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注目の新製品Xperia Z2とA2の実力をじっくり触って確かめた。NTTドコモ2014夏モデルスマートフォンテストレポート(前編)
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印刷2014/05/15 00:00

テストレポート

注目の新製品Xperia Z2とA2の実力をじっくり触って確かめた。NTTドコモ2014夏モデルスマートフォンテストレポート(前編)

画像集#002のサムネイル/注目の新製品Xperia Z2とA2の実力をじっくり触って確かめた。NTTドコモ2014夏モデルスマートフォンテストレポート(前編)
 既報のとおり,2014年5月14日,NTTドコモは,2014年夏モデルのスマートフォンおよびタブレット新製品計8機種を発表した。
 LTEによる音声通話システム「VoLTE」(Voice over LTE,ヴォルテ)への対応や,「急速充電2」といった各製品共通の特徴については,速報記事で説明しているので,そちらを参照してほしい。

NTTドコモ,2014年夏モデルのAndroidスマートフォン6製品とAndroidタブレット2製品を発表。「VoLTE」対応がトピックに


 5月8日に発表されたKDDIの2014年夏モデルでも似たような傾向は見られたが,NTTドコモの新製品も,スペックについては機種ごとの差が少なく,良くいえば「ハズレなし」,悪くいえば「ドングリの背比べ」的な面があることは否めない。
 たとえば,各製品が採用するディスプレイは,ほとんどが5インチ以上で解像度1080×1920ドット(以下,フルHD解像度),SoC(System-on-a-Chip)はQualcomm製の「Snapdragon 801 MSM8974AB」か「Snapdragon 801 MSM8974AC」あるいは「Snapdragon 800 MSM8974」といった具合で,CPUコア4基搭載で最大動作クロック2GHz以上が当たり前である。

 2012〜2013年頃までは,スマートフォンのスペック競争も苛烈だったと記憶しているが,今やスペックで競う時代ではないということだろうか。しかし,スペックでハズレを選ぶ確率が下がったということは,見た目や独自機能で気に入ったものを選べばいいということもであり,消費者にとっては選びやすくなったともいえる。
 とくにAndroid 4.4やその上で動作する各メーカー独自のソフトウェアのチューニングには,各社の方向性が表れる部分だ。購入に当たっては,ここを慎重にチェックしておきたい。

 今回の2014年夏モデルテストレポート前編では,ベンチマークテストを行えた「Xperia Z2 SO-03F」と「Xperia A2 SO-04F」を中心にレポートしたい。また,KDDI版とほとんど違いがない「GALAXY S5 SC-04F」も,簡単に触れておくとしよう。


Xperia Z2 SO-03F


 Xperia Z2 SO-03F(以下,Xperia Z2)は,ソニーモバイルコミュニケーションズのフラッグシップモデル「Xperia Z」シリーズの最新モデルで,2013年冬モデルで登場した「Xperia Z1」を正統進化させたスマートフォンだ。

Xperia Z2の本体正面。液晶パネルサイズは5.2インチと今夏の新製品では大きいほうのはずだが,慣れてしまったのかあまり大きく感じない
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 ボディのデザインはXperia Z1をほぼそのまま継承しているが,筐体をより堅牢にしつつ,シャープさを重視した見た目になっている。たとえば,四辺のフレームにはマグネシウム合金を採用し,軽量化を実現しながら堅牢性も向上したという。
 また,従来は防水キャップ付きだったヘッドフォン端子は,キャップレス防水に変更されている。使用頻度が高いヘッドフォン端子にキャップが付いていたのは,防水面の安心感よりもわずらわしさのほうを感じていたので,これは好意的に評価できる改善点だ。

本体背面(左)。フラットなデザインはXperia伝統のものだ。しかし,側面(右)は角を落とした丸みのある形状なので,意外に持ちやすい
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 エンターテイメント用途に効果を発揮しそうなのが,サウンド面での強化点だ。まず,本体正面の上下にステレオスピーカーを装備しており,横置き状態でゲームやビデオ・音楽再生をすると,ステレオでのサウンドが楽しめるというものだ(※縦置き状態では片側からの出力となるようだ)。
 試用会場は騒々しかったので,音質に言及できるほどじっくりとは聞けなかったのだが,ほとんどのスマートフォンがスピーカーを背面に装備しているのに比べれば,期待は持てるだろう。
 また,サウンド面でもう1つ注目すべき点は,ソニーモバイルコミュニケーションズ製のノイズキャンセリングヘッドセット「MDR-NC31EM」に対応していることだ。これは,単体でノイズキャンセル機能が働く一般的なノイズキャンセリングヘッドセット/ヘッドフォンとは異なり,Xperia Z2やXperia Z2 Tablet用の別売りオプションである。対応デバイスと組み合わせて使うものなので,ヘッドセット側に電池を必要としないことが,単体のノイズキャンセルヘッドセット/ヘッドフォンと比べたときの利点だ。ヘッドセットの価格も多少安い。スマートフォンではゲームもするし,音楽も聞くという人に適した製品といえよう。

フロント装備のステレオスピーカーは,Xperia Z2の大きな特徴だ(左)。デジタルノイズキャンセリングヘッドセットにも対応するなど(右),サウンド面での強化が目立っている
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本体上側面(左)には,サブマイクとヘッドフォン端子がある。本体下側面(右)にはマイクがあるだけ

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本体左側面(左)には,防水カバーに覆われたUSB Micro-B端子とSIMカードスロットがあり,その横にクレードル用接点が並ぶ。本体右側面(右)には,左からシャッターボタン,音量調節ボタン,[電源/スリープ]ボタンが配置。防水カバーの中にはmicroSDカードスロットがある

本体のカラーバリエーションは3色。今回もパープルが人気になるのだろうか
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 実のところ本機の中身は,KDDIの2014年夏モデルで登場した「Xperia ZL2 SOL25」とほとんど同じものだ。
 しかし,KDDIが日本市場を意識して丸みを帯びた独自のデザインを採用したのと比べて,NTTドコモのXperia Z2は,グローバルモデルそのままの,フラットなデザインとなっている。キャリアにこだわりがなければ,どちらの見た目やフィット感が好みかで選んでもいいだろう。

 さて,その中身だが,まず液晶パネルには,5.2インチサイズでフルHD解像度の「トリルミナスディスプレイ for mobile」を採用している。SoCにはSnapdragon 801 MSM8974ABを採用し,動作クロックは最大2.3GHzだ。
 SoCの性能が各社横並びであるものの,Xperia Z2は容量3GBのメインメモリを搭載する点で,スペックでは一歩抜きん出ている。たくさんのアプリを使い分けたりするときに,メインメモリの多さが利点となることもありそうだ。
 また,microSDスロットが容量128GBのmicroSDXCメモリーカードに対応する点も,ビデオや音楽,データサイズの大きなゲームをたくさん入れておきたいという人にはうれしい特徴である。
 スペック重視でスマートフォンを選ぶ人は,まずXperia Z2からチェックすべきといっても過言ではないだろう。

 OSやホームアプリのチューニングは,2013年冬モデルのXperia Z1から大きく変わっていないようだった。説明員によれば,「大きな変更は加えずに,全体的なレスポンスを向上させた」という。この点はKDDI版でも同様だったので,Xperiaシリーズ全体の傾向といえそうだ。

 ベンチマークテストはいつものように,Android版「3DMark」によるグラフィックス性能の計測と,連射測定アプリケーション「ぺしぺしIkina」による液晶パネルの連打に対する応答性計測を行ってみた。
 なお,Androidの開発者向けオプションを使った,ドラッグ操作の追従性テストも行ってみたかったのだが,残念ながら試用機では許可されなかった。追従性が気になる人は,店頭で確認してみてほしい。

 まずは3DMarkの結果から。例によって「Ice Strom」プリセットと「Ice Strome Extreme」プリセットでは,測定上限の「Maxed out!」に到達し,「Ice Storm Unlimited」プリセットでは「18758」という高いスコアを記録している。「19266」を記録したKDDI版のXperia ZL2 SOL25よりも,Ice Storm Unlimitedのスコアはやや低いが,非常に優秀なスコアであることに変わりはない。
 Ice Strome Extremeのフレームレートは,Graphics test 1で「59.9fps」を叩き出している。動作を見ていても,ほぼ59fpsに貼り付いており,軽快で気持ちのいいものだった。実際のゲームでも期待できそうだ。

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左写真はIce Storm Unlimitedで「18758」のスコアを叩き出したところ。現在のスマートフォンではかなり上位に位置する。右写真はIce Strome Extremeの詳細結果で,Graphics test 1がほぼ上限の59.9fpsを記録しているのが分かる

ぺしぺしIkinaのスコアは「71」。21タップめまでは取得漏れなく伸びたので,たいていのゲームで不満は感じないだろう
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 ぺしぺしIkinaでは,連射回数が93〜96になるよう連写して,スコアは「71」だった。KDDI版と似たようなスコアで,最近の端末としてはやや低いものだ。飽和のタイミングが21,34,40,51,60タップめと,ほぼ10タップ刻みというあたりもKDDI版と同様の傾向である。
 とはいえ,20タップめはまでは取得漏れを起こすことはなかったので,ある程度の連射を要求するゲームでも,問題なくプレイできそうだ。

 サウンド面の強化とスペック,ベンチマークテスト結果から見ると,総じてXperia Z2は,ゲーム用途に適したスマートフォンと呼べる製品といえるだろう。

●Xperia Z2 SO-03Fの主なスペック
  • メーカー:ソニーモバイルコミュニケーションズ
  • OS:Android 4.4(KitKat)
  • ディスプレイパネル:5.2インチTFT液晶(トリルミナスディスプレイ for mobile),解像度1080×1920ドット
  • プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon 801 MSM8974AB」(クアッドCPUコア「Krait 400」+「Adreno 330」,最大CPU動作クロック2.3GHz)
  • メインメモリ容量:3GB
  • ストレージ:内蔵(容量32GB)+microSDXC(最大128GB)
  • アウトカメラ:有効画素数約2070万画素
  • インカメラ:有効画素数約220万画素
  • バッテリー容量:3200mAh
  • 連続通話/3G待受時間:未公開/約650時間
  • LTE対応:あり(VoLTE対応)
  • 無線LAN対応:IEEE 802.11a/g/n/ac
  • 本体サイズ:73(W)×147(D)×8.2(H)mm
  • 本体重量:約163g
  • 本体カラー:Black,White,Purple
  • 主な対応サービス&機能:spモード,spモードメール,GPS,dマーケット,フルセグ,ワンセグ,おサイフケータイ(NFC),WORLD WING,Bluetooth(Version.4.0),Wi-Fiテザリング(同時接続数10台),NOTTV,防水(IPX5,8),防塵(IP5X)


Xperia A2 SO-04F


 NTTドコモの2014年夏モデルスマートフォンのなかで,5インチ未満の液晶パネルを採用する小型の製品がXperia A2 SO-04F(以下,Xperia A2)である。
 製品名は2013年夏モデルで人気を呼んだ「Xperia A SO-04E」を継承しているが,仕様面ではむしろ,ほぼ同サイズだった2013年冬モデル「Xperia Z1 f SO-02F」の後継機といえそうだ。

本体前面。手に持つと小さく見えるが,その外観はXperia特有のものだ。パネル端から本体端までのベゼル部分が長いのは,狭額縁デザインが定着した最近のスマートフォンでは珍しい
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画像集#017のサムネイル/注目の新製品Xperia Z2とA2の実力をじっくり触って確かめた。NTTドコモ2014夏モデルスマートフォンテストレポート(前編)
 搭載する液晶パネルは4.3インチサイズのトリルミナスディスプレイ for mobileで,解像度は720×1280ドット。フルHD解像度でないのは残念なところか。
 液晶パネルが小さいおかげで,本体サイズは65(W)×128(D)×9.7(H)mmとコンパクトで,重量も約138gと軽い。
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Xperia Z2(左)と並べて見ると,Xperia A2のコンパクトさが際立つ。一昔前なら,4インチ超えのスマートフォンすら「デカい」といわれたものだが
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カラーバリエーションは4種類。ピンクは落ち着いた色合いだ。背面はラウンドフォルムではなくフラットな形状で,マットに仕上げてある

 小さいサイズや外観のせいで,「廉価版Xperia」的なイメージを持たれそうな製品だが,Xperia Z以降のデザインに共通する要素を維持しており,決して廉価版などではない。背面はXperia Z2のような強化ガラスではなく樹脂製だが,マットな仕上がりになっており,少しずんぐりとしたビジュアルともマッチしている。
 他社のスマートフォンに比べると,最近のXperiaはベゼル幅が広いほうなのだが,Xperia A2ではそれがさらに顕著に見える。それもあって,他機種と比較するとどことなく分厚い印象を受けるが,操作のしやすさを重視しての選択なのだろう。実際に操作していると,指がどこかしら画面にかかる程度のベゼル幅に,「むしろこれがちょうどいいな」と感じさせられた。

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本体上側面(左)には,キャップレス防水仕様のヘッドフォン端子があるのみ。本体下側面(右)には,スピーカーとマイクがある

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本体左側面(左)にはインタフェース類が集中している。中央のクレードル接点を挟んで,左側にmicroSDカードスロットとUSB Micro-B端子,右側にはSIMカードスロットがある。本体右側面(右)はボタンがまとめられている。写真左からシャッターボタン,音量調節ボタン,[電源/スリープ]ボタンの並び。音量調節ボタンはやや短いので,好みが分かれそうだ

 搭載するSoCはSnapdragon 800 MSM8974で,メインメモリ容量は2GB。画面サイズが小さくても,中身は大画面スマートフォンに劣らない。ただし,このSoCはVoLTEに対応していないので,その点は注意が必要だ。
 本体サイズが小さいために,バッテリー容量も2300mAhとやや少なめである。最近の大画面スマートフォンのように,「充電は2〜3日に1回で十分」とはいかなさそうだ。バッテリー消費の激しいゲーム用途なら,なおさらだろう。

 ベンチマークテストの結果も見てみよう。まずは3DMarkだが,Ice Storm Extremeが「Maxed out!」で,Ice Storm Unlimitedは「18593」を記録した。Xperia Z2とほぼ同等のスコアだ。Ice Storm ExtremeのGraphics test 1でフレームレートの計測結果を見ると,「59fps」でXperia Z2に匹敵している。物理的なサイズは別として,ゲーム用途の性能では,Xperia Z2にまったく劣らない優秀なスマートフォンといえよう。

画像集#023のサムネイル/注目の新製品Xperia Z2とA2の実力をじっくり触って確かめた。NTTドコモ2014夏モデルスマートフォンテストレポート(前編) 画像集#024のサムネイル/注目の新製品Xperia Z2とA2の実力をじっくり触って確かめた。NTTドコモ2014夏モデルスマートフォンテストレポート(前編)
左写真はIce Storm Unlimitedのスコアで,「18593」とXperia Z2に匹敵する結果となった。右写真はIce Storm Extremeの詳細結果で,高いフレームレートを記録している

ぺしぺしIkinaの結果は「89」と,Xperia Z2より高い結果で驚いた
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 次に連射の応答性だが,Xperia Z2よりも高い「89」を記録した。16〜18タップめにごく短い飽和があったくらいで,単純な連射が続くゲームでは,Xperia Z2よりも快適に動作するのではないだろうか。

 コンパクトなスマートフォンというのもいいものだが,ゲームの場合は,いささか問題が出てきつつもある。最近のスマートフォン用ゲームには,大画面スマートフォンを前提にしたようなものが散見されるのだ。
 「パズル&ドラゴンズ」程度は問題ないだろうが,パズルゲームの「ディズニー ツムツム」や,「Clash of Clans」タイプのゲームでは,さすがに液晶パネルの狭さが気になる。画面が小さいとこれらのゲームでは,狙った場所やキャラクターを正確にタッチするのが難しいのだ。

 まずはよくプレイするゲームが4.3インチサイズで支障なく遊べるのか,選択のときには十分検討する必要がある。そのうえで,「画面が小さくても問題はない」という人なら,Xperia A2は選ぶ価値のある製品となるだろう。

●Xperia A2 SO-04Fの主なスペック
  • メーカー:ソニーモバイルコミュニケーションズ
  • OS:Android 4.4(KitKat)
  • ディスプレイパネル:4.3インチTFT液晶(トリルミナスディスプレイ for mobile),解像度720×1280ドット
  • プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon 800 MSM8974」(クアッドCPUコア「Krait 400」+「Adreno 330」,最大CPU動作クロック2.2GHz)
  • メインメモリ容量:2GB
  • ストレージ:内蔵(容量16GB)+microSDXC(最大128GB)
  • アウトカメラ:有効画素数約2070万画素
  • インカメラ:有効画素数約220万画素
  • バッテリー容量:2300mAh
  • 連続通話/3G待受時間:-/約500時間
  • LTE対応:あり
  • 無線LAN対応:IEEE 802.11a/g/n/ac
  • 本体サイズ:65(W)×128(D)×9.7(H)mm
  • 本体重量:約138g
  • 本体カラー:Lavender,White,Gray Black,Orange
  • 主な対応サービス&機能:spモード,spモードメール,GPS,dマーケット,ワンセグ,おサイフケータイ(NFC),WORLD WING,Bluetooth(Version.4.0),Wi-Fiテザリング,NOTTV,防水(IPX5,7),防塵(IP5X)


GALAXY S5 SC-04F


 最後に紹介するのは,Samsung Electronics製のGALAXY S5 SC-04F(以下,GALAXY S5)だ。中身や機能は,5月8日に発表されたKDDI版「GALAXY S5 SCL23」とほぼまったく同じで,背面カバーパネルに,NTTドコモ版専用の「sweet PINK」(ピンク)が用意されているという点くらいしか違いがない。

GALAXY S5。見た目もスペックも,グローバルモデルと共通で,つまりKDDI版とも違いがない
画像集#026のサムネイル/注目の新製品Xperia Z2とA2の実力をじっくり触って確かめた。NTTドコモ2014夏モデルスマートフォンテストレポート(前編)

カラーバリエーションは3色で,左の「sweet PINK」はNTTドコモ版限定カラーとのこと
画像集#027のサムネイル/注目の新製品Xperia Z2とA2の実力をじっくり触って確かめた。NTTドコモ2014夏モデルスマートフォンテストレポート(前編)
 おおざっぱに仕様を述べると,ディスプレイには5.1インチサイズでフルHD解像度の有機ELパネルを採用。搭載SoCはSnapdragon 801 MSM8974ACで,これを2.5GHzで駆動している。メインメモリ容量は2GBだ。
 ベンチマークテストは許可されなかったが,挙動をチェックした限りでは,OS側のチューニングもKDDI版と同様ではないだろうか。そのため,詳細はKDDI版の記事をチェックしてほしい。

 GALAXY S5の特徴となっているのが,静脈認証と指紋認証という,バイオメトリクス認証機能の搭載だ。指紋認証センサーはホームボタンと一体化しており,静脈認証センサーは本体背面のLEDライトと一組で設置されている。これらをロックの解除に使うこともできるので,他人に操作される心配が少ないというのは,利点といえるだろう。

画像集#029のサムネイル/注目の新製品Xperia Z2とA2の実力をじっくり触って確かめた。NTTドコモ2014夏モデルスマートフォンテストレポート(前編) 画像集#028のサムネイル/注目の新製品Xperia Z2とA2の実力をじっくり触って確かめた。NTTドコモ2014夏モデルスマートフォンテストレポート(前編)
ホームボタンには指紋認証センサー,背面のLEDライト部分には静脈認証センサーを搭載。ロックの解除に使うとセキュリティを高められる

●GALAXY S5 SC-04Fの主なスペック
  • メーカー:Samsung Electronics
  • OS:Android 4.4(KitKat)
  • ディスプレイパネル:5.1インチ有機EL(Super AMOLED),解像度1080×1920ドット
  • プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon 801 MSM8974AC」(クアッドCPUコア「Krait 400」+「Adreno 330」,最大CPU動作クロック2.5GHz)
  • メインメモリ容量:2GB
  • ストレージ:内蔵(容量32GB)+microSDXC(最大128GB)
  • アウトカメラ:有効画素数約1600万画素
  • インカメラ:有効画素数約210万画素
  • バッテリー容量:2800mAh
  • 連続通話/3G待受時間:未公開/約500時間
  • LTE対応:あり(VoLTE対応)
  • 無線LAN対応:IEEE 802.11a/g/n/ac
  • 本体サイズ:73(W)×142(D)×8.3(H)mm
  • 本体重量:約147g
  • 本体カラー:shimmery WHITE,charcoal BLACK,sweet PINK
  • 主な対応サービス&機能:spモード,spモードメール,GPS,dマーケット,ワンセグ,おサイフケータイ(NFC),WORLD WING,Bluetooth(Version.4.0),Wi-Fiテザリング(同時接続数10台),NOTTV,防水(IPX5,7),防塵(IP6X)

 NTTドコモ2014年夏モデルのテストレポート前編は以上のとおりだ。後編では,AQUOS ZETA SH-04FとARROWS NX F-05F,そしてタブレットのXperia Z2 Tablet SO-05Fを評価する予定だ。

NTTドコモ,2014夏の新製品ラインナップ

  • 関連タイトル:

    Xperia

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