このゲームの読者の評価
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技術デモどまり 30 - 投稿者:( 表)(男性/40代)
- 投稿日:2011/08/09
- 良い点
- ジャイロ、音声認識、立体音響、カメラ、タッチスクリーン、3D立体視、と3DSの機能を生かしたミニゲーム集。
声優に有名な方が多くて、特に日笠陽子さんの登場シーンが多目なので、声優ファンにはウケがいいかもしれない。
ストーリーについて難点も多いが、四季・学生生活の章は、比較的、唐突な展開が少なく、好ましいものに仕上がっている。
エンディングのスタッフスクロールは遊び心が多く評価できる。 - 悪い点
- メインストーリーの合間にミニゲームが挟まるのだが、メインストーリーとミニゲームには、一部を除いて、ほぼ関連性が無い。
館の中の部屋を次々と経由している、という設定なのに、何部屋か進むと、メインストーリーの部屋に唐突に引き戻されるという、意味不明な展開を繰り返す。
章ごとでストーリーに一貫性はなく、章によっては、同じ章でもミニゲーム間に統一性がない。
登場人物もミニゲームごとでバラバラ。豪華声優陣ではあるが、それぞれの登場シーンは極めて少ない。
幕間で、進行役に楽屋オチ混じりにシナリオを解説させるのも賛否があるだろう。
ギャグやユーモアと捉えると、明らかに滑っている。
ウザい進行役、という意図で演出しているのならば、お見事と言わざるを得ないぐらいに酷い。
この進行役に限らない話だが、声優の演技力に頼りきりなのも問題。
また、たびたび、「3DS本体の下画面を〜」とか「3DS本体を横に傾けて〜」など、現実に引き戻すアナウンスが入り、感情移入も妨げている。
ミニゲームについては、スコアなどの競技性はなく、音声認識等の選択肢で「別の選択をしていたらどうなったのだろう」ぐらいの分岐回収ぐらいしかリトライする価値が無い
音声認識・立体音響がキーでありながら、ゲーム開始時に感度調整やトレーニングを行わないのも不親切。
結果、音声認識が上手く行かず、理不尽にリトライする羽目になるゲームも多い。
ミニゲームは、難易度が「理不尽」なものと「簡単」なものの2種類しかなく、どうも、ゲーム性を語るものでも無いらしい。 - 総評
- NDSのロンチソフト「きみのためならしねる」のような、3DSの機能を活かしたミニゲーム集を期待したが、確かに期待通りではあった。
だが、ゲームとしては、ストーリーのチグハグさに呆れるものがある。
無理な設定と説明不足なゲームを、声優に喋らせてオチをつける、という強引な展開が極めて多く、「きみのためならしねる」のサイレントコメディには、ほど遠いものがある。
「メイド イン ワリオ」ぐらいに膨大なミニゲームの数があれば、まだ評価は違ったろうが、それほどボリュームがある訳でもない。
3DSの技術デモとしては、「このミニゲーム、こんな風に活用できるんじゃないかな」とクリエイターの人にはヒントになるかもしれない。
しかし、そうであれば、本体発売から半年近く経って発売されたのは、マイナス点となる。
トータルとして、遅れてきたデモソフトに過ぎず、一般ユーザーが購入するソフトなのか、と疑問すら残る。
2周すれば隠し要素が開放されるようだが、もう1周する気力がない、というのが正直な感想である。 - プレイ時間
- 5〜10時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 4 4 2 2 1
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