プレイレポート
2次元と3次元を切り替えるってどういうこと? 新感覚パズルゲーム「ナイトメアパズル クラッシュ3D」のプレイレポートを掲載
2次元と3次元を切り替える――といってもピンと来ない人も多いと思うので,まずは基本的なシステムから紹介していこう。
本作はステージクリア型のアクションパズルゲーム。ルールは,ステージに点在している“マーブル”を一定数以上集め,ゴールを目指すというものになっている。
スクリーンショットを見れば分かるように,ステージは空中に足場が浮いている立体的なものになっている。しかし,主人公のダニーは別に空を飛べるわけではないので,足場にジャンプが届かなければ,そのまま奈落の底に落ちていってしまう(その場合,直前に通った“チェックポイント”まで戻される)。
その代わり(?),ダニーは“クラッシュ”というアクションを使うことで,ステージを2次元にして“奥行き”をなくすことができるのだ。なおクラッシュは,横視点の前後左右4方向および真上からの見下ろしという,合計5方向から行える。
たとえば,ジャンプできる高さよりはるか上にある足場でも,真上からの視点でクラッシュすれば“高さ”がなくなり,移動できるようになる。はるか遠くにある足場でも,横からの視点でクラッシュすれば奥行きが“ゼロ”になって移動できるようになる,といった感じである。
クラッシュによる2次元と3次元の切り替えは自由に行えるので,移動した先で再びクラッシュを行えば,その先へと進めるというわけだ。ただし,クラッシュを行うとステージから落下してしまうような場所では,クラッシュが使えないようになっている。
ジャンプして届かないような高い足場に移動するときは,真上からの見下ろしになるようカメラ視点を操作して…… | |
クラッシュを行って2次元にすれば,高さがなかったことになり移動できるようになる |
ステージによって色は多少異なるのだが,右のスクリーンショットのステージの場合,黄色の足場と緑色の足場がそれに当たる。
黄色の足場は“ノーマルブロック”といい,横視点の場合,2次元になっても通り抜けられる“背景”となる。見下ろし視点の場合は“地面”となり,自由に移動が可能だ。
緑色の足場は“ハードブロック”といい,2次元になると通り抜けのできない障害物となる。なお,2次元にするとハードブロックにダニーが重なるような場所では切り替えが行えず,クラッシュを発動しても自動的に3次元に戻されてしまう。
さらに,足場に描かれている“模様”(※スクリーンショットでは茶色)も重要だ。3次元のときは単なる絵だが,2次元になると“足場”にできる模様がある。この模様をうまく利用すれば,ジャンプでは届かないような場所にも上れるようになるのである。
そのほか,ステージには“シンボル”と呼ばれる模様が存在する。2次元に切り替わった状態でこのシンボルの全体が画面内に映っている間は,主人公のジャンプ力が増したり,主人公以外の時間の流れを止めたりする効果が発動する。これらのシンボルを発動させないとクリアできないステージもあるので,注意が必要だ。
また,3次元では離れていても2次元にすると歯が噛み合いステージのギミックが動き出す歯車,2次元に切り替えると壁に描かれた絵が飛び出してくる“マジカルピクチャー”など,ステージ内に用意されている特殊な仕掛けは,バリエーションも非常に豊かだ。
基本的なルールはこのような感じである。長々とした説明になってしまったが,実際にプレイしてみれば,もっと直感的に理解できるはずだ。なおゲームでは,プレイしながら基本的なルールを学べるよう,チュートリアルが用意されているので,心配は無用である。
本作には,4つのワールドに10個ずつ,全40のステージが用意されている。さらに,ステージ中に出現する“トロフィーシンボル”を獲得してクリアすると,そのステージの“トロフィーモード”に挑戦できるようになる。トロフィーモードには制限時間が設定されており,クラッシュができる回数にも限りがあるため,クリアするのはさらに難しくなる。
そのほか,本作はすれちがい通信に対応しており,すれ違った相手と「ギフト」の交換が可能だ。ステージの好きな場所に設置できるギフトは,すれ違った相手の“同じステージの同じ場所”に置かれることになる。すれ違う相手に「この場所まで来ることができるかな?」「こんな場所に隠したギフトを見つけられるかな?」といった意味の挑戦状にすることもできるわけだ。
本作は,頭を抱えながらもついついプレイしたくなる魅力を持った,不思議なタイトルである。2次元と3次元を任意で切り替えられる感覚は新鮮で,「何をどうしたら先に進めるのか」という解法を閃いたときの快感が,プレイを継続したくなるモチベーションになっているのかもしれない。
ともあれ,じっくりと楽しめるだけのボリュームになっていることは間違いないので,パズルゲーム好きな人は,本作にぜひチャレンジしてみてほしい。
「ナイトメアパズル クラッシュ3D」公式サイト
- 関連タイトル:
ナイトメアパズル クラッシュ3D
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