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[gamescom]「World of Warplanes」の正式サービスは2013年9月25日にスタート。Wargaming.netのスタッフに新作タイトルの今後について聞いた
World of Tanksの成功により一躍注目される存在となった同社だけに,期間中に開催されたパーティには約2000人が集まったという。
中国や韓国に続いて,新たに日本オフィスを開設しており,アジアでの展開も十分に視野に入れている同社のスタッフを取材して,今後の展開などを聞いてきた。
Wargaming.net グローバルブランドマネージャー Alister King氏 |
アジア地域でのサービス展開は,やや遅れるようだ。Wargaming.netのグローバルブランドマネージャーを務めるAlister King氏によると,その遅れは「数か月程度になる」とのことで,まずはアジア地域を対象にしたβテストを開始するという。ただ,アカウント登録に地域による制限はなく,またWorld of TanksのアカウントでもWorld of Warplanesには参加可能だ。クライアントは英語であり,もしかすると通信速度が気になってしまうかもしれないが,日本からもプレイできるはずだ。
左はWargaming.netのPersha Stadioでゼネラルマネージャーを務めるOleg Gotynyan氏。「World of Warplanes」のデモを披露してくれた。右はPR&マーケティングプロダクトマネージャー Max Chuvalov氏 |
同社ブースでは,あらためてWorld of Warplanesのプレゼンテーションを受けたが,8月7日に掲載した記事でもお伝えしたとおり,本作は1930年代から1950年代までに登場した軍用航空機を使ったオンライン空中戦ゲーム。最大で15人対15人のプレイヤーが参加でき,アメリカやイギリス,ドイツ,ロシア,そして日本の軍用機を使って大空の戦いに挑むというものだ。
マップは現在のところ9種類,また航空機はTier 1からTier 10まで計100種類以上が用意されているが,World of Tanksと同様,定期的にオンラインアップデートが行われ,マップと機体を追加していくという。
空中戦なのでマップはあまり関係がないような気がするが,紹介されたマップ「Asian Border」は低層に厚い雲がかかったエリアがあり,視界が完全に遮られてしまう。つまり,World of Tanksにおける遮蔽物の役割を雲が果たしているわけだ。このほか,サンフランシスコをモデルにしたマップや,一面の雪原が広がっているマップ,そしてアメリカの砂漠地帯のようなマップもあり,ロケーションは多彩だ。とくに雪原のマップには深いクレバスが刻まれており,飛行するのは極めて危険だが,多数の敵機に追われた場合はイチかバチかで突入してみる価値はあるだろう。
機体に関してもWorld of Tanksと同様,武装からエンジンまで非常に細かいカスタマイズやアップグレードが可能だ。これらを変更した場合,ある程度は外見も変化するので,実際には用意されている機体数以上のバリエーションが存在することになる。
また,パイロットのスキルに応じて機体性能が変化するので,まさにプレイヤーの数だけ機体があるといったところか。
さらにカウリングや胴体など,いくつかの項目でカラーリングを変更することも可能。現在はデフォルトのパターンしか選べないが,いずれはオリジナルのものを使用できるようしたいとのこと。クランメンバーでエンブレムを揃えれば,空中での敵味方識別も容易になりそうだ。
デモプレイでは爆撃ミッションが紹介された。これは爆撃機を使って地上の施設を攻撃し,破壊するという内容。爆撃機の場合,地上に専用マーカーが表示されるので,これが目標と重なったときに爆弾を投下するわけだ。ターゲットにうまく命中したかどうかは,左下の子画面で確認することになる。爆撃そのものは難しくはないが,爆撃機は重くて遅いので,戦闘機に攻撃されると墜されてしまう可能性が高い。戦闘機の砲火を受けながら,目標にうまく命中させるのは至難の業だ。というわけで,複数の戦闘機が常に爆撃機を護衛するといったチームワークが重要になる。
空中戦と言えば「数は正義」。戦車に比べて脆弱な航空機同士の戦いは,火砲の数で勝っている側が大きく優位に立てる。World of Tanks以上にプレイヤー同士の連携が大切で,βテストの結果によると爆撃機と戦闘機を各2機編成した4機編隊が有効だったとのこと。
また,ビギナーのための充実したチュートリアルを実装しているほか,戦闘のヒントなどが表示される。これでも不安だという人には,BOTを使った練習も可能だという。戦いに勝利すると経験値などを獲得できたり,トロフィーのように特別なリワードも用意されていたりと,プレイヤーのモチベーションを高めてくれる仕様も用意されている。
根幹となるポリシーはWorld of Tanksと同じく「簡単に始められるが,マスターするのは至難」というゲームバランスになるようだ。
ロシアで「Wargaming.net League」を設立するなど,eスポーツにも力を入れているWargaming.netだが,World of Warplanesのeスポーツ施策に関して,現段階では詳しいことは未定とのこと。確かに,eスポーツのタイトルとしては30人対戦は大人数すぎるだろう。例えば,World of Tanksは7人対7人で行われている。World of Warplanesでは,6人対6人で検討されているようだが,まだまだ調整段階のようだ。
9月に開催予定の東京ゲームショウ 2013にも参加を表明しているWargaming.netだが,現在,同社はWorld of Tanks: Xbox 360 Editionを始め,スマートフォンやタブレット端末向けの「World of Tanks Blitz」,さらにアナログのカードゲームなど,PC専業からマルチプラットフォーム対応のゲームメーカーへと脱皮を試みている。
戦車戦に比べて,ライバルの少なくない空の戦いを描くWorld of Warplanesが,今後どのような展開を見せてくれるのか。そして東京ゲームショウ 2013で日本のゲームファンに向け,どのようにアピールするのか,その動向に目が離せない。
「World of Warplanes」公式サイト
4Gamer「gamescom 2013」特設ページ
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