インタビュー
問題は包み隠さずすべて公表。オープンな運営を心がける「ウィローズ」の合同インタビュー
と書いてはみたが,今回の合同インタビュー,実はゲームポット側が用意した質問に開発者が答える形で進行したもので,実際に4Gamerでインタビューは行っていない。いずれちゃんとした形で行ってみたいとは思うので,この点はご容赦していただきたい。
左からNNG Labのウ・ジンヒョク氏,ジュ・ソンウン氏,ゲームポットのKEMI氏 |
――現在の開発状況について教えてください
ジュ・ソンウン氏(以下,ジュ氏):
韓国では2010年の5月13日に「西遊記伝オンライン」として正式サービスを開始し,そこから日本サービスの準備を始めました。ちなみに,韓国でのサービス開始後にゲームポットさんから提案いただいた内容をゲームに反映しており,それは韓国のプレイヤーに好評ですね。
――季節限定のイベントとはどのようなものがありますか
ジュ氏:
韓国では現在,冬向けのイベントやコンテンツを用意してあります。少し中身を紹介すると,村のビジュアルを変更して季節感を演出するといったものです。
――アップデートの方針について教えてください
ジュ氏:
プレイヤー同士の繋がりを意識して,複数の人達が一緒に楽しめるようなコンテンツを中心に開発を行っています。
ウ・ジンヒョク氏(以下,ウ氏):
いまのところ英雄は東洋のものが中心ですが,世界中の英雄を登場させるつもりです。
――妖怪変化について説明してください
ジュ氏:
本作ではさまざまな英雄になれるだけでなく,フィールドにいる妖怪(敵キャラクター)にも変化(変身)できます。英雄に変身した場合は,キャラクターの能力値がアップするのですが,妖怪の場合は違い,元になった妖怪の能力をそのまま引き継ぎます。また,能力値だけでなく身体的特徴も元の妖怪と同じになるので,空を飛ぶ妖怪に変身すると,プレイヤーキャラクターも飛べるようになります。英雄と妖怪のどちらに変身するか,状況に応じて使い分けるといったことが必要になるでしょう。
――なぜプロデューサーのキャラクターをゲームに実装するのでしょうか
韓国では開発者のキャラクターがNPCとしてゲームに登場することが珍しくありません。これにはプレイヤーと開発者の距離を近くして,意見交換をしやすい環境を作るという狙いがあります。KEMIさんをゲームに登場させるのも同じ理由で,最初はゲーム内のイベントで利用するといったことを考えています。
――日本でのプロモーションについて教えてください
KEMI氏:
英雄に日本人の声優を起用して,ゲームを盛り上げていきたいと考えています。攻撃時にランダムでセリフをしゃべらせたり,その英雄にちなんだ名言をいわせたりできれればいいですね。また,日本のイラストレーターも起用するプランもあります。とはいえ,どちらも誰を起用するかというのは未定です。
――ウィローズは独特な世界観ですが,なぜこのようなスタイルを採用したのでしょうか
ジュ氏:
ウィローズのビジュアルは,パステル風なグラフィックスに水墨画を混ぜたようなものになっています。これを選んだ理由は,東洋のテイストを前面に出したかったことと,ほかのゲームとの差別化を図りたかったからです。
「鬼魂」を開発したときに東洋のテイストに関するノウハウを得たので,それをウィローズに生かせたと思っています。韓国人プレイヤーには好評ですので,日本人の意見も聞いてみたいですね。
――ウィローズのコンセプトについて教えてください
ジュ氏:
ウィローズは素早い展開のゲームになっていて,横スクロールアクションゲームで出来ることは,すべて盛り込もうと考えています。可愛らしいゲームに見えますが,ゲームプレイ部分は骨太です。また遊びの幅を広げるために,PvPの実装も検討しているところです。
――運営方針はどのようなものになりますか
KEMI氏:
オープンなものを心がけます。例えば,運営ブログやTwitterを通して「このような問題があって,こういうアップデートをかけました」と報告し,問題が解決に至るまでの経緯などを包み隠さず発表していくつもりです。
――韓国では「西遊記伝Online」という名前ですが,邦題をウィローズにした理由を教えてください
KEMI氏:
本作は英雄が中心になっているゲームだと思ったので,なにか英雄に関わるものにしようと考え,「We are heroes」という一文からウィローズと名づけました。
――CBTについて詳しく教えてください
KEMI氏:
オンラインゲームは安定した環境のうえにコンテンツがあるのがベストだと思っています。というわけで,ゲームの評価以前にサーバーの安定運用を心がけます。
そこでCBTではサーバーをいくつか用意しますが,一つしか開放せず一か所に負荷をかけようと思っています。こうすることでトラブルが起こるでしょうが,なにかあったても対応できるようにしておき,そこからOBTや正式サービスにつなげられればと考えています。
――読者へのメッセージをお願いします
ウ氏:
ウィローズのためにたくさんの準備をしてきました。まだ100%とは言い切れませんが,日本向けのゲームとして作り込んでいきますので,よろしくお願いいたします。
ジュ氏:
ウィローズのために,さまざまなコンテンツを準備してきました。これから日本でのサービスが始まりますが,たくさん遊んでもらい,いろいろな意見も聞きたいですね。期待に添えるよう努力していきます。
KEMI氏:
ウィローズは遊んでみると,楽しさが分かると思います。ゲームの完成度には自信がありますので,ぜひ遊んでください。開発を担当するNNG Labも努力家なので,一緒にいいゲームを作っていきたいと思います。これからもよろしくお願いいたします。
「ウィローズ」公式サイト
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ウィローズ
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2010 Licensed By CJ Internet, Corp. 2010 Published By Gamepot, Inc.