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[TGS 2012]ときどvs.ふ〜どのガチ対戦が実現した,「STREET FIGHTER X 鉄拳」ステージイベント
PlayStation 3版とXbox 360版が発売済みのストクロは,文字どおり,ストリートファイターシリーズと鉄拳シリーズのキャラクターが登場する,いわゆるクロスオーバー作品。両タイトルから50以上ものキャラクターが参戦しており,そのなかから自分の好きな2名によるタッグを組んで戦うことになるというのが大きな特徴だ。
Vita版の新要素が続々と明らかに
さて,ステージにはまず,本作のプロデューサーである綾野智章氏が登壇。東京ゲームショウ2012のために用意されたという「Vita版の新要素紹介ムービー」を披露した。
注目したいのは,タッチパネルを使って操作できる「カジュアルモード」など,初心者がステップアップするためのゲームモードが用意されることと,すべてのキャラクターにアレンジコスチュームが用意され,カラーのカスタマイズも可能なことだろう。
また綾野氏は,ランダムなタッグで登場するCPUと勝ち抜き戦を行う「バースト組手」において,体力が25%を切った状態において発動可能で,スペシャルゲージが無限となる一発逆転要素「パンドラ」に関して,一定条件を満たすと,ノーリスクで利用できるようになる,同名の切り替えスイッチが登場することを明らかにした。パンドラは発動と同時にパートナーが倒れ,さらに一定時間が経つと自らも倒れるというリスクがあるのだが,このスイッチをオンにすれば,リスクが無効化されるというのだ。
要はバースト組手限定の公認チートモードのようなものなので,バースト組み手で限界を感じたら,頼ってみるのもいいかもしれない。
もう1つ,Vita版独自要素である「ARモード」も紹介があった。これは,Vita内蔵カメラで撮影した写真のなかにゲームのキャラクターを登場させられるというものだ。キャラクターの大きさや立ち位置などは自由に設定でき,アクションさせることもできるので,発想次第でいろいろな写真を作れそうだ。
ときど vs. ふ〜どがガチ対戦
ここで,ゲストとなるプロゲーマーのときど選手とふ〜ど選手が登場。挨拶代わりに,ときど選手がリュウ,ふ〜ど選手が春麗を選んでタッグを組み,AIを最強設定としたCPU戦が披露された。対戦相手は一八とニーナだ。
というわけで,お待ちかねのガチ対戦だ。
ときど選手がダルシムとコーディー,ふ〜ど選手が春麗とジュリアを選択。PlayStation 3版のプレイヤーならピンとくると思うが,両者とも本気で勝ちに行く編成である。
結果は,長いリーチを誇るダルシムで,飛び回る春麗を近づかせないときど選手が,1ラウンド,2ラウンド連取で勝利。Team Mad Catz対Team Razerの一戦は,前者に軍配が上がったわけだ。ダルシムの性能を100パーセント使い切る,まさにプロらしい戦いぶりには圧倒されるばかりだった。
プロゲーマーが語る攻略法
ステージではその後,2名がそれぞれ,キャラクターを選んだ理由と扱い方を,トレーニングモードで実演しつつ話してくれるコーナー,「ときど・ふ〜どのストクロ講座」が行われた。
まずはキャラ選択の理由だが,ときど氏は,牽制として出せる下段攻撃や中段攻撃,攻撃の起点になる弱攻撃などといった,リーチの長さやスピードの速さがコーディーの武器であり,伸びる手足を利用したけん制能力の高さと,高い対空攻撃性能がダルシムの魅力とまとめている。「攻め」と「待ち」の強さを活かした編成というわけだ。
一方のふ〜ど氏も,春麗を戦闘役,ジュリアをコンボでの攻撃力アップ役と,やはり役割分担させていると語っていた。
今回はバイソンとリュウのコンビで,「ボタンを長くホールドし続けるほど威力が上がる」というバイソンの「ターンパンチ」を利用したクロスアサルトコンボを使い,見事に1276ダメージ(ほとんどのキャラの体力は1000程度)を叩き出していた。もう,さすがプロゲーマーというほかない鮮やかさである。
ストクロは,Vita版の登場によって,対戦周りがまた盛り上がることだろう。興味があったものの,なかなか手が出せなかったという人は,遊びの幅が広がるVita版を試してみてはどうだろうか。
「STREET FIGHTER X 鉄拳」公式サイト
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