プレイレポート
これまでと違うスキルの使い方が鍵になる? 「KRITIKA」に登場するPvPコンテンツ「フラッグマッチ」先行プレイレポート
これは,プレイヤー同士が最大3人のチームを組み,いわゆる“キャプチャー ザ フラッグ”のように,敵陣の旗を奪い取って持ち帰ることでポイントを得るという対人戦コンテンツだ。今回,ゲームオンで「フラッグマッチ」を遊んできたので,そのプレイレポートをお届けしよう。
旗をめぐる激しい戦い「フラッグマッチ」がついに実装
「KRITIKA」の特徴と言えば,ド派手なコンボでモンスターをなぎ倒す,爽快感抜群の戦闘だ。その対戦ともなれば,プレイヤーの技と技のぶつかりあう格闘技戦か……と思いきや,本作のPvPは「フラッグマッチ」。つまり,先述のとおり,敵陣の旗を奪うことが目的の対人戦だ。
プレイヤーは,青と赤で3人対3人,もしくは2人対2人に分かれて戦うのだが,ダンジョンに潜るときとは異なり「疲労度」が必要なく,また負けても何のペナルティもないので,気軽に遊べるようになっている。
試合中は,相手チームのメンバーを倒せば1ポイントを獲得し,敵陣の旗を奪い取って自陣へと持ち帰れば5ポイントを獲得。そうして,先に40ポイントに達したチームが勝者となる。
ただし,最後の得点だけは旗を持ち帰ったときにしか加算されず,敵プレイヤーをいくら倒しても39ポイントからは増えない。また,旗を奪って得点を得るためには,自軍の旗が自陣に置かれていなければならないというルールもあり,いかに自軍の旗を奪われずに,敵陣から奪ってくるかという戦略,駆け引きが必要な対人戦になっている。
相手を倒しても得点できるが,勝負を決めるには旗を奪わなければならない |
旗は近くで「F」キーを押せば拾える |
旗を奪って持ち帰るのも簡単ではない。というのも,旗を手にすると移動速度が遅くなり,ほかのプレイヤーに簡単に追いつかれてしまうからだ。自陣の旗が奪われていれば,それを奪い返さなければポイントにならないため,旗を持ったまま戦うことになる。そうして,お互いが旗を奪った状態になると,どちらも自軍の旗を取り戻し,さらに敵軍の旗を持ち帰ってポイントを得るために,自然と旗をめぐる激しいバトルに発展していくのだ。
なお,自陣の旗を持った敵を倒すと旗が地面に落ちるのだが,これを味方が拾えば自陣へ瞬時に戻る。持ち運ぶ必要はないので,その場で延々と戦いが続くといったことはない。
また,敵に倒された場合はスタート地点に戻されて,カウントダウン後に再スタートする。実際にプレイした感触では,倒されてから再スタートまでの時間はおよそ10秒ほどだろうか。たかが10秒なのだが,通常のダンジョンと同様に,KRITIKAらしいテンポの速い戦闘が続くので,この時間にやきもきさせられる。
通常のダンジョン攻略とPvPコンテンツの仕様の違いについても理解しておこう。
PvPコンテンツはレベル15以上の転職済キャラクターで参加可能だが,戦うキャラクター同士のレベル差がどれだけあっても補正されない。なので,可能なかぎり同レベル帯のキャラクター同士で戦うのが理想だ。また,回復アイテムが使用不能になるほか,一部スキルの仕様が変化する。「EXモード」も,攻めの「スーパーモード」,守りの「バーストチャージ」といった別の機能となる。これらの詳細は後述する。
以上が,PvPの大まかなルールだ。
さて,このPvPを戦う上で,もう一つ気になるのが得られる報酬だろう。PvPの報酬としては「デイリー報酬」と「シーズンPvPポイント」が用意されている。
「デイリー報酬」は,1日のリセットまでに一定の条件を満たせば,「活力の証票」や「K100鉱物」といったアイテムがもらえるというもの。その条件とは,試合で得られるポイントを溜めることだ。このポイントは,PvPで一勝すると20ポイント,負けても5ポイントが手に入る。これを溜めていき20ポイントまで集めると「活力の証票」,40ポイントで「K100鉱物」,50ポイントで「ランダムルーンBox」がプレゼントされるといった感じだ。さらに,ネットカフェから接続すると30ポイントで「復活石(帰還)×3」,60ポイントで「K100鉱物」がプレゼントに追加される。
なお,このポイントは,アイテムをもらうと消費されるわけではなく,必要ポイントまで溜まったらプレゼントされるという,累積されるものなので,試合をすればするほどアイテムが集まってお得というわけだ。
「デイリー報酬」の一覧 |
負けても5ポイントが手に入り,規定の点数に達すれば報酬がもらえる |
一方の「シーズンPvPポイント」は,シーズン中にPvPに挑戦すると1試合ごとに,勝敗に関係なく1ポイント得られるというもので,一定値に達するごとに「強化石×5」「ホワイトルーン×10」などのアイテムや,アバターアイテム「戦場の翼」がプレゼントされる。なお3月12日の実装日から,「シーズンZERO」がスタートする予定だ。
早い段階で手に入るアバター「戦場の漆黒羽I」〜「同III」。ランクが上がるごとに豪華になる | ||
「戦場の白銀羽」シリーズは100,200,300ポイントでのプレゼント | ||
最高位の「戦場の黄金閃光羽」シリーズは500,800,1000ポイントで手に入る。ここまで来ればPvPマスターを名乗ってもいいかも? |
スキルの使い方が勝利の鍵に?
柔軟な発想で敵を出し抜こう
ルールや報酬を把握したところで,4Gamerの2名とゲームオンのスタッフが即席のチームを結成し,3対3で試合をしてみた。そこで体験できた,プレイフィールをお伝えしよう。
PvPが始まるとスタート地点に自軍の3人が出現,一定のカウントダウン後にゲームがスタートする。
まずは敵の旗を目指して突き進むのだが,PvP用のマップは狭く,細い通路で区切られているため,プレイヤー同士の遭遇戦が発生しやすいようだ。出会ってしまえば,モンスターに叩き込むようにコンボを発動! といきたいところだが,当然敵のプレイヤーもコンボを仕掛けてくる。ここで初めて,モンスターに使っていたスキルがこちらに向けられると,こんなにヤバイものなのか……と思い知らされてしまった。
とくに脅威と感じたのが魔術師系のキャラクターだ。なかでも「冷気術師」の使うスキルは,PvPになるとこんなにもやっかいなのかと痛感。なにせ,移動速度や攻撃速度を遅くしたり,足止めするスキルが揃っているうえに,とにかく射程が長い。一度つかまると攻撃から抜け出すのに一苦労だ。
また,PvPにおける「天狼主」も印象的だった。というのも,狼の「シルス」を駆使して戦うため,チームメンバーが一人多いような状態になるし,敵軍の旗を持って「シルス」に乗り,一気に自陣へ突っ走ることもできるからだ。移動面でも非常に優位に立てるキャラクターになる。
このような足止めスキルや移動/突破力を持つキャラクターは,PvPコンテンツで早くから活躍できるのではないだろうか。
もう一つ,PvPを楽しむうえで注意しておきたいのは,先ほども少し触れたように,通常のダンジョンとPvPコンテンツとでは,戦闘能力の仕様が一部異なるということだ。例えばスキルの発動時のスーパーアーマーや,攻撃された際ののけぞり,持続時間などが対人戦向けに変化するため,いつもとは違った感触になるはず。さらに運営スタッフによると,3月12日のアップデートでは,「PVP」の実装だけでなく全145種類のスキルにも調整が入るとのことで,多くのスキルが上方修正されるという(※記事の最後に調整の一部を掲載)。アップデート後は調整による変化や,PvPでの感触の違いをしっかりとチェックしておこう。
・戦闘能力の違い(一例)
スキル発動時のスーパーアーマーの追加や削除
ダウン中の相手に攻撃がHITするかどうかの判定変更
効果範囲や持続時間の調整
移動速度や距離の調整
ヒットモーション(被撃時ののけぞり)の追加や削除
さて,KRITIKAの戦闘というと,敵を空中に浮かせてコンボ攻撃を叩き込む爽快感がウリだ。繰り返しになってしまうが,そのウリが自分に降りかかってくることが,PvPの重要なポイントになるだろう。とにかく,敵のコンボ攻撃を食らってしまうと,脱出できるまで反撃すら難しく,手出しができないモンスターの気分が味わえるのだ。
PvPコンテンツでもコンボは「KRITIKA」の華。うまく決まれば爽快だ |
広範囲のスキルを使えば,一人対多数でも戦うことができる |
ただ,こうした硬直状態は回避手段がないわけではない。それは,PvPコンテンツ専用で使用できる「バーストチャージ」の存在だ。これは,通常ダンジョンで使える「EXモード」がPvP用のスキルに変化するもので,EXモードと同様にEXゲージが最大で,かつ攻撃を受けているときに「TABキー」(デフォルト設定)を押すと,EXゲージを消費してバーストチャージが発動。周囲の敵を吹き飛ばして,それ以上の敵のコンボ攻撃を阻止できる。
さらに,攻撃を受けていない時に「TABキー」を押すと,やはりEXゲージを消費して,攻撃力30%アップの「スーパーモード」が発動する。バーストチャージが敵の攻撃を回避する守りのモードだとすると,スーパーモードは敵に奪われた旗を取り返すときなどに使いたくなる攻めのモードになるというわけだ。
こうした緊急回避にしても,攻撃力増加にしても,ここぞというときに使うべきものなので,ゲージの管理はかなり重要になるだろう。ステージ中に出現するアイテムを手に入れるとゲージを増やせるので,見逃さずに入手しておこう。
そんなこんなで,操作に慣れた運営チームのメンバーに何度も空中に浮かされ,まさに手玉に取られながらの挑戦になった今回の先行プレイだが,遊んでみて,ただ相手を倒せばいいという単純なものではないことがよく分かった。
スキルにしても,大ダメージを狙うだけではなく,ダメージが少なくても広範囲に広がるスキルで足止めして味方をサポートしたり,敵を追いかけるとき,もしくは敵から距離を離すために,前方に大きく飛び出すようなスキルを使ったりと,明らかにダンジョンの攻略時とは異なるスキルの使い方が必要になる点が,とても新鮮に感じられた。どのスキルがPvPで活躍するのか,それを見つけ出すのも,きっと楽しみの一つになるだろう。
なお運営チームによると,PvPコンテンツの実装後もプレイヤーの反応を見て調整を行っていくとのことだ。3月12日に実装されるこの「フラッグマッチ」は負けてもデメリットはないので,気軽に遊んでみて,運営チームに意見を出していこう。
■3月12日アップデートでの調整スキル例
【狂戦士】
マッドラッシュ
[最大スキルレベル] 6 → 8
[クールタイム] 102秒 → 45秒
[攻撃力] 1662% → 1709%
【爆魔】
飛天流星落
[最大スキルレベル] 9 → 13
[クールタイム] 49.3秒 → 25秒
[攻撃力] 7623% → 7014%
【魔剣士】
煉獄破.推
[最大スキルレベル] 13 → 14
[クールタイム] 35秒 → 15秒
[攻撃力] 1169% → 994%
【暗殺者】
術法・猛毒泥沼
[最大スキルレベル] 4 → 10
[クールタイム] 47秒 → 20秒
[攻撃力] 319% → 333%
【体術師】
ニャン光撃
[最大スキルレベル] 12 → 17
[クールタイム] 23.7秒 → 17秒
[攻撃力] 1251% → 1286%
【天狼主】
雷輪呪縛
[最大スキルレベル] 7 → 11
[クールタイム] 61秒 → 45秒
[攻撃力] 1279% → 1315%
【冷気術師】
フリージングリング
[最大スキルレベル] 11 → 11
[クールタイム] 107秒 → 45秒
[攻撃力] 7365% → 9352%
【時空間術師】
time::エントロピー収束.move();
[最大スキルレベル] 3 → 8
[クールタイム] 92秒 → 80秒
[攻撃力] 851% → 2273%
[特殊]発動中「スーパーアーマー状態」から「無敵状態」に変更
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