インタビュー
「GODSGARDEN #5」開幕直前座談会。初の競技種目「BLAZBLUE CSEX」,2名の招待選手+総師範見習いが語る,その見どころとは
豪華メンバーによる当日予選,このプレイヤーに注目!
ではプレイヤーのほうはいかがでしょうか。招待選手以外で,当日上がってきそうな要注意プレイヤーというのはいますか。
ぶっぱ:
それはもう,少年(ライチ)とソウジ(アラクネ)ですね。少年のライチは立ち回りもセットプレイも本当に上手いんです。ソウジもミスがなければ,クソゲーなんじゃないかと思うくらい強いですよ(笑)。
レン:
俺も少年さんのライチはイチオシですね。ネットで対戦経験のある人ならまだしも,初めて少年さんと対戦するプレイヤーが彼に勝てるとは思えない。
かみちゃん:
俺としてはやっぱりソウジさん推しですね。さっきも話題にのぼったとおり,“BBシリーズといえばアラクネ”ってところがあるので。多くのアラクネ使いの中で神と呼ばれているプレイヤーなんで,ぜひ勝ち上がってきてほしいし,皆に見てもらいたいと思いますね。
レン:
誰しもが口を揃えて「強い」って言うのは,本当に凄いことですね。
4Gamer:
ちなみにBBEXって地方色というのはどうなんでしょうか。関西vs.関東みたいな図式とか。
ぶっぱ:
うーん,そういう対立みたいなのは,あまり感じないないかな。自分はやってませんけど,今はオンライン対戦もありますし。ただ立川。あそこだけは独立した地域という気がする。あそこのプレイヤーはみんな強いです。
レン:
でも関東で家庭用のオンライン対戦をしているのは俺とソウジさんだけなんですよね。だからゲーセンでしか対戦していないプレイヤーが多いところが個人的には気になってるんです。関東同士で対戦しているけど,地方プレイヤーを対策できているかどうか。
あと逆に関東のプレイヤーは,動画が結構出回ってしまっていて,情報を見せ過ぎている感もある。なので対策されている関東勢が,地方勢に対してどう戦うのかも注目だと思います。
■注目プレイヤー一覧
- 関東勢
ぶっぱ選手(ラグナ),レン選手(ジン),ドラ選手(バング)
- 立川勢
ソウジ選手(アラクネ),ごろー選手(マコト),タカハシ選手(ノエル),アキラ選手(テイガー),客選手(カルル)
- 地方勢
辻川選手(タオカカ),少年選手(ライチ),のぜ選手(ハザマ),まめ選手(ヴァルケンハイン),マトイ選手(タオカカ)
4Gamer:
西日本の招待選手である辻川選手についてはいかがですか?
ぶっぱ:
タオカカって体力が少ないので事故りやすいんだけど,それを怖がって動けないプレイヤーが多いんですよね。でも辻川さんのタオカカは的確なんだ。けん制の強さが活きる安全地帯で待っていて,相手の動きにきっちり対応していく,というのがすごく上手い。ガードが堅いわけではないんだけど,暴れで誤魔化すタイプというか。
かみちゃん:
まさに関西プレイヤーって感じだよね。
レン:
コンボも本当に上手くて,ほとんどミスがない。画面端との距離ごとに,しっかりと最大ダメージのものを決めてくるイメージです。
ぶっぱ:
あの人,ステージの背景で状況を確認してる気がしない? 「このステージのこの位置からならこのコンボにしよう」みたいな。
レン:
そうかもしれないですね。ただぶっぱさんが言ったように,ガード能力自体は普通だと思います。先に触れればいける……,ような気もするんだけど。
ぶっぱ:
タオカカに先に触りにいってもろくなことがないんだよね(笑)。俺は闘劇'10で辻川さんに負けているんで,リベンジしたいですね。……指名する勇気はないけど(笑)。
4Gamer:
ではこいつだけには負けたくない相手,もしくはキャラクターというのはどうですか。
ぶっぱ:
ハザマを使うプレイヤーは全員ぶっ倒したいですね。もともと自分がメインでやっていたキャラを,サブキャラを使ってボコるのは本当に気持ちがいいんで(笑)。あと,ドラはもうくっちゃくちゃにしてやりたいです。負けたあとにちゃんと悔しそうな顔をしてくれるから,一番倒しがいのある相手です(笑)。
レン:
キャラとしてはバングとラグナ,ライチには負けたくないです。ラグナとバングは向こうからインファイトに持ち込んでくるので,俺としても得意分野で負けるわけにはいかないと。あとライチは少年さんと結構対戦してるんで,それ以外のライチには負けたくないですね。
かみちゃん:
GODSGARDEN側として言わせてもらうなら,やっぱりレンさんが誰を倒して誰に負けるのか,というところは注目してほしいです。勝っても負けても面白いことになるんで,レンさんは一番の注目プレイヤーですよ(笑)。
■キャラクター解説――“シューティング”タイプ
飛び道具や高い機動力をメインに戦う。“荒し”タイプの相手を寄せ付けにくい。
ラムダ ドライブ能力「ソードサマナー改」による遠距離攻撃を得意とするキャラクター。どの間合いでも攻撃を当てれば連続技へと移行できるため,攻撃力も高水準。そのかわり,接近戦で使用できる攻撃に乏しく,一度相手に接近されると一気に劣勢に陥る。相手の動きを予測して,いかに的確なけん制技を選択できるかが勝敗の鍵を握る。大会においては,ほかのキャラクターよりも冷静,冷徹な立ち回りを見ることができるだろう。
ハザマ ドライブ能力の「ウロボロス」を利用したワイヤーアクションで,間合いを問わず相手をかく乱できる。移動スピードも速く,遠距離戦を展開していると思いきや急きょ接近戦へ,あるいは逆に接近戦から遠距離戦へと,間合いをめまぐるしく変化させる。また,ヒートゲージが50%以上溜まれば,全キャラクター随一の火力を誇る連続技に持ち込める。視認からのガードが難しい中・下段による二択も持つため,一瞬で決着がつくこともあるだろう。
ミュー・テュエルブ 空間にビットを設置し,一定時間後相手に向かってレーザーを発射する「シュタインズガンナー」と呼ばれるドライブ能力がミューの主軸となる。このビットを利用した遠距離戦時のけん制能力が高く,逃げまわるミューを捕えるのは至難の業となる。そのうえ,レーザー攻撃がヒットすれば連続技に持ち込めるなど,攻撃面もあなどれない。定石となる動きが分かりにくい部分も多く,対策を立てていない相手は何もできずに倒されることも。
タオカカ ドライブ能力の「ダンシングエッジ」は前方に向かって猛スピードで突進攻撃を放つ能力。カウンターヒット時は簡単に追撃できる上,突進したうえで急停止など,自在に別の動きへと移行できるため,トリッキーに終始戦いの主導権を握っていけるのだ。ただ防御力は低く,一度相手に捕らえられるとそのままK.O.されてしまうケースも。プレイヤー自身の防御テクニックが問われるキャラクターだろう。
レイチェル ドライブ能力「シルフィード」で,好きな方向に風を吹かせられるテクニカルなキャラクター。風はレイチェル,相手ともに影響し,追い風を吹かせてレイチェルの動きを高速化したり,逆に相手に対して向かい風を吹かせてスピードをダウンさせたりと,空間制御に長けた能力を持つ。テクニカルゆえにプレイヤーの数が少なく活躍は目立たないが,逆に対策を取られていない分,ダークホースが勝ち上がる可能性もあるだろう。
動画勢必見。BLAZBLUEを10倍楽しむための観戦ポイント
4Gamer:
では今回のトーナメントの見どころ,観戦のポイントなどについてお聞きしてみたいと思います。とくに今回はGODSGARDENということで,BLAZBLUEプレイヤー以外の人からの注目も熱いと思います。BBEXのここを見てほしい,といったものを,ぜひお聞かせください。
ぶっぱ:
BBEXはコンボゲーと良くいわれるんですけど,だからこそコンボにいくまでの過程を見てもらいたいですね。
レン:
そうですね。ファーストタッチに至るまでの流れが何より重要なので。
ぶっぱ:
そこでお互いのキャラ対策がどれだけできているか,というところも見られますし。あと,キャラクター相性に着目して,不利な側を応援するというのも面白いかな。さっきも言ったようにキャラクターの相性は,あるんですけど実力で十分にひっくり返せる範囲なので,そういう見方をするとプレイヤーがいかに頑張っているかが分かると思う。相性に関しての情報は,コメントや実況を参考にしてください(笑)。
レン:
あとBBEXはスパIVと比べると中段技のリターンが非常に高いので,ガードの上手さというのも見どころですね。F式※なんかは厳しいですけど,地上から出せる中段技に対しては,どのプレイヤーも見てからガードしようと必死になっているので。
※F式……昇りジャンプ攻撃を高確率でヒットさせる高等テクニック。相手の立ちガード硬直中,連続ガードになるタイミングで昇りジャンプ攻撃を出すと,相手がしゃがみガードに切り替えていた場合も,食らい判定は立ち姿勢のままとなる。これを利用することで,通常はヒットしない昇りジャンプ攻撃を崩しの手段として使えるようになる。
4Gamer:
なるほど。ゲームシステム的な見どころではどうでしょうか。
レン:
システムなら“ブレイクバースト”周りの読み合いが分かりやすくて面白いですね。攻守のどちらで使うのかがプレイヤーによって違うし,発動タイミング次第で試合が引っ繰り返ることもあります。
ぶっぱ:
アラクネの割り込み金バーストを喰らっちゃって,そこからのコンボで烙印ゲージが満タンになって,そのまま試合が終わる,なんてことも(笑)。
4Gamer:
そういえば,BBEXの起き攻め事情はどうなんでしょう。例えばスパIVでは一度ダウンを奪われるとかなり厳しい起き攻めが待っているじゃないですか。
ぶっぱ:
BBEXって,実は強烈なセットプレイがあんまりないんですよ。
レン:
受け身や起き上がりの移動方向を選べるので,スパIVみたく“相手の攻めを絶対に受けなくちゃいけない状況”は限りなく少ないですね。もちろん,受け身や起き上がりの取り方の上手さ,というのもあるので,面白いところではあるんですけど。
かみちゃん:
そういうところもあって,最初に言ったように立ち回りの上手さに注目してもらうのが一番わかりやすいかなと。
■キャラクター解説――“荒し”タイプ
強烈な無敵技やガード困難なセットプレイを有するタイプ。スタンダードタイプの相手のディフェンスを突き破る爆発力を持つ。
ハクメン 動きは遅いものの防御能力が高い。ドライブ能力の「斬神(ザンシン)」は当て身技の性能を持ち,相手の連係へ簡単に割り込める。必殺技をくり出すのに必ずヒートゲージを消費するため,序盤はそれほどでもないが,時間経過でヒートゲージが増加する能力を持っているので,ゲージが増加する中盤以降は絶大な攻撃力を誇る。序盤は時間をかけて立ち回り,中盤以降はゲージ量を盾に怒涛のラッシュをかける,といった展開が多くなるだろう。
ヴァルケンハイン 普段は動きが遅いが,ドライブ能力の「ヴェーア・ヴォルフ」で狼に変身すると一変。ガードはできなくなるもののスピードが大幅にアップし,画面中を高速で移動しながら視認不能な中段攻撃を何度も使用できる,攻撃に特化したキャラクターへと変貌する。また,昇りジャンプCが中段攻撃になるなど,ガード崩し性能は全キャラクター中随一。半面,防御に使える無敵技が乏しいうえに体力は少ないので,相手に捕まると,もろく崩れ去ってしまう。
ノエル ドライブ能力の「チェーンリボルバー」という連係攻撃が特色のキャラクター。チェーンリボルバーの初段は,上半身無敵,下半身無敵,全身無敵など,さまざまな無敵属性が備わっているため,相手の攻撃を回避しつつ反撃に転じられる。さらにチェーンリボルバーの初段がヒットすると,そのまま高火力の連続技へと持ち込めるので,ノエル側はいかにこの攻撃をヒットさせるか,相手側はチェーンリボルバーを防げるかが勝負の行方を左右する。
アラクネ 各種D攻撃をヒットさせると烙印ゲージが増加し,このゲージが最大量になると本領を発揮。「クリムゾン」と呼ばれる特殊能力により,相手に向かって画面中から蟲が飛来するようになる。序盤は烙印ゲージを増加させるための行動に終始し,クリムゾン発動後は蟲を盾に相手のガードをどう崩していくかという展開が多くなるはず。クリムゾン中の連続技は一撃で勝負が決まるほどの威力を秘めているので,観戦時にはぜひとも注目してほしい。
カルル 「オートマトン」というドライブ能力で,ニルヴァーナと呼ばれる人形との同時攻撃を仕掛ける。カルルと人形で相手を挟み込んだときの連係が強力なため,空中ダッシュや背後に回り込むヴィヴァーチェなどを利用して,その状況に持ち込むのが狙いとなる。一度挟んでしまえば中下段の二択,投げ,さらには左右のガード方向を惑わす連係とやりたい放題。操作が難しいのでプレイヤーは少なめだが,爆発力が高く,台風の目になってもおかしくない。
レリウス ドライブ能力の「デトネーター」でイグニスと呼ばれる人形を利用し二人同時攻撃を得意とする。カルルと違いラッシュ力はそれほどでもないが,イグニスは飛び道具を受けてもひるまないので,シューティングタイプのキャラクターとも互角以上に渡り合える。またレリウス側がダウンを奪ったときは,ガード困難な連係に持ち込むこともできる。「BBEX」での新キャラクターなので,対策不足の相手が多いという強みも持っているだろう。
■キャラクター解説――番外編:特殊タイプ
テイガー いわゆる投げキャラであるテイガーは,強烈な接近戦を展開できる一方,機動力がほかと比べて圧倒的に低いのが欠点。また機動力の低さから,シューティングタイプのキャラクターには接近できないまま倒されてしまうケースも多いだろう。厳しい戦いを強いられるキャラクターゆえか,テイガーを使用するプレイヤーは非常に忍耐強く,キャラクター対策に秀でているので,一瞬で盛り上がりが最高潮に達する試合展開を目にする機会もあるはずだ。
「GODSGARDEN #5」は本日16:00開幕!
4Gamer:
では投票してくれたファンの方や4Gamer読者,それからGODS#5を楽しみにしている動画勢の皆さんに向け,本戦への意気込みをお聞かせください。
ぶっぱ:
少年や辻川に負けないよう,魅せられるよう頑張りますんで,当日はよろしくお願いします。
レン:
優勝を目指すのはもちろんですが,今回は誰よりもGODS#5を楽しんでやろうと思っています。その楽しい雰囲気を,みんなに知ってもらえれば嬉しいです。見ている人にも楽しんでもらえるよう頑張ります。
4Gamer:
お二人からもう一人の招待選手である辻川さんに一言,どうでしょう?
レン:
「俺とレンでおめぇの出番終わらせっから!」……って,ぶっぱさんが言ってました(笑)。
ぶっぱ:
おい!
4Gamer:
(笑)。では最後は,総師範見習いのかみちゃんさんに締めていただきます。
かみちゃん:
今回,来場してくれるお客さんにはたくさんのお土産を用意してあります。配信視聴者へのプレゼントもありますけど,来てくれた人は何かしら持って帰れると思うので,ぜひ会場まで足を運んでいただけると嬉しいです!
4Gamer:
本日はありがとうござました。
■西日本枠招待枠・辻川選手からのコメント
- Q.BLAZBLUEをプレイし始めた理由,もしくはタオカカを選んだ理由は?
単純に,アークが開発したギルティギアっぽいゲームだったからです。
タオカカ(CV:斎藤千和)
タオカカを選んだ理由としては,ギルティでスレイヤーを使っていたので,小技が強くて突進技があれば使いやすいと思ったから。そして決め手は声ですね(笑)。ストーリーや声優から……そんな人にでもゲームに入るのを歓迎している事も,ブレイブルーの魅力ではないでしょうか。「ぶるらじ」は格闘ゲームをやっていない人でも知ってる人は多いです。話は逸れましたが,タオカカは使ってみたらとても面白いキャラでした。崩しは基本的に投げのみ,エリアルからダウンさせる技もない……そんなキャラですが,立ち回りがその分とても強いので,いかにミスをなくせるか,という点を突き詰めるのが楽しいです。
- Q.招待枠以外で,とくに注目している選手はいますか。
もちろん少年さんです。ギルティギアをプレイしていた人なら分かると思いますが,とにかくキャラのポテンシャルを引き出すのがうまい。コンボも全くといっていいほど妥協しないですね。そして“少年力”と言われるあの謎のパワー。その力はもちろんブレイブルーでも健在で,活躍が期待できそうです。
他の関西プレイヤーなら,ねずバングと,こがたんラグナに期待してます。ふたりとも爆弾持ったようなプレイスタイルなので(笑)。
- Q.「GODSGARDEN #5」へ向けた意気込みをおねがいします。
「ストIV」で開催されたこれまでのGODSGARDENは動画勢として見ていたんですが,とても素晴らしいと思いました。今回自分がその舞台に立てた事は光栄ですし,皆さんにもととも感謝しています。いい試合が出来るように頑張りたいです。
- Q.ぶっぱ選手とレン選手に一言。
大会での動きなら負けない!
「GODSGARDEN」公式サイト
「BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT EXTEND」公式サイト
公式全国大会「ぶるれぼ」公式サイト
――2012年1月17日収録
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BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT EXTEND
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BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT II
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