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Acerのド派手なゲームPC「Predator Orion 9000」を写真でチェック。重量は15kgあれど,持ち運びは簡単!?
Predator Orion 9000は,液冷クーラー付きの18コア36スレッド対応CPU「Core i9-7980XE Xtreme Edition」と,複数枚のグラフィックスカードを搭載するハイスペックぶりや,LEDイルミネーションを多用した派手な大型筐体など,見どころの多い製品だ。
国内展開の可能性もあるというPredator Orion 9000はどういう製品なのか,写真を中心にレポートしてみよう。
というわけで,上に示したカットは前面側から見たものだが,Predator Orion 9000の筐体は,前面と背面,そして左右側面の4面すべてで,天板部から底板部へ向かって広がる台形状のデザインになっている。
前面は中央部から下が,内部の見えるメッシュ状のパネルで覆ってあり,そこからLEDイルミネーション付きの大型吸気ファン2基が見える。こういう,LED付きファンを強調する派手なPCケースは,自作PC用ではよく見かけるものの,大手PCメーカーの製品だとちょっと珍しいかもしれない。
前面上部,ロゴマークの下にあるパネルは,光学ドライブベイを覆うカバーだ。指で開いてみたところ,ごく普通のトレイ式DVDスーパーマルチドライブがあった。
また,前面中央と下側にあるメッシュ状パネルの間には,収納式のヘッドフォン用フックがあるのも分かる。
640mmを超える背の高い筐体の上部は,ほとんどがメッシュ状の開口部となっており,2つのLED付き排気ファンが見えた。排気ファンの下側には,大型の簡易液冷CPUクーラー用ラジエータがある。
開口部の前後には,大きめのしっかりした取っ手があり,加えて前端部分には,4つのUSB Type-Aポートと,3,5mmミニピンのヘッドフォン出力,およびマイク入力といったI/Oインタフェースが並ぶといった具合だ。
Predator Orion 9000の左右側面パネルは,ハンドルを引くだけで簡単に外れる仕組みになっている。左の側面パネルは,筐体内部のLEDイルミネーションを見せるために,透明アクリル製プレートとメッシュ状のプレートを重ねた構造になっている。メッシュがあるため,パッと見では左側が大きな吸気孔になっているかのように見えるが,アクリルパネルがあるので,吸気機能はない。あくまでもデザイン上のものということになる。
というわけで左のサイドパネルを開けると,内部構造へアクセスできる。前述のとおりCPUクーラーは簡易液冷タイプだ。
エアフローは筐体の前面から背面へ抜ける仕様で,前面から吸い込んだ外気を,妨げることなくグラフィックスカードや簡易液冷CPUクーラーのラジエータ部へ流せるようになっている。
エアフローを重視した結果として,左の側面パネルを開けた状態だと,アクセスできるドライブベイは5インチが1基のみだ。パンフレットのスペック表だと,3.5インチHDDを2台,または2.5インチHDDを4台内蔵できると書いてあるので,おそらくは右の側面を開けたところ,マザーボードベースの裏側にドライブベイは用意されているのではなかろうか。
Predator Orion 9000の背面側には,ちょっと珍しい要素がある。I/Oインタフェースや拡張スロットのブラケットなどに変わった点はないのだが,筐体の下側に,小さな車輪が2つ付いているのだ。
見て分かるとおり,これは車輪の付いたキャリーバッグのように,Predator Orion 9000を転がして移動させるためのもの。上部後側の取っ手を掴んで転がせば,公称重量が約15kgもある重い筐体でも楽に運べますよ,というわけだ。
Predator Orion 9000の北米市場における最小構成価格は1999ドル(税別)。なので,ハイスペックな構成になると,かなり高価なPCとなるのは確実だろう。国内に上陸したときには,いったいいくらになるのか怖くなるが,とにかくハイスペックかつ個性的なゲーマー向けPCを求める人ならば,その名を記憶に留めておくといいのではなかろうか。
AcerのIFA 2017特設Webページ
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