XTREME GAMINGのグラフィックスカードは猫を飼っているゲーマーに最適!? GIGABYTEが新ブランドを秋葉原でアピール

　2016年1月16日，GIGA-BYTE TECHNOLOGY（以下，GIGABYTE）は東京・秋葉原のe-Sports SQUAREで，ゲーマー向け製品ブランド「XTREME GAMING」（エクストリームゲーミング）訴求イベントを開催した。
　イベントは報道関係者向けと一般来場者向けの二部構成。前者の主役は，4Gamerでレビュー記事も掲載済みのGeForce搭載グラフィックスカードだったが，グラフィックスカードを超えて展開予定という今後の製品展開が明らかになったので，今回はその内容を簡単にまとめてみよう。

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GV-N98TXTREME W-6GD（左）とGV-N98TXTREME-6GD（右）。いずれもXTREME GAMINGブランドのグラフィックスカードだ

XTREME GAMINGのグラフィックスカードは猫を飼っているゲーマーに最適!?

Sharon Kao氏（Marketing Dept., GIGA-BYTE TECHNOLOGY）

　イベントのため来日したGIGABYTEのSharon Kao（シャロン・カオ）氏は，XTREME GAMINGブランドは，ゲームで勝つのはもちろんのこと，ゲーマーが勝利に至るまでの「過程」に寄り添うのがコンセプトだと挨拶。そのうえで，XTREME GAMINGのグラフィックスカードが，以下の特徴を持つと紹介した。

XTREME Outlook

RGBイルミネーションLEDを搭載。GIGABYTE独自のグラフィックスカードユーティリティ「OC Guru II」から色や光り方を調整できる

XTREME Protection

世界で初めて（Kao氏）採用したという「航空宇宙給PCBコーティング」により，埃（ほこり）と湿気，腐食に対する保護を提供する

XTREME Friendliness

OC Guru IIで，オーバークロック設定を行ったり，グラフィックスカードの状況を確認したりできる（※写真はXTREME Outlook関連の説明になっているが，OC Guru IIの上2段が動作クロックや情報関連だ）

XTREME Cooling

定評ある空冷クーラー「WINDFORCE 3X」を採用。「GeForce GTX 980 Ti」搭載モデルでは簡易液冷クーラー「WATERFORCE」を採用するものもある

XTREME Performance

GIGABYTE側でオーバークロック耐性の高いGPUを選別する「GPU Gauntlet Sorting」により，高いブーストクロックや高いオーバークロック耐性を実現

XTREME Durability

GIGABYTE独自の品質規格「Ultra Durable VGA」に対応し，リファレンスデザインより多段の電源フェーズも採用。また，電源周りなどの部材に，NVIDIAのウルトラハイエンドGPU「GeForce GTX TITAN X」リファレンスカードと同じものを用いることで，高い耐久性を実現する

　ゲストとして登場した台湾のプロゲーマー，Mita（ミタ）選手は，自身が自宅のゲームPCを使ってゲームプレイ映像の配信を行っていることを述べたうえでXTREME Protectionに触れ，「私は猫を飼っているが，XTREME GAMINGのグラフィックスカードは，猫の毛や埃への耐性が高く，そこがいい」という，一風変わったアピールを行っていた。

「League of Legends」のダイヤモンドプレイヤーであるMita選手は，Ahriのコスプレで登場。ゲーマーの立場からXTREME GAMINGのグラフィックスカードをアピールした

　個人的には，液冷時の水漏れ対策がXTREME Protectionこそ持つ最大の効能だと思っていたのだが，室内で動物を飼っている人からすると，確かに埃対策というのも重要なポイントかもしれない。そこから発展して考えると，ゲームPCのある部屋に布団があって，埃っぽくなりやすい人にも効果はありそうだ。

一般来場者向けの会では，Mita選手とe-Sports SQUARE店長による変則1on1のエキシビションマッチが披露された。結果は言うまでもなくMita選手の完勝

一般来場者向けの会ではNVIDIAの高橋一則氏が，同社の日本におけるe-Sportsへの取り組みについて解説していた

未発表マウス「XM300」を3月に発売と予告。COMPUTEXではフルラインナップも

　イベントでは，XTREME GAMINGというブランド自体も今後も明らかになった。それによると，現在はグラフィックスカードのみのラインナップとなるXTREME GAMINGだが，近い将来，ゲーマーがPCゲームをプレイするのに必要な製品を順次投入していくという。

Kao氏が予告した今後のラインナップ。ゲーマー向けキーボードやマウスパッド，電源ユニット，PCケースのシルエットが見える

XM300の概要

　第1弾となるのは，今回が世界初公開となるゲーマー向けマウス「XM300 Mouse」（以下，XM300）で，その後，2016年5月31日開幕のCOMPUTEX TAIPEI 2016までに，PCケース，そして定格1200W仕様のハイエンドグラフィックスカード向け電源ユニットを市場投入予定とのこと。そのうえで，「それ以外の製品を含んだ『ゲーマー向けセット』を，COMPUTEXで披露する」とKao氏は予告していた。
　「それ以外の製品」が何のことかは明らかにされなかったが，氏の口ぶりからすると，かなり広範なラインナップ展開になりそうな気配である。

　ちなみにXM300だが，本製品は，人間工学に基づいたデザインを採用するという，右手用のワイヤードマウスだ。
　具体的な型番は未公開ながら，搭載するセンサーは光学式で，最大トラッキング速度は200IPSに対応するとのこと。またトラッキング解像度は50〜6400DPIの範囲を50DPI刻みで調整できるようになっているという。

XM300は，天板と一体化した左右メインボタン，センタークリック機能付きスクロールホイールのほか，スクロールホイール手前×2，左サイド×2のボタンを搭載する

　メインボタンのスイッチは最大2000万回の押下に堪えるオムロン スイッチアンドデバイス製。摩擦係数の異なる黒白2種類のソールを自由に交換できるようにもなっているそうだ。

ハードウェアはすでに完成版とのこと。全体的にはいわゆる“IE3.0クローン”系の形状である。本体はグレーで，本体天板手前側のGIGABYTEロゴ部と，本体左側面奥側のDPIインジケータは，発光色や発光パターンをカスタマイズできる。本体両サイドに滑り止め用のラバーシートがある点にも注目してほしい。なお，底面のソールは，Kao氏が言うほどには，簡単に貼り替えられないような印象を受けた

　XM300は，3月には日本でも発売予定とのこと。今後のXTREME GAMINGは，自作派かどうかは問わず，PCゲーマーであれば全員がチェックすべきブランドになっていくかもしれない。

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