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最薄部13mmのUltrabook「Aspire S3」シリーズを日本エイサーが発表。AMD製の8コアCPU採用デスクトップPCや7インチサイズのAndroidタブレットも
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印刷2011/09/27 13:00

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最薄部13mmのUltrabook「Aspire S3」シリーズを日本エイサーが発表。AMD製の8コアCPU採用デスクトップPCや7インチサイズのAndroidタブレットも

画像集#006のサムネイル/最薄部13mmのUltrabook「Aspire S3」シリーズを日本エイサーが発表。AMD製の8コアCPU採用デスクトップPCや7インチサイズのAndroidタブレットも
 2011年9月27日,Acerの日本法人である日本エイサーは,報道関係者向けに同社の2011年秋冬モデルを公開する「acer Day」を開催。日本国内では初登場となる「Ultrabook」を含むノートPCを始め,デスクトップPCやAndroidタブレット,ディスプレイなどを披露した。そのなかから主だった製品を紹介していこう。


日本初登場となるUltrabook「Aspire S3」シリーズ


 現在Intelが最もプッシュしているノートPCのカテゴリがUlrabookなのはご存じの読者も多いかもしれない。Intelは,Ulrabookについて「第2世代のCore iシリーズを搭載することで,厚さ20mm(0.8インチ)以下の薄型軽量を実現でき,主要価格帯を1000ドル以下に抑えることができる」述べていたりする

 そんな状況のなか今回発表されたのが,Ultrabookのカテゴリに属したノートPC「Aspire S3」シリーズだ。スペック違いで「Aspire S3-1」「Aspire S3-2」(※いずれも仮称)の2モデルが用意されており,いずれも11月中旬以降の発売予定。店頭想定売価はAspire S3-1が15万円前後,Aspire S3-2が9万円前後とされている。

Aspire S3シリーズ
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背面インタフェース。左から順に,ACアダプタ接続用コネクタ,HDMI出力,USB 2.0×2となっている
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 Aspire S3シリーズは,最薄部で13mmという厚さの筐体に13.3インチの1366×768ドット解像度の液晶パネルを搭載。アルミニウム合金の天板やマグネシウム合金のパームレストを採用し,重量は1.4kg未満になるという。
 CPUには,上位モデルとなるAspire S3-1が「Core i7-2637M/1.7GHz」,下位モデルとなるAspire S3-2が「Core i3-2367M/1.4GHz」を採用。ストレージは,上位モデルが容量240GBのSSD,下位モデルが同320GBのHDDをそれぞれ搭載している。いずれのモデルもメインメモリ容量は4GBだ。

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天板部
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底面部
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左側面部には,イヤフォン兼マイク端子を装備
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SDカードリーダーが右側面部に設置されている

Aspire S3シリーズは4つの特徴を備えているのだという。このなかでAcerが最大のポイントとしているのがUltra-Fast Rsponsivenessだ
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 なお日本エイサーによると,Aspire S3シリーズは4つの特徴を備えているのだという。その特徴は下に示したとおり。

  • Ultra-Fast Responsiveness
  • Ultra-Slim Design
  • Ultra-Seamless Connectivity
  • Ultra-Smart Performance

 このなかで,日本エイサーの担当者が強調していたのが,Ultra-Fast RsponsivenessとUltra-Slim Designである。
 Ultra-Fast Rsponsivenessには,「Acer Instant On」「Acer Instant Connect」と呼ばれる2つの機能がある。

●Acer Instant On


Acer Instant OnとAcer Instant Connectは,ともに起動時間を早めようという機能になる
画像集#013のサムネイル/最薄部13mmのUltrabook「Aspire S3」シリーズを日本エイサーが発表。AMD製の8コアCPU採用デスクトップPCや7インチサイズのAndroidタブレットも
 まずAcer Instant Onは,スリープ状態(S3)や休止状態(S4)からの高速復帰を実現するという機能である。Aspire S3シリーズには,スリープ時のデータ保存専用となるフラッシュメモリが搭載されており,通常のノートPCではHDDに保存されるデータを専用フラッシュメモリに保存することで高速に復帰できるのだそうだ。日本エイサーの担当者によれば,休止状態からの復帰はわずか6秒で可能だという。さらに,休止状態に設定した場合は,バッテリー駆動で約50日保つそうだ。
 デフォルトでは,スリープ状態へ移行してから480分後に休止状態へと移行する設定になっているが,移行する時間は120分まで短縮可能とのこと。

 ちなみに,Acer Instant Onは,Intelが「Rapid Start Technology」と名付けている技術と同じ機能だと思われる。Rapid Start Technologyは,Ultrabookで標準機能になると予告されているので,それにAcerが独自の名前を付けたものではないだろうか。

●Acer Instant Connect


 さて,もう一つのAcer Instant Connectは,スリープ状態や休止状態からの復帰時にアクセスポイントとの無線LAN接続を高速に行うという機能だ。
 無線LANを利用した通常の接続では,まず周囲のアクセスポイントをすべて調べ上げたうえで接続を行うのだが,Acer Instant Connectでは,既知のアクセスポイントが見つかった時点で探索をやめて接続を行う。そのため復帰から約2.5秒で接続が完了するのだという。
 たとえば,周囲に既知のアクセスポイントが2つあり,先に電波状態の悪いアクセスポイントに接続してしまうことも起こりそうだが,この場合の挙動は,現時点で未定とのこと。

Ultra-Slim Desig
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 続いては,日本エイサーが強調していた特徴の2つめであるUltra-Slim Designだ。これは,薄さを重視したデザインを採用し,ほとんどのインタフェースを背面にまとめたのもデザインを考慮したのだという。
 搭載しているインタフェースは,背面にHDMI出力とUSB 2.0×2,右側面にSDカードスロット,左側面にイヤフォン兼マイク端子となっていて,必要最低限に絞り込まれている印象である。ちなみに,日本エイサーの担当者によれば,USB 2.0ポートには有線LANの信号が通っているため,別売りの専用変換ケーブルを用いれば,有線LANを利用することもできるという。

Cool Airflow設計により筐体の温度が体温以上にならないのだという
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 Ultra-Seamless Connectivityの項目に挙げられている「Cool Airflow設計」も押さえておきたいポイントだ。これは,パームレストなど,使用者が触れる可能性の高い部分における温度を34℃以下,つまり体温以上にならないようにするという筐体設計とか。担当者は,底面部についても「実測はしていないが,34℃以下を保てるはずだ」と述べていた。

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 最後のUltra-Smart Performanceは,誤作動を防ぐ電源ボタンや,閉じた状態でもバッテリー残量が分かるなど,ユーザービリティを考慮した設計のことなのだという。

 というわけで,筆者も会場に展示されていたAspire S3シリーズを触ってみたのだが,無難なスリムノートといった印象でレスポンスもまずまずといったところ。
 ちなみに,Aspire S3の「3」は,13.3インチモデルを表しているのだという。日本エイサーによれば,今後はパネルサイズが異なるUltrabook製品を展開していく予定とのことだ。

Aspire S3シリーズのキーボードは展示機だと英語キー配列だったが,販売されるモデルでは日本語キー配列が採用される。英語キー配列を採用したモデルの国内販売予定はないそうだ
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Timeline X AS3830Tシリーズ
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 そのほかノートPCでは,Ultrabookのほかに「Core i5-2430M/2.4GHz」を搭載したAspire Timeline X AS3830Tシリーズも披露された。なお,Timeline XとUltrabookの住み分けについて,日本エイサーの担当者は,「Ultrabookには,低電圧版のCPUが使われているため,より高い性能を求める人にはTimeline Xがお勧めだ」と述べていた。


AMD未発表の8コア搭載CPUを採用したデスクトップPCが発表に


Aspire AM3450
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 デスクトップPCでは,「8コア搭載のAMD製最新CPU」を採用したという「Aspire AM3450」が発表されている。8コアCPUの詳細は明かされていないが,おそらくは,「Bulldozer」アーキテクチャベースの,開発コードネーム「Zambezi」こと「FX-Series」を搭載しているのだろう
 CPU以外の主なスペックとしては,こちらもAMD未発表の「AMD 980G」チップセットの採用や,メインメモリ容量4GB,HDD容量500GBといったところが挙げられる。気になるグラフィックス機能はAMD 980Gに統合された「Radeon HD 4250」なので,ゲームでバリバリ使うのはやや厳しいが,メーカー想定売価は7万円前後と,かなり低めだ。11月中旬以降発売予定という。

Predator AG3610
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 そのほかのデスクトップPCでは,Acerが従来よりゲーマー向けに展開している「Predator」シリーズに「Predator AG3610」というモデルが追加されていた。
 Predator AG3610は,「Core i7-2600/3.4GHz」と「GeForce GTX 550 Ti」とを組み合わせて,従来どおりの筐体へ搭載したモデルだ。10月下旬以降の発売が予定されており,市場想定売価は10万円前後。担当者は,「コストパフォーマンスを重視するゲーマー向けの製品」と語っていた。


7インチサイズのAndroidタブレット「ICONIA TAB A100」


ICONIA TAB A100
画像集#008のサムネイル/最薄部13mmのUltrabook「Aspire S3」シリーズを日本エイサーが発表。AMD製の8コアCPU採用デスクトップPCや7インチサイズのAndroidタブレットも
 2011年7月に発売されたAndroidタブレット「ICONIA TAB A500」の小型版「ICONIA TAB A100」も披露されている。ICONIA TAB A500は10.1インチ,解像度1280×800ドットの液晶パネルを採用したモデルだったが,ICONIA TAB A100は,7インチ,解像度1024×600ドット液晶搭載モデルとなっている。
 ICONIA TAB A100の本体サイズは117(W)×195(D)×13.1(H)mm,重量は約410gで,さすがに10.1インチモデルと比べると小さく軽い印象である。通信機能は無線LANで,IEEE 802.11 g/nがサポートされる。プリインストールのOSはAndroid 3.2だ。
 なお,動作クロック1GHzの「Tegra 2」を搭載する点や,容量1GBのメインメモリ,容量16GBのストレージを備える点はICONIA TAB A500と同じ。4万円前後の価格で10月下旬以降発売予定とされている。

画像集#020のサムネイル/最薄部13mmのUltrabook「Aspire S3」シリーズを日本エイサーが発表。AMD製の8コアCPU採用デスクトップPCや7インチサイズのAndroidタブレットも
上面部には電源スイッチが備わっている
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microHDMI出力やmicroUSBなどのインタフェースを下部に装備
右側面(写真右)には,ボリューム調節ボタンが設置されている
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背面部
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ICONIA TAB A100(上)とICONIA TAB A500(下)とでサイズを比較しているところ

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おなじみのAndroidマスコット,ドロイド君がとんでもないことに。これはかなりインパクトが強いかも
画像集#027のサムネイル/最薄部13mmのUltrabook「Aspire S3」シリーズを日本エイサーが発表。AMD製の8コアCPU採用デスクトップPCや7インチサイズのAndroidタブレットも
手塚治虫の漫画が読める手塚治虫マガジン倶楽部がプリインストールされているそうだ
 ところでICONIA TAB A100は,そのサイズが漫画の単行本とほぼ同じサイズであることから,電子書籍ビューワーとしての使い方が前面に打ち出されているのも特徴。担当者によると,7インチというサイズは,電子書籍を読むのに適したサイズということで,ICONIA TAB A100には「マンガロイド」という愛称もつけられている。
 そのためICONIA TAB A100には,手塚治虫の漫画が読めるアプリ「手塚治虫マガジン倶楽部」がプリインストールされており,初回48時間は無料で利用可能で,その後は月額1050円で利用し続けることができるそうだ。さらに手塚治虫マガジン倶楽部以外にも電子書籍リーダーをプリインストールする予定とのこと。

 そのほかのアプリでは,ATOKや,GREEポータルへのリンクなどもプリインストールするのだという。
 ゲームを前面に押し出していたICONIA TAB A500に比べ,さほどスペックが変わらないのにICONIA TAB A100は,電子書籍への方向転換をしている点は少し気になるところである。

 なお,今回のacer Dayでは,ディスプレイの新製品3モデルも披露されている。いずれも23インチサイズで1920×1080ドット液晶パネルを搭載した製品だ。日本エイサーの担当者が「コストパフォーマンスの高いモデルに強みがある」と語っていたとおり,2万円前後の普及価格帯を狙っているのが特徴だ。

画像集#028のサムネイル/最薄部13mmのUltrabook「Aspire S3」シリーズを日本エイサーが発表。AMD製の8コアCPU採用デスクトップPCや7インチサイズのAndroidタブレットも
「S235HL(仮称)」
画像集#029のサムネイル/最薄部13mmのUltrabook「Aspire S3」シリーズを日本エイサーが発表。AMD製の8コアCPU採用デスクトップPCや7インチサイズのAndroidタブレットも
「S230HLC(同)」
画像集#030のサムネイル/最薄部13mmのUltrabook「Aspire S3」シリーズを日本エイサーが発表。AMD製の8コアCPU採用デスクトップPCや7インチサイズのAndroidタブレットも
「A231HLB(同)」

日本エイサー公式Webサイト

  • 関連タイトル:

    Predator,Nitro

  • 関連タイトル:

    AMD FX(Zambezi)

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