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「The Witcher 2: Assassins of Kings」の最新ビデオダイアリーが公開に。“2”はCD Projektの自社開発エンジン「RED Engine」を搭載
2008年に発売された前作「The Witcher」は,BioWareが「Neverwinter Nights」向けに開発した「Aurora Engine」を使用しており,かなりの手が加えられていたとはいえ,やはりグラフィックスの表現力は時代を感じさせるものだった。しかしCD Projektは,そのようにThe Witcherを苦労してリリースに漕ぎ着ける一方,過去3年にわたって独自のゲームエンジンの開発にも着手していた。そしてThe Witcher 2では,その自社開発エンジン「RED Engine」が使用されている。
開発者ダイアリーによると,リードプログラマーのトーマス・ヴォイジック(Tomasz Wojcik)氏は「誰かが開発済みのものを新たに作る意味はない」と話している。氏のいうとおり同社は,キャラクターのパスファインディングなどを専門に処理する「Path Engine」,物理シミュレーションに「Havok」,インタフェースに「Scaleform」,そしてオーディオ関連に「FMOD」などのミドルウェアをそれぞれライセンスしている。このように既存の技術を活用することで,RED Engineの開発は,レンダリングやクエストシステムに注力できたのだという。
ビデオ内では,The Witcher 2をプレイするのに必要なPCのスペックも紹介されている。参考までに覚えておいてほしい。
- CPU:デュアルコアで2.2GHz以上のクロックを持つもの
- メインメモリ:Windows XP:1GB以上,Windows Vista / 7:2GB以上
- グラフィックスチップ:GeForce 8800 512MB以上
The Witcher 2は,欧米で2011年5月にリリース予定で,現時点で発表されているのはPC版のみ。ただダイアリーで「マルチプラットフォームを念頭にRED Engineを開発しており,ゲームエンジンのライセンシングにも興味がある」と語られているなど,同社はミドルウェアのデベロッパとしても展開する意思を見せている。将来的には,ドイツのCrytek並みに成長する可能性もあるかもしれない。The Witcher 2で,CD Projektは世界を舞台に飛躍することになるのだろうか?
- 関連タイトル:
The Witcher 2: Assassins of Kings
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