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[TGS 2011]龍が如くスタジオによる最新作「バイナリー ドメイン」プレイレポート。SFチックな設定の上で展開される人間ドラマが肝か
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印刷2011/09/16 13:12

プレイレポート

[TGS 2011]龍が如くスタジオによる最新作「バイナリー ドメイン」プレイレポート。SFチックな設定の上で展開される人間ドラマが肝か

画像集#002のサムネイル/[TGS 2011]龍が如くスタジオによる最新作「バイナリー ドメイン」プレイレポート。SFチックな設定の上で展開される人間ドラマが肝か
 TGS 2011の初日となる2011年9月15日,セガブースにて,プレイアブル出展されている龍が如くスタジオの最新作「バイナリー ドメイン」Playstation 3/Xbox 360)をプレイしてきた。洋ゲーなどでよく見られる,近未来的な世界観に基づいたTPSかと思いきや,実は「龍が如く」のような熱い人間ドラマが見どころになっているようだ。

 今回の展示では,30人程度を収容できる特設シアターで本作のプロモーションムービーを視聴してから試遊台に触るという形式が採用されていた。ムービーは10分程度のもので,バイナリー ドメインの世界観やゲームシステム,そして登場人物などが紹介されるといった内容だ。
画像集#004のサムネイル/[TGS 2011]龍が如くスタジオによる最新作「バイナリー ドメイン」プレイレポート。SFチックな設定の上で展開される人間ドラマが肝か
 ムービーを見た段階で,ゲーム性はまだわからないものの,筆者には人間ドラマを強く見せたいことが感じられた。ムービー内で紹介されていた本作の特徴的なシステム「Ripple Link」システムがいい例だ。これはゲームのアクションパート進行中に発生するNPC同士の会話に対して,プレイヤーがどう応じるかによってNPCとの信頼度が変化し,NPCの態度や行動に変化が出るというものだからである。
 主役の声優に洋画吹き替えでお馴染みの山寺宏一氏を採用したり,脇役にも竹中直人氏,松方弘樹氏といった俳優を起用したりといったキャスティングからも人間ドラマを重視している気配が感じられるのではないだろうか。

画像集#010のサムネイル/[TGS 2011]龍が如くスタジオによる最新作「バイナリー ドメイン」プレイレポート。SFチックな設定の上で展開される人間ドラマが肝か 画像集#008のサムネイル/[TGS 2011]龍が如くスタジオによる最新作「バイナリー ドメイン」プレイレポート。SFチックな設定の上で展開される人間ドラマが肝か

画像集#005のサムネイル/[TGS 2011]龍が如くスタジオによる最新作「バイナリー ドメイン」プレイレポート。SFチックな設定の上で展開される人間ドラマが肝か
 さて,ムービーの視聴が終わり,いざ試遊台に辿りついた筆者は,Xbox 360版でゲームをプレイしてみた。難易度を3段階で選択できるのだが,とりあえず一番簡単なEASYで始めることにする。
 ゲームを開始するとプレイヤー以外の小隊メンバーとして2名のNPCを選ぶことになる。ここで選んだNPCがアクションパートの途中で絡んだりつっかかったりしてくるので,そのたびに[L]ボタンと[A][B][X][Y]ボタンの組み合わせで返事をし,小隊内でのコミュニケーションを取っていくのだ。
 さすがに試遊版の短い時間内では,信頼度が連携にどれくらい影響するのかは分からなかったが,「Ripple Linkシステムはこういう時に使うのか」というのは理解できた。
 ちなみに筆者が選んだ小隊メンバーは,大柄で陽気な黒人ロイ・ボーデンと冷静沈着な女性軍人フェイ・リー。デリカシーに欠けた質問を繰り返すロイに対して,「彼はいつもこうなのか?」と呆れるフェイに筆者は「その通りだ」と答えてみたら,先が思いやられるとぼやかれてしまった。おそらく本編中にこういったメンバー同士の人間関係描写がふんだんに盛り込まれているのだろう。

画像集#006のサムネイル/[TGS 2011]龍が如くスタジオによる最新作「バイナリー ドメイン」プレイレポート。SFチックな設定の上で展開される人間ドラマが肝か

画像集#007のサムネイル/[TGS 2011]龍が如くスタジオによる最新作「バイナリー ドメイン」プレイレポート。SFチックな設定の上で展開される人間ドラマが肝か
画像集#003のサムネイル/[TGS 2011]龍が如くスタジオによる最新作「バイナリー ドメイン」プレイレポート。SFチックな設定の上で展開される人間ドラマが肝か
 アクションパートのプレイ感は,SFをテーマとした一般的なTPSに近い印象を受けた。銃器類にはマシンガンやロケットランチャーなどが用意されていて,撃ち合っているときの銃声はなかなかの迫力だ。
 照準は,カバーアクションから[L]トリガーで照準を覗き込むことができ,ある程度の補正が可能なためそこそこやりやすかった。ただし,敵がロボットということもあってか耐久力が高く,雑魚でも固いので,結構な量の銃弾を浴びせないと倒せないのは気になる部分だ。
 とはいえ本作では,部位破壊システムがあり,攻撃をどの部分に集中させるかによって敵の行動パターンが変化したりする。
 たとえば足を破壊すると,当然歩けなくなるので,這って近づいてくるようになったりするわけだ。さらに水溜まりを歩いてくるロボットに対して同じことをすると,沈んで動かなくなったりするのは面白い。

画像集#009のサムネイル/[TGS 2011]龍が如くスタジオによる最新作「バイナリー ドメイン」プレイレポート。SFチックな設定の上で展開される人間ドラマが肝か
 試遊版のステージは,ほぼ一本道で,飛んでくる銃弾をかわすように物陰へと隠れながら狭い路地を前進していくものになっていた。行き止まりまで進み,ビルの2階から飛び降りると巨大なボスとの戦闘だ。
 実は,手持ちの武器でただ攻撃を撃ちこむだけでは,絶対にこのボスを倒せない。的確に弱点を突く必要があるのだが,それも1か所だけを撃ち続いいというわけではない。以下,ネタバレを含むが,いくつかのプロセスを経てやっと倒せるようになるのだ。

 試遊版のボスを倒す手順は,
  1. 近くの建物に置かれているロケットランチャーを使ってボスの装甲を剥がす
  2. むき出しになった部分に銃弾を浴びせる
  3. ボスの頭上にある送電線を切り落として電撃を与える
  4. 弱点である頭を狙って攻撃する
  5. 隙を見てビルの屋上に登り,頭に飛び乗って至近距離で銃弾を浴びせる
といった流れになる。

画像集#012のサムネイル/[TGS 2011]龍が如くスタジオによる最新作「バイナリー ドメイン」プレイレポート。SFチックな設定の上で展開される人間ドラマが肝か
 試遊版は,このボスを倒したところで終了となる。10〜15分程度のプレイと短い時間だったが,やはり銃撃戦そのものは従来のTPSから大きく外れることはない印象だった。そのため,世界観や個性的な登場人物達とのかかわり合いにどれだけはまれるかが,本作を楽しめるかどうかの鍵になりそうだ。
 プロモーションムービーを見る限り,人間ドラマの描写に相当力を入れているようだったので,龍が如くシリーズのそういった部分が好きなゲーマーは注目すべきタイトルといえるだろう。

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