AMD，2012年に市場投入予定の次期ハイエンド向けCPU「Komodo」でSocket FMxを採用へ。Fuzion APUとプラットフォームの共通化を図る

　AMDは，米ワシントン州ベルビュー市において，現地時間2011年6月14日〜16日にGPUコンピューティング関連の開発者向け会議「AMD Fusion Developers Summit 11」を開催する。
　それに先だって，同社は“0日め”となる12日に報道関係者向け説明会を開催したのだが，そこで，AMD FX-Seriesの後継となる次世代フラグシップCPU「Komodo」（コモド，開発コードネーム）に関するプラットフォームロードマップが公開されたので，取り急ぎお伝えしたい。

　それによると，Komodo世代では，「FMx」（※表記は資料ママ）という，新しいCPUソケットが採用される予定。第3四半期中に登場予定「Zambezi」（ザンベジ，開発コードネーム）こと「AMD FX-Series」では，Socket AM3＋を採用したAMD 9シリーズチップセットが主なサポート対象となるが，その後継となるKomodoでは，CPUソケットの移行が生じることになるわけだ

AMDが公開したプラットフォーム移行ロードマップ。Komodoで「FMx infrastructure」を採用するとある。常識的に考えて，「x」には数字が入るのだろう

Socket FM1（※COMPUTEX TAIPEI 2011の会場で撮影したもの

　ロードマップからは，Komodoベースのプラットフォームが「Corona」（コロナ）になることや，次世代のメインストリーム市場向けFusion APU「Trinity」（トリニティ，開発コードネーム）がやはりSocket FMxを採用すること，そしてそのプラットフォームが「Virgo」（ヴィルゴ）となることが分かる。
　このスライドを見る限り，ハイエンド市場向けCPUとメインストリーム市場向けFuzion APUとでプラットフォームの共通化が図られる可能性が高そうだ。また，Komodo世代ではPCI ExpressインタフェースがCPU側に統合されると考えるのが自然だろう。

　ちなみにOEM関係者によると，Virgoプラットフォームで採用されるSocket FMxでは，Fusion APUの下位互換性が保たれるとのことだった。


　……AMD Fusion Developers Summit 11では，次期GPU製品シリーズに関する情報や，GPUを含む向こう3年間のロードマップも公開される見込み。これらは追ってレポートしたい。

AMD Fusion Developers Summit 11のテーマ

AMD Fusion Developers Summit 11公式Webページ（英語）