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[TGS 2012]PS3版とほとんど変わらない感覚で戦えるのが嬉しい。PS Vita版「STREET FIGHTER X 鉄拳」のプレイレポートをお届け
本作はその名が示すとおり,「ストリートファイター」シリーズと,「鉄拳」シリーズによる,会社の垣根を越えたコラボレーション作品だ。
本作は,自分の好きなキャラクターを二人選び,独自の組み合わせで戦えるのが大きな特徴だ。さらに,ほぼすべての体力を犠牲にして,自身の性能を大幅に強化する「パンドラ」や,キャラクターの性能をカスタマイズできる「ジェム」など,多数の挑戦的なシステムを取り入れている。
使用するボタンは6つで,小パンチ(□ボタン),中パンチ(△ボタン),大パンチ(Rボタン),小キック(×ボタン),中キック(○ボタン),大キック(Lボタン)という具合に割り振られていた。ちなみに,PS3版では,残ったボタンに同時押しのショートカットを登録できたが,Vita版ではタッチパネルに同時押しをショートカット登録できる。
ちなみに,本作は最初から50以上のキャラクターを自由に選べる。ゲームの進行具合に合わせてキャラクターがアンロックされていくのもいいが,始めから選び放題というのはなんとも気持ちがいい。「そんなにたくさんキャラがいても,使い方を覚えられない」と思う人もいるかもしれないが,そこは大丈夫。弱攻撃,中攻撃,強攻撃(パンチでもキックでもいい)と,順番にボタンを押せばコンボがつながる仕様になっている。つまり,どのキャラクターを使っても,ノウハウを共有できるので,基本さえ覚えてしまえば,初めて使うキャラクターでもそこそこ戦えるのだ。
というわけで,とりあえず数人のキャラクターに触れてみたが,PS3版をコントローラでプレイしているのと大きな差は感じなかった。素早いコマンド入力が要求される,いぶきや飛鳥などは,少しばかり小さい方向キーでの操作に慣れが必要だったが,1,2戦も対戦すれば,すぐに手になじんだ。
あえて問題点を挙げるとすれば,タッチパネルに同時押し登録をした場合,一瞬ボタンから指を放さなければならないことと,画面が指で少し隠れてしまうことぐらいだ。同時押し自体はそこまで難しい操作ではないので,自分で同時押しをする練習をしたほうがいいかもしれない。
続けて,Vita版の新要素である,簡易操作モード「カジュアルスタイル」も試してみた。これは,移動操作を完全にCPUに任せて,自分は攻撃の操作に専念するという,どこか清々しさを感じるほどに簡単なモードだ。
攻撃操作には,前面タッチパネルを使用する。画面の特定の位置をタッチしたり,特定の場所をフリックしたりすることで,事前に設定した技を繰り出せるため,面倒なコマンド入力などは一切不要だ。しかも,CPUの動きが意外なほど機敏で,適当にタッチパネルを押すだけで“カッコ良く戦えている”感を楽しめる。
ある程度こなれてきた相手との対戦では,さすがに勝つのが難しくなってくるが,一人用モードでコンピュータと対戦する分には,なんら問題ない。最初は「カジュアルスタイル」でゲームをプレイし,本気で対戦をする機会があれば,通常のモードを練習するというのもお勧めだ。
以上で,筆者の試遊レポートは終了となる。だが,今回紹介したのは,ゲームのほんの一部分に過ぎない。本作にはネットワーク対戦や,勝ち抜き戦を行うモード「バースト組手」など,さまざまな遊び方が用意されている。短い時間のプレイではあったが,早く製品版を遊びたいと思った試遊だった。
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STREET FIGHTER X 鉄拳
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