加速と耐久力に優れ,強力な武装を搭載している。
コンクエストモードでは,これら5種類の航空機が得意分野で協力し合い,マップ上に存在する施設を占領,自軍の勝利ゲージをMAXにすると勝利となる。航空機のやれることはそれぞれに異なっており,理解していれば自然と協力プレイになる……という印象だ。
爆撃機や攻撃機が敵施設の対空砲を破壊して,ほかの機体が動きやすい状況を作り出し,戦闘機と重戦闘機が敵施設を守る敵を蹴散らし,マルチロール機が臨機応変に空陸の敵を倒す。施設や敵機を破壊すると制圧率を示すゲージが上昇し,最大になると施設は自軍のものとなる。
施設はそれぞれに異なる能力を持っており,占領した際の恩恵が異なる。例えば「指令センター」を占領すると,NPCの爆撃機隊を呼び出して敵拠点を攻撃するし,「滑走路」は撃墜された際のリスポーン地点となり,「空港」はリスポーン時間の短縮や耐久力の回復といった効果があるなど,なかなか多彩だ。
もちろん敵もこれら施設の占領を狙ってくるため,さまざまな種類の航空機が入り乱れ,状況がどんどん変化していくのが面白い。ある時は味方の爆撃機を守り,またある時はがら空きになった施設をこっそりと攻撃し,やられたら味方が奪った滑走路から即座に前線へ復帰し……となかなかに忙しく,うまく味方と連携できたときは爽快だ。
マップが広いうえに敵が12機では,遭遇するまで少しヒマになってしまうかと思いきや,敵味方のどちらにも属さない第三勢力(中立軍という名称)や基地の防衛隊などNPC機も登場するため,戦場の密度は高い。
航空機はマウスを用いて操作し,直感的に操縦できるという印象。機体を飛ばすだけなら,すぐに慣れるだろう。
チーム制かつ「施設の占領」が強調されていることにより,空戦が苦手な人も活躍の場がある。ルールを理解したうえで,気の合う仲間と一緒にプレイすれば楽しさが大きく増すだろう。飛行機好きやミリタリー好きは日本テストに参加してみよう。
「World of Warplanes」日本公式サイト
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