アルケミストは,PlayStation 3用アドベンチャー「
うみねこのなく頃に散 〜真実と幻想の夜想曲〜」を,2011年12月15日に発売する。価格は通常版が8379円,限定版が1万479円(共に税込)。
本作は,2010年に発売された「
うみねこのなく頃に 〜魔女と推理の輪舞曲〜」の続編にあたる作品だ。07th Expansion原作による「うみねこのなく頃に」のEpisode5から8までが,PlayStation 3向けにブラッシュアップされた形で収録される本作は,PlayStation 3版「うみねこのなく頃に」のシリーズ完結作でもある。
音声はすべてフルボイス。楽曲も原作と同じものが収録されるほか,グラフィックスも1920×1080ドットのフルHDに対応する。前作同様,表情豊かなキャラクター達の会話劇が楽しめそうだ。
また,Episode5からは,多数の
新キャラクターも登場する。今回はキャラクターを紹介するムービーも掲載するので,ぜひ見てみよう。キャラクターのボイスを誰が担当するのかは,現在のところ伏せられているが,9月15日から開催される東京ゲームショウ2011にて発表されるとのこと。ファンはこちらもお楽しみに。
ちなみに,本作と前作の2本をセットにした“うみねこセット”が,本作と同日に1万290円(税込)で発売される予定だ。これまで「うみねこのなく頃に」に触れたことのない人は,この機に手を伸ばしてみてはいかがだろう。
原作・竜騎士07さんのコメント
コンシューマーの皆さん、こんにちは。竜騎士07です。
『うみねこのなく頃に』の後編、『うみねこのなく頃に散』をお届けします。
戦人とベアトのミステリーとファンタジーを戦わせる物語は、いよいよこの『散』にて完結いたします。
長きにわたる戦いと探求の物語の結末を、どうかお見届けいただければ幸いです。
『うみねこのなく頃に散』には、『うみねこのなく頃に』をはるかに超えるトリックの事件が待ち受け、未だに屈服しない貴方を、今度こそ打ち砕こうと待ち構えています。
その一方で、これまでの事件の大きなヒントや、核心に踏み込むような重要情報がたくさん詰まっています。それらは、この魔法と幻想で覆い隠そうとする奇怪な事件とトリックの数々に挑もうとする皆さんにとって、大きな手助けとなるでしょう。
さて、誤解しないでいただきたいのは、この『散』には全てのトリックの答えがわかるような単純な答えは記されていないという点です。『散』にはたくさんのヒントと重要な手掛りが隠されています。しかし物語は最後まで、あなたの推理する余地を奪いはしません。
ファンタジーとミステリーの融合した、この複雑奇怪なる魔女幻想に、自らの知力だけで推理に挑む、そんな方にだけ挑んで頂きたい、無数のヒントと手掛り、そして新たなる挑戦。それが『散』なのです。
ようこそ、『うみねこのなく頃に散』の世界へ。
魔女幻想と密室推理。最後の知的ゲームを始めましょう。
Episode5 End of the golden witch
六軒島で起きたとされる、右代宮一族の連続怪奇殺人事件。
4つのエピソードを経て勝利を手にしたはずの右代宮戦人だったが、なぜその事件が引き起こされたのか、という肝心の謎はいまだ解明されないままだった。
戦いに敗れたことで、自我を失い抜け殻のようになった魔女ベアトリーチェ。そんな彼女と向き合いながら、戦人はこれまでの惨劇がなぜ引き起こされてきたのか、その理由と意思の存在を探り出そうとしていた。
そして、新たな推理幻想によって構築された六軒島を訪れる一人の少女、古戸ヱリカ。彼女は戦人に代わり、次々と魔女の謎に挑んでいく。
Episode6 Dawn of the golden witch
古戸ヱリカとの推理勝負の中、右代宮戦人はついに魔女ベアトリーチェの真意に気づいて六軒島で起きた事件の謎の正体を解き明かした。
そしてそれを証明するため、自らが創りだした推理幻想に物語を集結させ、ベアトリーチェを永遠の眠りへつかせようとする。
しかし、第5のゲームで屈辱的な思いをさせられたヱリカは、その恨みを晴らすべく戦人の物語をロジックエラーとして破綻させようと策略を巡らせる。その罠にはまった彼は、逆に虚構の牢獄へと閉じ込められてしまった。
その一方、惨劇が起きた後の世界で謎の解明に挑む右代宮縁寿は、その旅の途上で意外な人物と出会う。それは、六軒島の真相に至ったと豪語する者だった。
Episode7 Requiem of the golden witch
推理幻想の勝負でヱリカを討ち果たし、物語を完結させることでベアトリーチェを永遠の眠りへとつかせた右代宮戦人は、自らが到達した真実について何も語ることなく何処かへと去っていく。
そして、いつもとはどこか違う10月4日の六軒島に一人の男が召喚された。彼の名は、ウィラード・H・ライト。天界大法院の異端審問官であるライトは、魔女に指名された助手と共に真相究明に乗り出す。
そして彼らは、右代宮家が今日の繁栄を築くに至った過去の出来事にたどり着く。全ては右代宮金蔵が、ベアトリーチェと出会ったことから始まった……。
Episode8 Twilight of the golden witch
右代宮縁寿はゲームマスターである戦人に12年前の「あの日」に招かれ、ついに兄との再会を果たす。しかし、その幸せで笑顔に満ちた親族たちの光景に納得がいかず、更なる真実を求める。
「……だったら、縁寿。お前はどんな真実なら納得ができるんだ?」
優しくも厳しい言葉で縁寿に問いかける戦人。
真実はその場にいて、その目で見たものにしか分からない。
そしてそれは、必ずしも望み通りの内容とは限らない……。
戦人から真実への鍵を託された彼女が選ぶのは真実への扉か、それとも……?
古戸 ヱリカ(ふるど えりか)
六軒島近海を航行中にプレジャーボート「エターナルメイドII」より転落。
1986年10月4日、六軒島に漂着。右代宮家に客人として迎えられる。
ライフジャケット着用を始め、数々の奇跡に恵まれ、無傷で漂着した。
バトラ
CV:小野大輔
無限の魔術師にして、最後のゲームマスター。
ゲーム盤の支配者であり、領主である。
ベアトリーチェのゲームに勝利した証として、ゲームマスターを務めなければならない。これを完遂することでその勝利が認められ、ベアトリーチェのゲームは終焉を迎える。全ての真実、真相を知っているため、彼の存在する層は、あらゆる者たちよりも上位である。
ベルンカステル
CV:田村ゆかり
奇跡の魔女。奇跡が起こらぬことを知る魔女とも呼ばれる。
第5のゲームにて、ベアトリーチェの敵対プレイヤーとして参加する。しかし当初から彼女の目的は、魔女幻想の否定。ベアトリーチェとその世界を、退屈しのぎに破壊することだけを目的としている…。
ラムダデルタ
CV:大浦冬華
千年を生きた絶対の魔女。
ベアトリーチェのゲームを、ベルンカステルを閉じ込める鳥籠に見立てている。その目的は、永遠の引き分け。
第4のゲームにてゲームマスターを降りたベアトリーチェに代わり、第5のゲームにてゲームマスターを務める。そのため、よく似つつも、第5のゲームの物語は、これまでとは違うものとなると予想されている…。
ベルンカステル同様、退屈を愛さず、状況に応じて、ベアトリーチェの敵にも味方にも、ベルンカステルの敵にも味方にもなりえる。