イベント
[Gamescom]これが次世代のRPGか。「The Witcher 2: Assassins of Kings」はグラフィックスクオリティと細かすぎるかもしれないストーリー分岐がウリ
本作は,Namco Bandai/Atariによって発売されることが発表されているが,ゲームの概要はほとんど公開されていない。今回は,本作のリードデザイナーを務めるMarek Ziemak氏らによって行われたプレゼンテーションに参加できたので,そこで明かされた本作の概要をお伝えしよう。
プレゼンテーションで最初に説明されたのは,前作との違い。カットシーンが130(53分)から256(150分)に,アーマーのタイプが5から30へ,エンディングの種類が3から16へなどと,軒並みボリュームアップしているのだという。それでいてローディング時間は大幅に少なくなるというのだから,いいことづくめだ。
また,前作は「Neverwinter Nights」と同じAurora Engineが採用されていたが,The Witcher 2はエンジンから自社で作りこんだという。そのエンジンの名前はTSOODといい,20人のプログラマが3年をかけて開発したという代物で,RPGに特化しているそうだ。
ゲームプレイの基本的な部分である,話を聞いてクエストを受け,それをこなしながら,ときには戦闘に,ときには女性との情事に励むといったあたりは前作と一緒だという。だが,同じクエストでも進め方によって展開がまったくことなり,ストーリーも分岐していく。
プレゼンテーションで見せてもらえたのは,主人公であるGeraltが,捕らえられおり,脱出を計るというクエストだ。最初は衛兵の隙をつきながらひっそりと進み,2度目は出会った敵をバッタバッタと倒していくというパターンで進行したが,どちらも最終的に脱出したという結果こそ一緒だったものの,そこにいたる展開がまったく異なっていた。
公開されたストーリーの分岐をイメージ化した写真を見ればすぐに分かるが,とんでもなく複雑になっており,一度や二度のプレイでは,絶対にすべてのパターンを見ることは不可能だろう。もちろん,お伝えしたようにエンディングは16種類もあるので,繰り返して何度も遊べそうだ。
戦闘に関する部分はまだ作りこみが足りないということだったが,かなり見ごたえがあるものになっており,ときおり画面に表示されるマークに合わせて右/左クリックすると,良い感じに動いてくれる。また,1対1や1対多という戦闘だけでなく,3種類の“戦争”と呼べる規模の戦いが用意されている。数えきれないほどの敵と味方が入り乱れ,無数の火矢が飛び交うといった状況での戦いで,どこから攻撃されるか分からない緊張感を味わえる。プレイの様子を見ていると,アクションゲームと勘違いしてしまうほど展開が速く迫力は満点だ。
また,インゲームの映像で構成されたカットシーンを掲載しよう。これを見れば,本作のグラフィックスクオリティの高さが分かるだろう。このクオリティで徹底的に作りこまれた世界を冒険できるときが来るのかと思うと,今からワクワクして仕方ない。前作の日本語版は発売こそされなかったが,有志による日本語化が行われ,CD Projektが公認したという歴史がある(関連記事)。そんな熱いファンのいる日本での発売/日本語化にも期待したい。
- 関連タイトル:
The Witcher 2: Assassins of Kings
- この記事のURL:
キーワード
(C)The Witcher is a trademark of CD Projekt RED sp. z o.o. The Witcher game CD Projekt RED sp. z o.o. All rights reserved. The Witcher game is based on the prose of Andrzej Sapkowski. All other copyrights and trademarks are the property of their respective owners.