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[G-Star 2011]「サドンアタック」の精神的続編「S2(Sector Slug)」はさまざまなプレイヤー層に訴求する間口の広い作品に
S2は日本でも人気の高い「サドンアタック」(原題 Sudden Attack)から多くの要素を受け継ぐという新規タイトル。サドンアタックも手掛けたベク・スンフン氏(現:CJゲームラボ開発本部長)が開発に携わっていることなどもあって,韓国ゲーマーの期待を集めている作品だ。
発表会には,そのべク氏と, CJ E&M Netmarbleの事業部長キム・ソンホ氏,同じく本部長のジ・ジョンミン氏が登壇し,S2の特徴や魅力,今後のマーケティング展開などを説明した。
・インパクト
・接近性(ここでは「間口の広さ」の意)
・打撃感(銃を撃ったときなどに得られる気持ちよさ)
・没入感
・キャラクター性(プレイヤーの個性をどれくらいキャラに反映させられるか)
・コミュニティ
これらがどのような分析結果から導かれたかは説明されなかったが,それはともかくとしても,S2の開発で重要視されたポイントであることは間違いないだろう。
ジ氏によれば,S2では,リアルさよりもプレイヤーがゲーム内で個性を発揮できることを重視し,何より「Fun」(楽しむこと)を追求しているという。
これは,新たなゲーマー層を取り込みたいとの考えからで,具体的には,サドンアタックのようなミリタリー寄りの作風にはせず,「警察対ギャングスター」という構図を用意したうえ,ビギナーやライトゲーマーも気軽に楽しめる要素を盛り込んでいるそうだ。
べク氏は,S2の重要な要素として,「交戦頻度の上昇」「コミュニティの強化」「コスチュームチェンジ」の3つを挙げた。
ベク氏によると,昨今のFPSのクラン戦ではプレイスキルに長けたゲーマー達が,本物の兵士のように洗練された戦い方をするようになっているという。それに対し,S2では,友人達とネットカフェで気軽にバトルを楽しめるような,カジュアルなゲームを目指しているそうだ。これに関連し,より軽快にゲームが展開するように調整を進めていることも明らかにしていた。
そして,スクリーンショットを交えつつ,1500種類以上のコスチュームを用意することが明らかにされた。さらに本作では,銃器もカスタマイズ可能で,パーツの組み合わせにより2160パターンにもなるという。銃身のペイント機能もあるようなので,自分好みにカスタマイズしていく楽しみが味わえそうだ。
ベク氏は,これまでのFPSがドキュメンタリー映画だったとすると,S2はアクション映画に近いと述べていた。プレイヤーを選びがちなFPSジャンルを,より幅広い層のゲームファンに楽しんでもらうことが,S2の大きな狙いとなっているようだ。
すると,「必要スペックが低いということは,グラフィックスクオリティはサドンアタックと変わりないのではありませんか?」との質問が寄せられたが,それに対してCJ E&M側は「心配はいりません」と回答していた。
なお,サービスインに向けたスケジュールは,クローズドβテストの結果をもとに決定される予定。CJ E&Mとしてはグローバル展開を考えているそうなので,日本サービスにも期待したいところだ。
G-Star 2011では,本作のプレイアブル展示が行われているので,あらためてインプレッションをお伝えする予定だ。お楽しみに。
「S2(Sector Slug)」公式サイト
- 関連タイトル:
S2(Sector Slug)
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