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[Gamescom]最新作は環境問題にも挑む。Ubisoft Entertainmentのブースで,シリーズ最新作「Anno 2070」がプレイアブル展示
「Anno 2070」公式サイト
タイトルのとおりAnno 2070は,従来作のように歴史を扱ったものではなく,約60年先の未来世界を舞台にした作品に大きく変貌した。開発の発表は2011年4月のことで(関連記事),その後,あまり新情報はなかったのだが,ドイツ・ケルンで開催されたイベント,Gamescom 2011で,一般には初となるプレイアブル展示が行われ,順調な開発ぶりがアピールされていた。
ゲームの時代である2070年は,地球温暖化の影響で海面が上昇し,それに伴って陸地の多くが海に沈み,さらに気候が大きく変動することで,残された大地も人間には住みにくいものになっていた。プレイヤーは,人々の住む世界を作りあげ,人類を再び繁栄に導かなければいけないのだ。
本作には新たに“エコロジー”という要素が加わっている。プレイヤーには,新しい世界を作るに当たって二つの選択肢が用意されている。つまり,かつてのように資源とエネルギーを消費して人々の暮らしの利便性を高めるか,あるいは再利用可能なエネルギーによる,エコシステムを重視した発展を目指すかだ。
プレイスタイルによって,環境に与える影響は異なり,プレイヤーの選んだ方法により,自然環境の反応も変わってくる。化石燃料を消費し続けると温暖化はさらに進むが,便利な暮らしができるから人口は増える。それに対し,環境に優しい方法の開発には手間がかかり,繁栄するのにも時間がかかるだろう。
ゲームの進め方は従来作と大きく異なるものではなく,さまざまな種類の建物を建て,それらの間を道路でつなぎ,都市を大きくしていくことだ。もっとも,背景となるのが技術の発達した未来世界なので,「オゾンメーカー」など,どういう効果を持っているのかすぐに分からないものも多い。海底に基地を築き,資源を得ることも可能になっているようだが,残念ながら実際に試すことはできなかった。
味のある美しいグラフィックスが自慢なのは,Annoシリーズ共通の特徴で,制作した街のスクリーンショットを自慢し合うというカルチャーまでドイツにはあるようだが,今回のAnno 2070ではグラフィックスにさらに磨きがかかっている。とくに,いろいろなところが光ったり回ったりする未来の建物は,見ているだけでも楽しく,都市建設の強いモチベーションになっている。
このあたりのことは,Gamescom 2011の開催に合わせて公開された,これぞ箱庭ゲームと言えそうな,美麗なスクリーンショットからも確認できるはずだ。
これまでとはガラリと時代背景を変え,さらにエコロジーという要素を新たに加えた,Anno 2070。日本ではこれまで,前作のAnno 1404を除いてシリーズ作品がすべて日本語化されてきたこともあるので,本作にもぜひ期待したいところだ。欧米での発売は2011年冬が予定されている。
- 関連タイトル:
ANNO 2070 日本語マニュアル付 英語版
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