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コア向け本格派MMORPG「CABAL II」の開発元ESTsoftに聞いてみた,英語圏での展開に注力する理由と日本サービスの可能性
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印刷2013/11/19 20:11

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コア向け本格派MMORPG「CABAL II」の開発元ESTsoftに聞いてみた,英語圏での展開に注力する理由と日本サービスの可能性

画像集#002のサムネイル/コア向け本格派MMORPG「CABAL II」の開発元ESTsoftに聞いてみた,英語圏での展開に注力する理由と日本サービスの可能性
 ESTsoftが手がけるMMORPG「CABAL II」は,すでに韓国で2012年11月から正式サービスが始まっているタイトルだ。前作「CABAL ONLINE」が現在,日本でサービスしていることもあり,CABAL IIの日本展開にも期待している人は多いと思われる。
 G-Star2013のB2Bエリアに設けられたESTsoftのブースを訪れ,同社の副社長・Min Young-Whan氏からCABAL IIの現状や今後について話を聞いてきたので,紹介しよう。


CABAL II Director / Vice PresidentのMin Young-Whan氏
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 Min氏いわく,本格派MMORPGを標榜するCABAL IIは,現状,韓国でコアプレイヤーから高い評価を集めており,ESTsoftとしても手応えを感じているという。しかし,韓国ゲーム市場はモバイル需要に傾倒し,短いプレイ時間で遊べるライトゲームが求められがちで,コア層向けのCABAL IIは,当初想定していたよりも苦戦を強いられているのも事実とのこと。

 また氏は,そんな韓国ゲーム市場のトレンドに対応すべく,CABAL IIの各種コンテンツ/ゲームバランスをライトゲーマー向けに調整することも検討したそうだ。ただし,調整を実行すると本作の持ち味である“スタイリッシュアクション”の楽しさを損なうことになる。試行錯誤した結果,アジア圏ではなく,英語圏のゲーム市場に目を向けたという。

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 なぜ英語圏なのかと詳しく理由をたずねてみたところ,なかなか興味深い回答が得られた。Min氏によれば,現在,いわゆるモバイルゲームのブームは,ワールドワイドとしての規模では,そんな顕著なものでもない。日本や韓国が特殊なのだという。

 あまり場所を選ばずともプレイ可能で,とくに電車の移動時にゲームを起動できるというのは,モバイルゲームの大きなメリットだ。しかしその一方で,欧米地域は電車をほとんど利用しない車社会である。
 さらに電車内でデータ通信できる国は日本と韓国くらいで,かつ移動には車を使う機会が圧倒的に多い欧米地域の人間とっては,モバイルゲームのありがたみは薄く,そのほかの統計などを合わせて考慮すると,コア向けにしっかり作ったCABAL IIの欧米での勝算は十分にあると氏は見ているそうだ。

 実際にESTsoftは,海外展開に積極的な姿勢だ。2014年夏には「北米」「ヨーロッパ」「シンガポール」「マレーシア」でCABAL IIのサービスが始まり,世界各国からアクセスできる「グローバルサーバー」も設置される予定だ。その後は「フィリピン」「タイ」と続く予定とのこと。また,今回のB2Bエリアでの出展をとおし,新たな国との交渉も熱心に進めているという。

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 となれば,4Gamer取材陣として気になるのは当然,CABAL IIの日本展開の可能性だ。こちらに関してMin氏に質問したところ,「グローバルサーバーは各国の現地パブリッシャと交渉中の国からの接続をシャットアウトする仕様で,日本もその中に含まれる」との回答をもらった。つまり,すでに日本パブリッシャとの交渉は進んでいる段階というわけだ。良い続報に期待しよう。

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 そのほかESTsoftは,英語圏進出の実験的な試みとして,モバイル向けアクションRPG「HeroesGo」公式サイト)を同社の子会社からサービスする予定だ。本作は韓国生まれのタイトルだが,英語圏のゲーム市場を狙って制作されたもので,韓国よりも先に欧米でリリースされる。ESTsoftの戦略はどのような結果になるのかも注目したいところだ。

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「CABAL II」公式サイト

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