オークの大軍を撃退する「Orcs Must Die!」がボードゲームで楽しめる。Kickstarterで，「Orcs Must Die! The Boardgame」プロジェクトがスタート

　2011年にPCおよびXbox Live Arcade向けにリリースされた「Orcs Must Die!」は，剣と魔法のファンタジー世界を舞台にしたアクションゲームで，波状攻撃を仕掛けてくるオークの大軍を相手に，プレイヤーが城の中にある「魔法のリフト」を守り抜くというものだ。主人公自らが剣を振り回すだけでなく，用意された多彩なトラップを仕掛け，迫り来るオークを一網打尽に血祭りにあげるというところが特徴だ。
　詳しくは，2011年10月19日に掲載した記事を参照してほしいが，開発を担当したRobot Entertainmentが，「Age of Empires」シリーズで知られる，今はなきEnsemble Studiosの開発者達が設立したデベロッパであるところも注目すべきポイントだろう。

kickstarter「Orcs Must Die! The Boardgame」企画ページ

「Orcs Must Die! The Boardgame」公式サイト

　そんな「Orcs Must Die!」をベースにしたボードゲーム「Orcs Must Die! The Boardgame」のプロジェクトが，クラウドファンディングサイトKickstarterに掲載されている。募集金額は4万ドルで，3月31日時点，31日の募集期間を残して約2万9000ドルの資金が集まっている。2015年3月にボストンで開催されたゲームイベント，PAX East 2015で最初のアナウンスが行われたボードゲーム版だが，内容としては，1人〜4人のプレイヤーが協力してオークの攻撃をしのぐという，オリジナル版と同じような設定になっているようだ。
　プレイヤーは，いろいろな特徴を持った個性あふれるヒーローキャラクターを選択することになるが，それぞれにミニチュアフィギュアが用意されるという。


　ボードゲーム版を開発するPetersen Gamesは，ゲーム開発者のSandy Petersen氏が2013年に立ち上げたメーカーとのことで，同氏はボードゲームのほか，idSoftwareで「DOOM」「DOOM II」などのマップデザインに携わった経歴を持つ人物だ。Ensemble Studiosに在籍していた時期もあり，今回の「Orcs Must Die! The Boardgame」では，Robot Entertainmentからボードゲームの制作権だけでなく，さまざまなアセットを供給してもらう予定だという。
　というわけで，なかなか興味深いものになっているこのプロジェクト。日本語版の予定はさすがにないようだが，興味のある人は，Kickstarterの企画ページをチェックしてほしい。資金調達に成功した場合，「Orcs Must Die! The Boardgame」の発売は2016年2月が予定されている。