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AMD,ワークステーション向けGPU「Radeon PRO W6400」を発表。RDNA 2ベースのエントリー市場向け製品
Radeon PRO W6400は,Radeon RX 6000シリーズと同じ「RDNA 2」アーキテクチャを採用したGPUで,リアルタイムレイトレーシングへの対応や大容量L3キャッシュに当たる「Infinity Cache」の搭載といったRDNA 2の特徴をそのまま搭載する。CADによる図面作成や製図などに加えて,4K解像度での画像編集やビデオ会議といった用途に適しているという。
主な仕様は,シェーダプロセッサ数が768基で,Compute Unit数が12基,グラフィックスメモリが容量4GBのGDDR6,メモリバス帯域幅が128GB/s,TGP(Total Graphics Power)が50Wとなっている。
AMDはRadeon PRO W6400のほかにも,Radeon PRO W6000シリーズの新製品として,モバイルワークステーション向けの「Radeon PRO W6500M」と「Radeon PRO W6300M」も合わせて発表した。これらのGPUを搭載したノートPCは,2022年後半に登場する見込みとのことだ。
AMDのRadeon PRO W6400製品情報ページ
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ワークステーション向け「AMD Radeon PRO W6000シリーズ」を発表「Radeon PRO W6400」は、前世代と比較して
最大3倍のパフォーマンスを提供(注1)
新しい「Radeon PRO W6500M」と「Radeon PRO W6300M」は
次世代モバイル・ワークステーション向けに最適化
AMD(米国本社:米カルフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO:リサ・スー)は本日、「AMD Radeon PRO W6000シリーズ」デスクトップおよびモバイル・ワークステーション向けグラフィックスに新製品を追加したことを発表しました。これにより、CADデザイナー、エンジニア、オフィスワーカーなどのプロフェッショナル・ユーザーに優れたパフォーマンス、安定性、信頼性を提供します。
新しい「AMD Radeon PRO W6400」グラフィックス・カードは、高性能でエネルギー効率に優れた「AMD RDNA 2」グラフィックス・アーキテクチャーと6nmプロセス・テクノロジーを基盤としており、16MBの高帯域幅、低レイテンシーのAMD Infinity Cache Memoryテクノロジーが帯域幅の増幅器として機能します。本製品は、性能と効率の両方を手頃な価格で提供し、一般的なCADやオフィスでの生産性アプリケーションの要件に最適化されています。また、コンパクトな設計で、スモール・フォームファクターのデスクトップに容易に追加できます。
AMD Radeon PRO W6400グラフィックス・カードは、Autodesk AutoCAD 2022のシェーディングモードでの3D軌道の回転テストにて、前世代と比較して最大3倍のパフォーマンスを発揮しています(注1)。また、McNeel Rhinoのメッシュ、オブジェクト、モデルデータのストレステストを含むHolomark 2ベンチマークでは、パフォーマンスが最大87%向上しています(注2)。さらに、信頼性と安定性が求められるビデオ会議、電子メール、ウェブブラウジングなど、一般的なオフィス・アプリケーションやワークロードでもパフォーマンスを向上します。
今回の発表では、AMD Radeon PRO製品ファミリーに次世代プロフェッショナル・モバイル・ワークステーション向けの「AMD Radeon PRO W6500M」、「AMD Radeon PRO W6300M」 も追加されました。これらの新しいGPUは、6nmプロセス・テクノロジーを採用したAMD RDNA 2グラフィックス・アーキテクチャーをベースに、最大8MBのAMD Infinity Cache Memoryテクノロジーを搭載し、プロフェッショナル・アプリケーション向けに超高速ビューポート・フレームレート、信頼性、優れたパフォーマンスを提供します。
高い性能と先進的な機能
AMD Radeon PROの新製品は、メインストリームのプロフェッショナル・ユーザー向けに、パフォーマンス、効率性、手頃な価格を実現します。
AMD RDNA 2アーキテクチャー:AMD RDNA 2グラフィックス・アーキテクチャーは、前世代のGCNアーキテクチャーと比較して最大94%高速なパフォーマンスを提供します(注3)。
AMD Infinity Cache Memoryテクノロジー:GPUダイに統合された最大16MBのLLC(L3)は、レイテンシーと消費電力を削減し、従来のアーキテクチャー設計よりも高いパフォーマンスを実現します。
高度な機能:AMD Radeon PRO W6000シリーズ・グラフィックスは、ハードウェア・アクセラレーションによるレイトレーシング、リモート作業(注4)、8Kディスプレイ・サポート、最新のPCIe 3.0および4.0高速データ転送、VRクリエイター・サポート(注5)、HDR Readyおよびクアッド・バッファ・ステレオに標準で対応しています。
Viewport Boost(注6):GPUが制限された状況でフレームレートを向上させるための動的解像度技術です。ビューポートで高速な動きが検出された場合のみ、インテリジェントに解像度を下げて、ユーザーが感じる画質に影響を与えることなく、インタラクティブ性を大幅に向上させます。
認定アプリケーション:AMDは、Autodesk、Robert McNeel&Associatesなどの主要なプロフェッショナル・ソフトウェア・アプリケーションのベンダーと協力し、AMD Radeon PROグラフィックス・カードが卓越した基準を満たすように構築および検証され、ワークステーションのプロが求める安定性と信頼性を提供することを保証します。認定アプリケーションの一覧はこちらでご覧いただけます。
「AMD Radeon PRO W6000シリーズ」の仕様・提供開始時期
AMD Radeon PRO W6400グラフィックス・カードは、2022年第1四半期より発売される予定です。AMD Radeon PRO W6500MとRadeon PRO W6300Mは、2022年後半に一部の地域でプレビルドOEMシステムとして提供される予定です。
(注1)Testing conducted by AMD Performance Labs as of December 17, 2021 on a test system comprising Intel XeonW-2125 (Skylake-W) at 4Ghz, Windows 10 Pro, and AMD Radeon PRO W6400 GPU pre-production sample / AMD Radeon PRO WX 3200 GPU with AMD Driver 21.40 RC. Benchmark Application: Autodesk AutoCAD 2022 with file 1414.dwg, ‘Drainage Trencher’ model courtesy of Mastenbroek.com . Shaded Mode, Rotational Test Average (FPS@3840x2160px) PC manufacturers may vary configurations, yielding different results. Performance may vary based on use of latest drivers. RPW-406
(注2)Testing conducted by AMD Performance Labs as of December 10, 2021 on a test system comprising Intel XeonW-2125 (Skylake-W) at 4Ghz, 32 GB system memory, Windows 10 Pro, Radeon PRO W6400 GPU pre-production sample with Radeon PRO Driver 21.40 Pre-release version / AMD Radeon PRO WX 3200 GPU with AMD Driver 21.Q3. Benchmark Application: Holomark 2 Benchmark/ PC manufacturers may vary configurations, yielding different results. Performance may vary based on use of latest drivers, production drivers and production silicon. RPW-393
(注3)Testing as of March 23, 2021 by AMD Performance Labs on a test system comprised of an AMD Ryzen 5950X with AMD Radeon PRO W5700, AMD Radeon PRO W6800, AMD Radeon PRO WX 9100. Benchmark Applications: Lumion v.11 (Museum, Valley Winery, Downtown Development, Glass House, Villa Cabrera, Farnsworth, Residential Home, Beach House), Topaz Video Enhance AI 2.0.0 (Artemis-HQ, Gaia-HQ, Theia-Detail), Dassault Systèmes SOLIDWORKS Visualize 2021 SP3 (Camaro default angle, Yellow motorcycle, Snowmobile). Performance may vary based on factors such as tasks performed, driver version and hardware configuration. RPW-363
(注4)Compatible with AMD Radeon Pro WX 2100, 3100, 3200, 4100, 5100, 7100, 8200, 9100, and AMD Radeon Pro W5500, W5700, W6600, W6800 and VII GPUs. Remote Workstation functionality requires purchase and installation of Citrix Virtual Apps & Desktops, HP ZCentral Remote Boost, Microsoft Remote Desktop Services, Teradici Cloud Access Software or VMware Horizon. Citrix and Microsoft require Enterprise driver 18.Q4 or newer, VMware requires Enterprise driver 20.Q3 or newer, ZCentral requires Enterprise driver 21.Q2 or newer, Teradici requires Enterprise driver 21.Q3 or newer. RPS-50a
(注5)Learn more at https://www.amd.com/en/technologies/vr-ready-creator
(注6)Learn more at https://www.amd.com/viewportboost
- 関連タイトル:
Radeon Pro,Radeon Instinct
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