プレイレポート
深みのあるルールがウリの本格派。オンラインカードゲーム「CARTE」をクローズドβテストに先駆けてプレイしてみた
なお,本稿は開発バージョンのプレイをもとにしているため,クローズドβテストや正式サービス時とは,スクリーンショット内のテキストや,仕様が異なる可能性があることを,あらかじめお断りしておく。
重厚なオンラインカードゲームCARTE
ひと言で説明するとCARTEとは,カードを収集し,自分の軍隊となる“デッキ”を編成し,ルールにそって対戦するゲームだ。というわけで,まずは基本ルールを紹介する。CARTEのデッキは65枚で構成され,最も大事なのは1枚だけ含まれる“ヒーローカード”で,相手ヒーローのHPをゼロにすると勝利だ。
相手を攻撃する手段はいくつかあるが,基本となるのは,手札から“クリーチャー”を召喚して,“アタックゾーン”に配置することだ。そうすることで,次のターン以降に指示をすればクリーチャーが攻撃する。ちなみに,種類によってクリーチャーの能力は大きく異なり,さまざまな特殊なスキルを持っているものもいる。
また,クリーチャーによる攻撃以外にも手札のカードを用いた,さまざまなアクションの実行が可能だ。例えばさまざまな魔法を繰り出す“マジック”,条件を満たすと自動で発動する“トラップ”,1ゲームにつき1回だけ非常に特種な能力を発揮する“タロット”,ヒーロー自身の能力に影響を及ぼす装備品のような“アイテム”といったカードがあり,すべてを説明するのが難しいぐらいある。
アクションは無尽蔵に行えるわけでなく,“マナ”と呼ばれるリソースを消費する。マナの獲得方法はいくつかあり,例えば“シャード”のカードを設置することでターンごとに一定量を得られたり,手札と引き換えに少量のマナを獲得したりできる。もちろん,強力なアクションやクリーチャーの召喚には,より多くのマナが必要だ。
また,クリーチャーはアタックゾーンだけでなく“ディフェンスゾーン”にも配置できる。その場合は攻撃でなく,自軍のヒーローやクリーチャーを守るために働くことになる。ゲームの大まかな流れとしては,敵味方のクリーチャーによる攻防が軸にあり,ほかのカードで援護していくといった感じだ。
正直いって,文字だけで説明するのは難しいゲームといえるだろう。本作には丁寧なチュートリアルが用意されているので,実際にプレイしてみるのが手っ取り早いかもしれない。ゲームの流れが説明されたムービーを掲載するので,大まかな雰囲気をつかんほしい。
正統派ファンタジーの雰囲気たっぷりカードのデザイン
Carteの世界では,“エスファイア,カイデロン,シエリオン,シェイク,アルケン”という5つのユニオン(勢力)が争いを繰り広げている。各勢力は“赤,紫,緑,白,青”のイメージカラーが設定されており,ゲームに登場する基本カードはすべて,いずれかに属しているのだ。
デッキは勢力ごとに作る必要があり,アルケンとシェイクのカードを混ぜるといったことはできない。また,勢力ごとに特徴があるので,相性の良い悪いもある。プレイヤーは勢力別にいくつかデッキを作っておき,状況に合わせて選択するわけだ。なお,カードはクローズドβテスト時点で470種,正式サービスの段階で700種が予定されるそうだ。
プレイ開始当初は最低限のカードしかないが,プレイしてコツコツと貯めたCOINやLP,LCといったポイントでカードを直接購入したり,ブーストパック等を購入したりして増やしていける。また,お金を払うことで増やしていくことも可能だ。課金については,今回取材したOnNetのスタッフも,そのあたりの匙加減は重々承知しており,「課金の有無で決定的なバランス差はつかないので安心して下さい」 と語っていた。
ゲームモードは,1対1で戦う“デュエル”(対プレイヤー)と“シングル”(対コンピュータ)が中心になる。またそれ以外にも,最大3名のプレイヤーが強力な相手と戦う“レイド”や,2時間おきに定期開催される“トーナメント”が用意されており,なかなか幅が広い。
カードゲームと聞くと,いわゆる萌え系イラストが用いられたタイトルが頭に浮かぶが,Carleのデザインはどちらかというと正統派ファンタジーといった趣がある。こういった絵柄のオンラインカードゲームが,日本語で楽しめるのは,それだけで強みかもしれない。
Carteは,3月14日から21日に,クローズドβテストが実施される。テスターの募集が行われているので,興味を持った人は下のリンク先から応募しよう。
「CARTE」CBTを4Gamer募集枠で応募する
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