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GIGA-BYTE,「G1.Sniper 3」などIvy Bridge世代のIntel 7マザーボードを公開。4月上旬以降発売へ
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印刷2012/03/28 00:00

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GIGA-BYTE,「G1.Sniper 3」などIvy Bridge世代のIntel 7マザーボードを公開。4月上旬以降発売へ

 2012年3月27日,GIGA-BYTE TECHNOLOGY(以下,GIGA-BYTE)の日本法人である日本ギガバイトは都内で報道関係者向け説明会を開催し,「Intel Z77 Express」(以下,Z77)チップセット搭載モデルなど,「Ivy Bridge」(アイヴィブリッジ,開発コードネーム)こと第3世代Coreプロセッサに対応するマザーボードを公開した。

 今回公開された製品は,ゲーマー向けマザーボードシリーズ「G1-Killer」のZ77モデル「G1.Sniper 3」「G1.Sniper M3」など計7モデル。さらに6モデルが投入予定になっているとのことだ。

G1.Sniper 3。従来のG1-Killerシリーズは武器を模したヒートシンクデザインだったりしたのでやや地味に感じられるが,このデザインは「ヒートシンクを押し出し成形で作ることにより,冷却能力を引き上げた結果」なのだそうだ
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Tim Handley氏(Deputy Director of Motherboard Marketing, GIGA-BYTE TECHNOLOGY)
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 さて,説明会のために来日したGIGA-BYTE本社のマーケティング担当・Tim Handley(ティム・ハンドリー)氏は,主要モデルもしくは全モデルで共通の特徴が,下記の3点にあるとしている。

1.Dual UEFI BIOS(UEFI DualBIOS Technology)

 ローエンドからハイエンドまで全モデルで,容量64MBのUEFIフラッシュROMを2基搭載。GIGA-BYTE製マザーボードで以前からおなじみの「DualBIOS」機能が,UEFIでは全モデルで展開されることになるという。

2.GIGABYTE All Digital Engine

 ミドルクラス以上のモデルで,CPUコアと統合型グラフィックス機能,メモリコントローラ,VTT(≒グラフィックス機能とメモリコントローラを除くUncore部)の電源回路をデジタルPWM化。負荷状況に合わせた適切な電力供給を行えるようになるという。

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Dual UEFI BIOSの概要
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GIGABYTE All Digital Engineの概要

3.Ultra Durable 4

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 GIGA-BYTE独自の品質規格「Ultra Durable 4」が第4世代へ移行した。日本メーカー製のアルミ固体コンデンサの全面採用や,基板を構成するGND層で用いられている銅箔の厚みを一般的な製品と比べて2倍に高めることで電気抵抗を減らし放熱能力を高めるとされる「2オンス銅箔層」の採用といった「Ultra Durable 3」仕様はよく知られているが,新世代Ultra Durableでは,以下の3要素が要件として追加されているのが特徴だ。なお,2オンス銅箔層などを省いた「Ultra Durable 4 Classic」も,ミドルクラス以下のモデルに向けた品質規格として用意される。

  • 防湿(Humidity Protection):基板を構成する繊維をより細くすることで,仮に結露が発生しても,水分が基板内へ浸食しないようにした(※そもそもGIGA-BYTEの従来製品でも結露の問題は報告されていないが,Handley氏によると,他社製品でそういう事態があったそうで,今回,マーケティング的に対応してきたのだという)
  • 防静電(Electrostatic Protection):静電気に強いICを搭載。業界で一般的に用いられているのは1.5〜2kVの静電気耐力を持つICだが,Ultra Duralle 4では8kVを設定しているとのことだ
  • 防電断(Power Failure Protection):電源の瞬断に対応すべく,抗サージ特性を持ったICを搭載しているという。また,瞬断によってUEFIの設定が壊れたときには,Dual UEFI BIOSも効果を発揮するとされている

防湿と防静電,防電断のイメージ
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 会場にはG1-Killerシリーズのマザーボード以外にも合計7製品が並んでいたので,ここまでの内容を踏まえつつ,以下,ざっと紹介してみたい。

G1.Sniper 3のI/Oインタフェース部(左)とボード背面(右)。電源回路は12フェーズのデジタルPWMになっている。マザーボード品質はUltra Durable 4準拠だ
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GIGA-BYTE初のゲーマー向けMicroATXマザーボードになるG1.Sniper M3。電源は6フェーズのデジタルPWMで,こちらもUltra Durable 4準拠
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ここからは一般PCユーザー向けラインナップだ。黒基板を採用するこれら3枚は,Ultra Durable 4準拠の上位ラインナップ。製品名は左から順に「GA-Z77X-UD5H WIFI」「GA-Z77X-UD3H WIFI」「GA-Z77X-D3H」で,電源回路は順に8,6,6フェーズデジタルPWMとなる。「WIFI」と付記された上位モデルには,Bluetooth 4.0&デュアル無線LANのカード,そしてPCケースの前面ドライブベイへUSB 3.0ポートを引き出すアダプタが付属するが,「WIFI」の付かない通常モデルも用意されるようだ
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左から順に「GA-Z77-D3H」「GA-Z77M-D3H」「GA-B75M-D3H」。いずれもUltra Durable 4 Classic準拠で,またMicroATXの2モデルはアナログ3フェーズPWM仕様となる。GA-Z77-D3Hは4フェーズデジタルPWMだ。ちなみにGA-B75M-D3Hはビジネス市場向けの「Intel B75 Express」搭載モデルとなる


「注目機能」として7つの要素も紹介に


 Handley氏は,「注目機能」して,以下の7つを挙げていた。簡単に紹介しておこう。

1.PCI Express 3.0

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 第3世代Coreプロセッサと組み合わせたときにPCI Express(以下,PCIe) 3.0接続が可能。Handley氏によれば,「(Cyberlinkの)『MediaEspresso』を使い,GPUアクセラレーションを有効にすると,トランスコード性能が(PCIe 2.0接続時と比べて)約24%向上する」とのことだ。
 なお,G1.Sniper 3ではPLX Technology製のPCIe 3.0ブリッジチップ「PEX 8747」を搭載しており,4-way SLI&CrossFireXに対応するのも特徴となる。

上位陣では2-way SLI&CrossFireXに対応。PEX 8747搭載のG1.Sniper 3では4-way接続も可能だ
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2.Virtu MVP

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 CPU側のグラフィックス機能と単体GPUの協調動作により性能向上などを図る,LucidLogix Technologiesの技術「Virtu MVP」を,上位の一部ラインナップで利用可能だ。会場では「ストリートファイターIV」のベンチマークモードを用い,同じハードウェア構成のPC 2台を使ってVirtu MVP有効時と無効時を比較するデモが行われたので,下に示しておきたい。ムービーでは向かって左がVirtu MVP有効のものになっている。


3.mSATA Connector Onboard

 ミドルクラス以上のモデルで,チップセット側のSerial ATA 3Gbpsポートと直結のmSATAインタフェースが用意される。

ミドルクラス以上のモデルでmSATAインタフェースが用意される。PCIeレーンを消費しないというのをGIGA-BYTEは強くアピールしていた。Serial ATA 3Gbpsに制限される点について,Handley氏の見解は「そもそもコストをかける人なら6Gbps対応のSSDを購入するだろう。mSATAはコストを抑えるためのもの」とのこと
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4.EZ Setup

 Intelが提供する機能「Intel Smart Response Technology」「Intel Rapid Start Technology」「Intel Smart Connect Technology」用のドライバを簡単に導入できる専用ランチャーだ。「システムビルダーの顧客にとってとても有益な機能」とHandley氏は説明していた。

EZ Setupの概要(左)と,ドライバをインストールできる機能の紹介(右)
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5.オーバークロック補助

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 G1.Sniper 3とGA-Z77X-UD5H WIFI,GA-Z77X-UD3H WIFIには,オンボードに電源ボタンやリセットボタン,CMOSクリアボタンと,POSTコード表示用の7セグメントLEDを搭載。また,PCIeスロットへの電源供給を補助する「OC PEG」電源コネクタと,Dual UEFI BIOSの切り替えスイッチも用意される。

6.ON/OFF Charge,3x USB Power

7.One Fuse per USB Port

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 PCシステムの電源状態にかかわらず,モバイル端末に充電用の電源供給を行える「ON/OFF Charge」機能を搭載。通常のUSBポートよりも約3倍高速に充電できる「3x USB Power」機能も持っており,USBポートから「The New iPad」の充電にも対応できるとのことだ。
 「One Fuse per USB Port」というのは,従来,複数のUSBポートでヒューズを共有していたところを,ポート単位で用意したというもの。仮にI/Oインタフェース部のUSBポートが1つ壊れても,ほかのポートに影響がないようにしているというわけである。


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 以上,残念ながら「G1.Sniper 3&M3ならではの機能」はほとんど何も語られなかったので,自作派ゲーマー的にはやや肩すかしを喰らった感は否めないが,GIGA-BYTE製Z77マザーボードのラインナップが明らかになったのは,購入を検討している人にとってありがたいところだろう。
 近々ゲームPCの刷新を考えているなら,今回紹介した製品の存在を憶えておくといいかもしれない。

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G1.Sniper 3と付属品。本製品でも,Bluetooth 4.0&デュアル無線LANのカード,そしてPCケースの前面ドライブベイへUSB 3.0ポートを引き出すアダプタが用意される
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こちらは銅板で囲まれたオンボードのサウンド機能周り。G1.Sniper 3が搭載するオンボードのサウンドチップはCreative Technologyの「Sound Core3D」だった

GIGA-BYTE公式Webサイト

  • 関連タイトル:

    G1 Gaming,Xtreme Gaming

  • 関連タイトル:

    Intel 7

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