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リニューアルされたPS Plusを体験。プレミアムプランには400タイトル以上が用意され,一部のクラシックゲームでは巻き戻しや画質設定も可能
「PlayStation Plus」公式サイト
SIE,新しいPlayStation Plusの日本提供を本日開始。ゲームカタログやクラシックスカタログなどのタイトルラインナップも公開
SIEは,定額制ゲームサービス・PlayStation Plusの大幅リニューアルを実施し,日本国内での提供を本日開始した。これによりPS Nowのサービス内容がPS Plusに統合され,プランは3つとなった。なお公式サイトでは,PS Plusの各プランで楽しめるタイトルのラインナップが公開されている。
既報のとおり,日本における新たなPS Plusには,以下の3つのサービスプランが用意されている。なお価格に関して,先行してサービスをリニューアルしたアジア地域にて,過去にPS Plusの利用権を割引価格で購入していたユーザーに対し,誤った請求がなされるというトラブルが発生していたが,日本ではそれが修正された状態でのスタートとなる。
●PS Plus エッセンシャル(※既存のPS Plusと同様のサービス内容)
・フリープレイ(毎月2つのゲーム※を追加費用なしでダウンロード可能)
・加入者限定割引
・セーブデータお預かり(クラウドストレージ)
・オンラインマルチプレイ
・価格:1か月利用権/850円,3か月利用権/2150円,12か月利用権/5143円
※2022年3月 SIEプレスリリース表記。6月のフリープレイは3タイトルになっている
●PS Plus エクストラ
・PS Plus エッセンシャルに含まれるすべてのサービス
・PS Studiosおよびソフトウェアメーカー各社のPS5/PS4タイトル数100本をダウンロード可能
・価格:1か月利用権/1300円,3か月利用権/3600円,12か月利用権/8600円
●PS Plus プレミアム
・PS Plus エッセンシャルおよびエクストラに含まれるすべてのサービス
・クラウドストリーミングを通じたPS3タイトルのプレイ
・クラウドストリーミングおよびダウンロードを通じた初代PSおよびPS2,PSPのクラシックタイトルのプレイ
・クラウドストリーミングを通じた,PS Plus エクストラおよびPS Plus プレミアムのサービスに含まれるPSおよびPS2,PSP,PS4用タイトルのプレイ(PS5およびPS4,PCにて利用可能。PCは後日対応予定)
・価格:1か月利用権/1550円,3か月利用権/4300円,12か月利用権/1万250円
PS Plus プレミアムのメニューには,2つの「ゲームカタログ」のほか,「クラシックゲーム」などの項目が表示される。2つあるゲームカタログのうち,1つはPS5/PS4タイトルが表示され,もう1つはそれにPS,PS2,PSP,PS3のタイトルが加わったものとなっているので,おそらく前者はPS Plus エクストラ用,後者はPS Plus プレミアム用ということなのだろう。ただ,もっとスマートにできなかったのかというのが正直なところだ。
PS5/PS4向けのタイトル数は,「Ghost of Tsushima Director's Cut」や「アサシン クリード ヴァルハラ」など,6月2日時点で全282本(GOTYエディションなどの重複を含む)。
PS Plus プレミアムを利用する場合,一部のPS4タイトルはストリーミングを通じたプレイにも対応しているが,以前から指摘されているとおり,通信回線を筆頭とする利用環境に応じて,入力の遅延や解像度の低下を招くため,基本的にはダウンロードしてプレイするのがオススメだ。
PS,PS2,PSPのクラシックゲーム(クラシックスカタログ)は,6月2日時点で17本がラインナップされている。これには,事前に公開されていなかった,PS向けRPG「ワイルドアームズ」なども含まれる。
加えてクラシックゲームの一部には,セーブポイントの有無にかかわらずどこでもロード&セーブができる機能や,プレイを任意の時点まで巻き戻せる機能が追加され,利便性が向上している。
なお6月2日時点におけるクラシックゲームのラインナップは,すべてダウンロードしてプレイするタイプである。
PS3向けのクラシックゲームは,PS Nowのサービスを継承しているからか,すべてストリーミングでプレイすることとなる。タイトル数は,6月2日時点で186本(GOTYエディションなどの重複を含む)。
プレイの快適さは,繰り返しだが利用環境に左右されるため,評価が難しいところだ。試しに「Demon's Souls」をプレイしたところ,筆者の環境では画質が若干落ちているものの,意識して見なければ分からない程度。ただ,プレイヤーが死んだ際に表示される「YOU DIED」だけは目立って解像度が劣化していた。
以上が,新たなPS Plusの注目コンテンツの内容だ。3つのプランのうち,どれを選べばいいのか迷っている人もいるだろうが,年に新作を数本だけプレイするという人ならPS Plus エッセンシャル,PS4以降のゲームから最新作を中心にプレイしたい人はエクストラ,新旧問わずさまざまなゲームをプレイしたいゲーマーや,初代PSからPSプラットフォームに接している熱心なファンならプレミアムといった感じだろうか。ぜひ,各自のゲームライフスタイルに合ったプランを選択してほしい。
「PlayStation Plus」公式サイト
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