アルケミストは,現在発売中のPlayStation 3用ソフト「
うみねこのなく頃に 〜魔女と推理の輪舞曲〜」の続編
「うみねこのなく頃に散 〜真実と幻想の夜想曲〜」を今冬に発売することを発表した。
07th Expansionが手がけたPC向けミステリーアドベンチャー
「うみねこのなく頃に」のPS3版となる本シリーズ。前作には原作エピソードの序盤にあたるEP01からEP04までが収録されていたが,今作ではいよいよ物語の終盤にあたるEP05からEP08までが楽しめるようになる。発売日や価格は現在のところ未定だが,近く発表されるようなので期待しておこう。
また,この発表に合わせて,PS3で展開されている本シリーズが,PSPへ移植されることも明らかにされた。PS3では原作の8エピソードが2本のソフトに分けて収録されるが,PSPでは4つに分けられる。
EP1&EP2を収録した
「うみねこのなく頃にPortable 1」が2011年10月20日に,EP3&EP4を収録した
「うみねこのなく頃にPortable 2」が11月17日に発売される。価格は共に,3990円(税込)。続くPortable 3以降については,現在のところ未発表だ。
Portableシリーズでは,PS3シリーズで表現された美麗なグラフィックスや壮大なBGM,著名キャスト陣によるフルボイスといった,
高品質の演出の再現に重きが置かれている。PSPへの最適化もなされているとのことなので,まだ「うみねこのなく頃に」の世界に触れたことのない人にとっては,一つの選択肢となりそうだ。
今回は,あらためてEP1からEP4までのシナリオのあらすじを紹介しよう。閉鎖空間と化した孤島の洋館というベタなシチュエーションで起こるまったく想定外の事件を,ぜひ堪能してほしい。
Episode1 Legend of the golden witch
1986年10月4日。18歳の右代宮戦人(うしろみや ばとら)は親族たちとともに6年ぶりに六軒島を訪れることになった。
目的は、毎年恒例で開かれている親族会議に参加するため。久しぶりに顔を合わせた親戚や屋敷の使用人たちとも懐かしく語らう彼らだったが、その一方で大人たちにとっては、今年のその会議にはもうひとつ重要な目的が。それは、余命間もないとされる老当主・金蔵の遺産相続のことだった。
そんな中、戦人は六軒島に住まうとされる魔女、ベアトリーチェの話を聞かされる…。
Episode2 Turn of the golden witch
身分違いの恋に思い悩む紗音(しゃのん)と、自由で解放された世界に強い憧れを抱く嘉音(かのん)。そんな二人の使用人の前に魔女ベアトリーチェが姿を現し、人を愛することの幸せを説いて甘言を囁きかける。
魔女の力を得て、願いを叶える紗音。しかし嘉音はその中に潜む邪悪な真意を察し、その誘いをはねのける。その選択の行方はいったいどこに向かうのだろうか…?
一方、魔女の存在を否定する右代宮戦人はベアトリーチェに勝負を挑み、惨劇の謎を解き明かしてみせると宣言する。真実を巡る推理バトルの火蓋がここに切って落とされた…。
Episode3 Banquet of the golden witch
親族会議のため六軒島へと向かう船の中、右代宮絵羽(うしろみや えば)が夢の中で見たのはかつての記憶。「女」ということだけで、父・金蔵の後継者として認められなかった悲嘆と失望。しかし、若き日の「彼女」は語りかける。
「願いは叶う。そう信じ続けることこそが、“私たち”の魔法」だと…。
その夜、夕食の席上で披露されたベアトリーチェからの手紙。そこには、碑文の謎を解き、莫大な黄金を最初に手に入れた者が右代宮家の家督を得る、と記されていた。「黄金は、私が見つけてみせる…!」絵羽はそう心に誓って、謎の解明に乗り出す…。
Episode4 Alliance of the golden witch
六軒島で最後の親族会議が開かれてから10数年。
成長した右代宮縁寿(うしろみや えんじぇ)は兄・戦人や真里亞たちの記憶を掘り起こしながら、かつてこの島で一体何があったのか、思いを馳せていた。
孤島で起きた謎の事故、消えた親族たち。そこから戻ってきたのは、叔母の絵羽ただひとりだけ。両親と兄を一度に失った縁寿は絵羽の庇護のもと育ったが、本当に知りたい真実は何も知らず、何も知らされないままだった。
そんな彼女の命と財産を狙って暗躍する者たちがいた…。