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「ECHO OF SOUL(EOS)」は,MMORPGの面白さを再確認させてくれる“丁度よい”作品。東京で行われたフォーカスグループテストをレポート
本作におけるフォーカスグループテストは,抽選に当選したテスターのみで行われ,5月11日の東京を皮切りに,北海道,愛知,大阪,福岡の各都市で実施予定となる。なお,福岡会場(5月21日10:00まで)を除いてテスターの募集はすでに終了している。
同作の日本運営プロデューサーである鈴木貴宏氏は,「フォーカスグループテストに応募されるような方であれば,ゲームの概要をもうご存じでしょう。EOSは“ちょうど良い”ゲームである,ということだけ覚えておいて,皆さんできるだけプレイして下さい」と,予定されていた概要説明を飛ばしてフォーカスグループテストの開始を宣言した。
EOSは,「Lineage II」の元開発スタッフが手掛ける,正統派のファンタジーMMORPG。オーソドックスな操作性と絶妙なゲームバランス,そして“スペックの低いPCでも快適に動作するグラフィックスを目指し,ゲーム内には大量のコンテンツを用意する”という開発方針が特徴となっている。鈴木氏の“ちょうど良い”とは,そこそこのPCを使って,ボリュームあるコンテンツを簡単に楽しめるという意味なのだ。
フォーカスグループテストは「キャラクター作成&チュートリアル」「レベル24のキャラクターを使ってソロダンジョン『帰らずの森』へ挑む」「レベル40のキャラクターを使い,参加者同士でパーティを組み,パーティダンジョン『プロメギガンテの隠れ家』に挑戦する」という流れで行われた。実際にゲームを触ってみて印象的だったのが,シンプルな操作と親切なナビゲーションのおかげで遊びやすい内容になっていたこと。元々がオーソドックスな操作性を目指す作品なだけあってか,いい意味で“いつものMMORPG”だと感じられたのだ。
本作には,攻撃力と防御力のバランスが取れた「ウォーリア」,毒の扱いに優れた「ローグ」,攻撃力と回避力が高いサブタンク兼アタッカーの「ガーディアン」,炎と氷の魔法を使う「ソーサレス」,弓と補助効果を持つ歌で戦う「アーチャー」の5クラスが登場する。いずれもMMORPGではおなじみのクラスといえるだろう。
クラスと性別は固定であり,ウォーリアとローグが男性で,ほかは女性となっている。ある程度キャラクターのレベルを上げると,2つの「特性」から1つを選んで役割を特化させていくことも可能だ。たとえば,ガーディアンならアタッカー役となる「嵐」と,タンク役としての「大地」。ウォーリアならアタッカーの「狂乱」とタンク役の「守護」といった具合になる。
キャラクター作成は「髪」「顔」「目」「刺青」といった,あらかじめ用意されたパーツを組み合わせて,体格を調整するという方式だ。どのクラスも日本人ウケの良さそうな顔立ちになっており,イケメンや美少女を作ることも可能。ランダムでパーツを組み合わせて作成することもできるのが面白い。
本作はWASDキーで移動し,マウスで相手をターゲット,左クリックで通常攻撃を行い,数字キーとファンクションキーで登録されたスキルを使うといった,MMORPGのスタンダードともいえる操作体系になっている。
画面右にはクエスト名と目標地点へのコンパスが表示されるため,メッセージを多少読み飛ばしてしまっても行き先と目的がすぐに分かる。これまでMMORPGを遊んだことのある人なら,すぐに遊び方を飲み込めるだろう。事実,参加者達から「難しい」という声が上がることはなかった。
戦闘はいわゆるクリック型だが,棒立ちになって敵と殴り合い続けるようなものでもない。本作では,敵がスキルを使う際に効果範囲が地面に表示されるので,緊急回避を使ってその外側へと逃れる必要があるのだ。そのため,今回のテストでは強力な一撃を回避したり,敵のスキル発動を阻止したりといった,プレイヤーのテクニックが必要になる場面も確認できた。
緊急回避はあらゆる動作をキャンセルして出せるため,慣れてくればギリギリまで殴り続けたあとで回避行動をとることが可能だ。また,パーティの仲間と連携して阻止スキルを使うとで,共闘感を強く味わえた。アクションRPGほどの反射神経は求められないものの,クリック型の遊びやすさはそのままに,適度なスリルが楽しめるという印象だ。
フォーカスグループテストの中でも,とくに面白かったのがソロダンジョンである「帰らずの森」だ。マップのあちこちに毒霧をまき散らす仕掛けが設置されているうえ,アクティブ(こちらが近づいただけで襲いかかってくる)なモンスターが多数待ち構えている。
要するに何も考えないで先へ進むと,毒霧のシャワーを浴びながらモンスターと戦う羽目になるというわけだ。毒霧の範囲外へモンスターをおびき寄せて一匹一匹始末し,仕掛けを解除して安全に戦える範囲を広げていくという流れは,なかなかスリリングで楽しい。
高い所にある仕掛けを解除するには,ジャンプで足場を渡っていく必要がある。足を踏み外すと荊の園に落ちてしまい,どんどん体力が減っていくので,慎重にいかなければならない。このように,ダンジョンの攻略にはアクションも要求されるので,手に汗握るゲームプレイが楽しめるわけだ。
ダンジョンのボスである森の王キマロは,巨大な鎌で周囲をなぎ払うだけでなく,毒をまき散らす植物「ブラッドコロニー」をプレイヤーキャラクターの周囲に生やしてくる。放っておくと毒まみれになるうえ,なぎ払いでふっ飛ばされてしまう。
森の王キマロの本体を殴りつつ,生えてきたブラッドコロニーを攻撃して駆除。その最中にも森の王キマロのなぎ払いに注意し,危ないようなら緊急回避で避けなければならない……といった感じで,ボス戦はなかなか忙しい。操作体系がスタンダードでも,コンテンツの作り込み次第でゲームが面白くなるという,いい例だろう。
フォーカスグループテストでは,参加者同士がパーティを組み,パーティ向けダンジョン「プロメギガンテの隠れ家」に挑むこともできた。
パーティプレイでは,タンク役が引きつけた敵をアタッカーが攻撃。敵の注意がアタッカーに逸れたら,タンク役がスキルを使って再び注意を引きつけるといった感じで,いわゆる“いつものMMORPG”なのだが,この方式にはやはり独特の面白さがある。
中ボス「蜘蛛女王スパイディラ」は自分の周囲に糸を吐き,糸の絡まったプレイヤーキャラクターを自分のほうへ引っ張り寄せるのだが,回避に失敗したパーティメンバー達が同時にズッコケて引っ張られるシーンは思わず笑いが漏れてしまった。こういった光景を見れるのもパーティプレイならではだろう。
「MMORPGの良さを再認識させてくれるゲーム」というのが「EOS」のフォーカスグループテストを終えての感想だ。運営チームは意見を募集中とのことなので,幸運にも当選したテスターは,実際に遊んでみて思いの丈をぶつけてみよう。
「ECHO OF SOUL(EOS)」公式サイト
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