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KONAMIのアーケード用TPS「スティールクロニクル」のロケテストレポートを掲載。巨大な敵が相手の歯ごたえある協力プレイが魅力
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印刷2011/07/16 00:00

プレイレポート

KONAMIのアーケード用TPS「スティールクロニクル」のロケテストレポートを掲載。巨大な敵が相手の歯ごたえある協力プレイが魅力

画像集#002のサムネイル/KONAMIのアーケード用TPS「スティールクロニクル」のロケテストレポートを掲載。巨大な敵が相手の歯ごたえある協力プレイが魅力
 KONAMIの新作アーケード用TPS「スティールクロニクル」のロケーションテストが,アドアーズ渋谷店およびラウンドワン横浜駅西口店にて,2011年7月13日から7月18日までの期間で開催中だ。
 このロケーションテストに参加して本作をプレイしてきたので,どのようなゲームなのかをお伝えしたい。

 本作は,「鋼鉄虫」と呼ばれる虫っぽい敵を相手に,人型戦闘兵器「スティールスーツ」で立ち向かうTPSだ。
 プレイヤーは,このスティールスーツをまとった対鋼鉄虫戦闘員「ハウンド」として,戦場へ出撃することとなる。

「スティールクロニクル」ロケテスト情報


スティールスーツはロボットというより,パワードスーツに近い装備だ。ロケーションテストでは,最初は攻撃力,耐久力,機動力のバランスが良い「万能型」が使用できた。ある程度ゲームを進めると,機動力が劣る代わりに攻撃力,耐久力の高い「重火力型」も使用できるようになる
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万能型
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重火力型

ハウンドは8人のキャラクターから選択できる。筆者は迷うことなくスタイルバツグンなセレスティーヌを選んだ
画像集#004のサムネイル/KONAMIのアーケード用TPS「スティールクロニクル」のロケテストレポートを掲載。巨大な敵が相手の歯ごたえある協力プレイが魅力

 アーケードで人型兵器のTPSというと,セガのボーダーブレイク エアバースト」が思い浮かぶ人もいると思うが,結論から言ってしまうと,本作はボーダーブレイクとはまったく違うタイプのゲームだ。何より異なるのがゲームルールで,本作はあくまで鋼鉄虫と戦うTPSであり,対戦ではなく協力プレイに主軸が置かれているのである。

モード選択画面。本作に対戦モードは存在しないので,ほかのプレイヤーとは協力してミッションに挑むこととなる
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 簡単にゲームの流れを説明すると,まず,オンラインで繋がっている全国のプレイヤーと,最大4人(足りない場合はNPCが同行)でミッションに出撃する。マップはいくつかのエリアに分かれており,各エリアごとに強力な鋼鉄虫「リーダーエネミー」が出現するので,それを撃破すると次のエリアに進行できる。
 マップの最奥にはボスである「巨大エネミー」が待ち構えている。撃破に成功すればミッションクリアだ。もし制限時間内にボスを倒せなかった場合は,ミッション失敗となる。

スーツのカスタマイズ画面。STEと敵を倒して集めた素材を消費して,新たな武装を生産できる
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 なお,料金形態はボーダーブレイクや「METAL GEAR ARCADE」と同様,ゲーム中の展開に関わらず,投入したクレジットに応じて決まった時間遊べるタイプだ。クレジットによりSTE(スティールエナジー)というポイントが手に入るので,これがなくなるまではプレイが可能。ただし,武器やアイテムを購入したり,ハウンドの外見やボイスをカスタマイズするのにもこのSTEが必要となるので,そちらに使った場合はプレイできる時間が短くなる。
 ちなみに,今回のロケーションテストでは,1クレジット(100円)で480STE(4分30秒),5クレジットで2720STE(25分30秒)プレイできた。

画像集#006のサムネイル/KONAMIのアーケード用TPS「スティールクロニクル」のロケテストレポートを掲載。巨大な敵が相手の歯ごたえある協力プレイが魅力

 次に操作方法を確認しよう。基本的な操作は,コンソール上に設置された2本のグリップを使用する。これらにはスティックとボタン,スイッチが取り付けられており,以下のような操作が可能だ。


画像集#035のサムネイル/KONAMIのアーケード用TPS「スティールクロニクル」のロケテストレポートを掲載。巨大な敵が相手の歯ごたえある協力プレイが魅力

Lグリップ
Lスティック:自機の移動
L1ボタン:照準ズーム
L2ボタン:ブースト移動(L2を素早く押すと回避アクション)

Rグリップ
Rスティック:照準の移動(押し込みでリロード)
R1ボタン:主力武器による攻撃
R2ボタン:補助武器による攻撃
ジョグスイッチ:武器の変更

 これだけではピンとこないかもしれないが,この操作,実はPlayStation 3のFPSやTPS系タイトルとかなり似ている。左右スティックで自機と照準を操作し,攻撃は側面のボタンというスタイルは,その手のジャンルのゲームを遊んだことがあればかなり取っつきやすく,今回初めて本作をプレイすることになった筆者でも,「これはコンシューマゲームっぽい配置だわ」とすぐに慣れたので,グリップのゴツい見た目の割に,操作は意外と分かりやすい。

 FPSやTPSに慣れていないという人でも,基本操作を一通り学べるチュートリアルモードが用意されているため,実戦に出る前にチュートリアルを受けておけば,戸惑うことなく出撃できるはずだ。

チュートリアルモード。所要時間は2分ほどだ
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ディスプレイはタッチパネルになっていて,メニュー操作やチャットなどはこちらで行う
画像集#009のサムネイル/KONAMIのアーケード用TPS「スティールクロニクル」のロケテストレポートを掲載。巨大な敵が相手の歯ごたえある協力プレイが魅力


やたらと強い鋼鉄虫達を殲滅せよ!


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 概要の説明はこのぐらいにして,実戦の感想をお伝えしていこう。
 今回の取材は,平日のゲームセンター開店直後(10:00頃)に行ったため,なかなかほかのプレイヤーとマッチングせず,NPCと共に出撃することが多かった。NPCは正直なところ戦力外といっていいレベルの動きしかしてくれないので,実質1人,多いときでも2人で戦っていたのだが,そのせいかミッションの難度は高めに感じた。というか,筆者がプレイした限りでは一度もクリアできなかったのだ。

画像集#038のサムネイル/KONAMIのアーケード用TPS「スティールクロニクル」のロケテストレポートを掲載。巨大な敵が相手の歯ごたえある協力プレイが魅力
 その要因として考えられるのは,全体的に敵の攻撃力が高めなことである。各エリアに登場するリーダーエネミーや,最奥の巨大エネミーが強いのは当然かもしれないが,雑魚エネミーですらかなりの攻撃力を持っており,数回直撃をくらえばあっという間に撃破されてしまうほどなのだ。
 さらに,雑魚エネミーは集団で四方八方から出現するので,例えば硬めの敵を攻撃していたら背後から襲われたり,飛行する敵や巨大な敵と戦うために上のほうを見ていると,足下に雑魚がいたりと,少人数では対応しきれない場面も多い。
 おそらく,人数が揃った状態で出撃していれば,お互いをカバーしながらうまく戦えるのだろう。

画像集#012のサムネイル/KONAMIのアーケード用TPS「スティールクロニクル」のロケテストレポートを掲載。巨大な敵が相手の歯ごたえある協力プレイが魅力

画像集#011のサムネイル/KONAMIのアーケード用TPS「スティールクロニクル」のロケテストレポートを掲載。巨大な敵が相手の歯ごたえある協力プレイが魅力
 ちなみに,敵の攻撃を受けた場合,画面下にある「シールドゲージ」が減少し,これが0になると機体がショートして戦闘不能状態となってしまう。この状態になると,「爆破まで10:00」という具合にカウントが表示され,一定時間マップ上に倒れ込んでしまうが,その間に味方が救助のアクションを行ってくれると,そのまま戦闘に復帰できる。
 もしカウントが0になった場合は,リスポーン地点から再出撃という形になる。再出撃したとしても,プレイ時間が減るわけではないが,戦線が手薄になってしまうので,ここでもうまく連携を取って味方と助け合ったほうが,スムーズにミッションを進められるはずだ。

 今回筆者が最初にプレイできたミッションは,密林のようなステージを進んで,巨大エネミー「ギガンテウス」の撃破を目指すというものだった。道中は,小さくて耐久力も低い雑魚エネミー「スティグマ」が大量に出現していたものの,とくに問題なく撃破でき,リーダーエネミーもちょっと強くなったスティグマ程度だったので,スムーズに各エリアを攻略できた。

画像集#013のサムネイル/KONAMIのアーケード用TPS「スティールクロニクル」のロケテストレポートを掲載。巨大な敵が相手の歯ごたえある協力プレイが魅力
スティグマは数が多いので,囲まれると厄介ではあるが,冷静に対処すればそれほど脅威ではなかった
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リーダーエネミーのでかいスティグマ。大幅に耐久力がアップしている
敵を倒すとアイテムを落とすことがある。これを集めると,新たな武器やアイテムを生産するための素材になるので,忘れずに拾っておこう
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目や口といった弱点を狙うと,レティクルがオレンジ色に変わる。うまく狙って集中攻撃を加えたい
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 そのため,正直ボスも楽勝なのではないかとタカをくくっていたのだが,ギガンテウスは道中で戦ってきた敵とは比べものにならないほど,とにかく巨大で強力だった。その大きさゆえに,単純な突進攻撃であっても回避しきれないことが多く,さらにこちらの足下から触手を出現させて突き刺してきたり,口から炎を吐いてきたりと,多彩な攻撃を仕掛けてくる。
 加えて,耐久力もかなり高く,味方が全員NPCだったとはいえ,筆者はかなりの数の弾丸を叩き込んだのだが,制限時間内に倒すことはできなかった。今回は武装が初期のものだったことを考えると,より強力なものを手に入れれば1人でも倒せるのかもしれない。

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遠くからでも巨大なことが分かるギガンテウス
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足下から飛び出てくる触手。地面の色がオレンジ色になるので,飛んでくることは分かるのだが,回避タイミングが割とシビアなため,回避しづらい
画像集#020のサムネイル/KONAMIのアーケード用TPS「スティールクロニクル」のロケテストレポートを掲載。巨大な敵が相手の歯ごたえある協力プレイが魅力 画像集#021のサムネイル/KONAMIのアーケード用TPS「スティールクロニクル」のロケテストレポートを掲載。巨大な敵が相手の歯ごたえある協力プレイが魅力

 さらにもう1つ,渋谷を舞台にした市街戦のミッションもプレイできた。こちらのミッションには,空を飛んでいて攻撃しにくい敵や,狭い道路で突進してくるリーダーエネミーなどが出現する。
 このときは偶然,筆者以外のプレイヤーとマッチングが成功し,2人のプレイヤー+NPCで戦ったのだが,密林ミッションよりも難しめに感じた。

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空から攻撃してくる鋼鉄虫。強くはないが,攻撃が当てづらく,対処しにくい
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スティグマも出現。このマップは狭い道が多いので,意外と厄介な存在だ

突進攻撃が凶悪な,カブトムシ型リーダーエネミー「ピリオス」。こいつのせいで,こちらは4機全員撃破されてリスポーンするハメになった
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尻? の部分からレーザーを放つ巨大なリーダーエネミー「ペルマミナキス」。この図体で,巨大ボスではないのが恐ろしい
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画像集#028のサムネイル/KONAMIのアーケード用TPS「スティールクロニクル」のロケテストレポートを掲載。巨大な敵が相手の歯ごたえある協力プレイが魅力
 このミッションの最奥エリアでプレイヤーを待ち構えている巨大エネミーは,ヤドカリのような外見の「ブレマニウス」だ。見た目に反して猛スピードで突進してくる脅威のエネミーで,その大きさゆえにただの体当たりを回避するのも一苦労である。
 弱点は殻に複数あるオレンジ色の光点で,ある程度攻撃するとそれぞれを破壊できた。さらに攻撃を続けていると殻にヒビが入り,最終的には殻の粉砕に成功。なんだか間抜けな姿になったブレマニウスを見て,これはミッションを成功させられるかと思ったのだが,残念ながら時間切れとなってしまった。

画像集#029のサムネイル/KONAMIのアーケード用TPS「スティールクロニクル」のロケテストレポートを掲載。巨大な敵が相手の歯ごたえある協力プレイが魅力
回転しながらものすごい勢いで突進してくるブレマニウス。まさかこの巨体が突っ込んでくるとは思わなかった……
画像集#030のサムネイル/KONAMIのアーケード用TPS「スティールクロニクル」のロケテストレポートを掲載。巨大な敵が相手の歯ごたえある協力プレイが魅力
殻の光点が弱点なので,1つずつ破壊していく
光点への攻撃を続けると,殻を破壊できた
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 全体的な感想としては,「ロボットアクション」系のタイトルというより,機体の動きや難度的に意外と硬派なTPSという印象だ。4人のプレイヤーで出撃するとどうなるかは試せなかったが,なかなか歯ごたえのある協力プレイが楽しめそうである。
 今のところ,本作の正式な稼働時期は発表されていないが,一足早く遊んでみたいという人は,ロケーションテスト実施期間中にアドアーズ渋谷店かラウンドワン横浜駅西口店へ足を運んでみてほしい。

画像集#032のサムネイル/KONAMIのアーケード用TPS「スティールクロニクル」のロケテストレポートを掲載。巨大な敵が相手の歯ごたえある協力プレイが魅力

「スティールクロニクル」ロケテスト情報

  • 関連タイトル:

    スティールクロニクル VICTROOPERS

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