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最薄部13mmのUltrabook「Aspire S3」シリーズを日本エイサーが発表。AMD製の8コアCPU採用デスクトップPCや7インチサイズのAndroidタブレットも
日本初登場となるUltrabook「Aspire S3」シリーズ
現在Intelが最もプッシュしているノートPCのカテゴリがUlrabookなのはご存じの読者も多いかもしれない。Intelは,Ulrabookについて「第2世代のCore iシリーズを搭載することで,厚さ20mm(0.8インチ)以下の薄型軽量を実現でき,主要価格帯を1000ドル以下に抑えることができる」と述べていたりする。
そんな状況のなか今回発表されたのが,Ultrabookのカテゴリに属したノートPC「Aspire S3」シリーズだ。スペック違いで「Aspire S3-1」「Aspire S3-2」(※いずれも仮称)の2モデルが用意されており,いずれも11月中旬以降の発売予定。店頭想定売価はAspire S3-1が15万円前後,Aspire S3-2が9万円前後とされている。
CPUには,上位モデルとなるAspire S3-1が「Core i7-2637M/1.7GHz」,下位モデルとなるAspire S3-2が「Core i3-2367M/1.4GHz」を採用。ストレージは,上位モデルが容量240GBのSSD,下位モデルが同320GBのHDDをそれぞれ搭載している。いずれのモデルもメインメモリ容量は4GBだ。
天板部 |
底面部 |
左側面部には,イヤフォン兼マイク端子を装備 |
SDカードリーダーが右側面部に設置されている |
- Ultra-Fast Responsiveness
- Ultra-Slim Design
- Ultra-Seamless Connectivity
- Ultra-Smart Performance
このなかで,日本エイサーの担当者が強調していたのが,Ultra-Fast RsponsivenessとUltra-Slim Designである。
Ultra-Fast Rsponsivenessには,「Acer Instant On」「Acer Instant Connect」と呼ばれる2つの機能がある。
●Acer Instant On
デフォルトでは,スリープ状態へ移行してから480分後に休止状態へと移行する設定になっているが,移行する時間は120分まで短縮可能とのこと。
ちなみに,Acer Instant Onは,Intelが「Rapid Start Technology」と名付けている技術と同じ機能だと思われる。Rapid Start Technologyは,Ultrabookで標準機能になると予告されているので,それにAcerが独自の名前を付けたものではないだろうか。
●Acer Instant Connect
さて,もう一つのAcer Instant Connectは,スリープ状態や休止状態からの復帰時にアクセスポイントとの無線LAN接続を高速に行うという機能だ。
無線LANを利用した通常の接続では,まず周囲のアクセスポイントをすべて調べ上げたうえで接続を行うのだが,Acer Instant Connectでは,既知のアクセスポイントが見つかった時点で探索をやめて接続を行う。そのため復帰から約2.5秒で接続が完了するのだという。
たとえば,周囲に既知のアクセスポイントが2つあり,先に電波状態の悪いアクセスポイントに接続してしまうことも起こりそうだが,この場合の挙動は,現時点で未定とのこと。
搭載しているインタフェースは,背面にHDMI出力とUSB 2.0×2,右側面にSDカードスロット,左側面にイヤフォン兼マイク端子となっていて,必要最低限に絞り込まれている印象である。ちなみに,日本エイサーの担当者によれば,USB 2.0ポートには有線LANの信号が通っているため,別売りの専用変換ケーブルを用いれば,有線LANを利用することもできるという。
というわけで,筆者も会場に展示されていたAspire S3シリーズを触ってみたのだが,無難なスリムノートといった印象でレスポンスもまずまずといったところ。
ちなみに,Aspire S3の「3」は,13.3インチモデルを表しているのだという。日本エイサーによれば,今後はパネルサイズが異なるUltrabook製品を展開していく予定とのことだ。
AMD未発表の8コア搭載CPUを採用したデスクトップPCが発表に
CPU以外の主なスペックとしては,こちらもAMD未発表の「AMD 980G」チップセットの採用や,メインメモリ容量4GB,HDD容量500GBといったところが挙げられる。気になるグラフィックス機能はAMD 980Gに統合された「Radeon HD 4250」なので,ゲームでバリバリ使うのはやや厳しいが,メーカー想定売価は7万円前後と,かなり低めだ。11月中旬以降発売予定という。
Predator AG3610は,「Core i7-2600/3.4GHz」と「GeForce GTX 550 Ti」とを組み合わせて,従来どおりの筐体へ搭載したモデルだ。10月下旬以降の発売が予定されており,市場想定売価は10万円前後。担当者は,「コストパフォーマンスを重視するゲーマー向けの製品」と語っていた。
7インチサイズのAndroidタブレット「ICONIA TAB A100」
ICONIA TAB A100の本体サイズは117(W)×195(D)×13.1(H)mm,重量は約410gで,さすがに10.1インチモデルと比べると小さく軽い印象である。通信機能は無線LANで,IEEE 802.11 g/nがサポートされる。プリインストールのOSはAndroid 3.2だ。
なお,動作クロック1GHzの「Tegra 2」を搭載する点や,容量1GBのメインメモリ,容量16GBのストレージを備える点はICONIA TAB A500と同じ。4万円前後の価格で10月下旬以降発売予定とされている。
上面部には電源スイッチが備わっている |
microHDMI出力やmicroUSBなどのインタフェースを下部に装備 |
背面部 |
ICONIA TAB A100(上)とICONIA TAB A500(下)とでサイズを比較しているところ |
おなじみのAndroidマスコット,ドロイド君がとんでもないことに。これはかなりインパクトが強いかも |
手塚治虫の漫画が読める手塚治虫マガジン倶楽部がプリインストールされているそうだ |
そのためICONIA TAB A100には,手塚治虫の漫画が読めるアプリ「手塚治虫マガジン倶楽部」がプリインストールされており,初回48時間は無料で利用可能で,その後は月額1050円で利用し続けることができるそうだ。さらに手塚治虫マガジン倶楽部以外にも電子書籍リーダーをプリインストールする予定とのこと。
そのほかのアプリでは,ATOKや,GREEポータルへのリンクなどもプリインストールするのだという。
ゲームを前面に押し出していたICONIA TAB A500に比べ,さほどスペックが変わらないのにICONIA TAB A100は,電子書籍への方向転換をしている点は少し気になるところである。
なお,今回のacer Dayでは,ディスプレイの新製品3モデルも披露されている。いずれも23インチサイズで1920×1080ドット液晶パネルを搭載した製品だ。日本エイサーの担当者が「コストパフォーマンスの高いモデルに強みがある」と語っていたとおり,2万円前後の普及価格帯を狙っているのが特徴だ。
「S235HL(仮称)」 |
「S230HLC(同)」 |
「A231HLB(同)」 |
日本エイサー公式Webサイト
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