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[E3 2013]“村ゲー”要素を取り入れた,ロシア生まれのMOBA「Prime World」。イチオシのCo-opモードをE3会場で体験してみた
MOBA(Multi-player Online Battle Arena)といえば,代表的なタイトルとして「League of Legends」や「Dota 2」などが思い浮かぶが,本作Prime Worldは,単なるそれらのクローンにはとどまらず,随所にNival独自のアイデアが詰め込まれている。
まず,ほかのMOBAと異なるのは,チーム戦をベースにしたPvPモードだけでなく,PvE(オンラインで楽しむシングルプレイヤーモード)やCo-opなどが搭載されている点で,その内容は非常に充実したものになっている。ローンチ後,どのモードに拡張の重点を置いていくかについては,「プレイヤーの動向を見て決めていく」とのことで,間口の広さを生かしたサービスを心掛ける様子。
また,本作には王国建設シミュレーションのような,ほかのMOBAにはない要素も含まれている。プレイヤーのレベルアップに合わせ,さまざまな建物を領内に設置できるようになり,酒場でNPC達をもてなしたり,バラックでヒーローユニットを雇い入れたりできるほか,鉱物採掘所や材木所などでは,対戦モードで利用する各種のリソースを貯蔵できる。「対戦が不均衡になってしまうのでは?」と心配するプレイヤーも少なくないだろうが,こうしたデータはサーバーで管理され,マッチメイキング時に同レベルのプレイヤー同士で楽しめるとのことだ。
筆者がプレイしたのは,ほかの3人のプレイヤーとともに,次々と押し寄せて来るCPUと戦うCo-opタイプのゲームモードだ。マップ中には,リスポーンやヘルスの回復ができる神殿のような場所が1つあり,そこから森に向かってレーン(道)が四方に延びている。レーン上には定番のタレットなどのほか,「旗」が道沿いに点在していて,この旗を取ることで周囲を占拠できる仕組みだ。各方面から侵入してくる敵と戦いつつ,旗を取って自軍の領域を広げ,各レーンの奥にある敵の入口を一つ一つ封印していくのがこのモードの目的となっている。
また旗の周囲には,ときおりTalentsと呼ばれるさまざまなアイコンが浮かび上がり,これを入手することで「ヘルスの回復が2倍速くなる」とか「攻撃時に相手の動きを数秒ストップさせる」といったスキルが加わっていく。自分の好きな組み合わせを選べるというものではなさそうだが,それゆえに同じヒーローでも,毎回違ったゲームを楽しめそうだ。
Prime Worldは,北米市場でのクローズドβテストが近々開始されるとのこと。このところ新タイトルが続々登場してきているMOBAだが,ロシア生まれの本作が北米市場でどれだけ受け入れられるか,注目したいところだ。
「Prime World」公式サイト
4Gamer E3 2013特設ページ
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