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[Gamescom]ロックバンドLinkin ParkのMike Shinoda氏も登場。ドイツで行われたSony Computer Entertainment Europeカンファレンス現地レポート
ドイツやイギリスを中心としたEU市場での話題が中心だが,気になる新作ソフトも公開されるなど,中々ボリュームのあるイベントとなっていた。
ハウス氏は,現在までにPlayStation 3が全世界で3800万台(うち,EU圏では1600万台)を売り上げており,Electronic Entertainment Expo(E3)開催時(2010年6月)に公表されたXbox 360の販売台数4200万台に肉薄していることを明らかにした。
また,4Gamerでもスコアを引用している欧米メディアのレビュースコアの平均値を算出するサイトMetacriticにおいても,PlayStation 3エクスクルーシブタイトルの“メタスコア”は,Xbox 360のそれをわずかながらも上回っているとし,PS3が,現世代コンシューマ機市場において,ハードとソフトの両面で健闘していることを強調した。
今回のイベントでは,戦闘ヘリでアフガニスタンの渓谷にある敵のアジトを急襲するという“Gunfighter”というミッションが紹介された。そのデモプレイ担当者として登場したのが,アメリカでは若者の間で絶大な人気を誇るロックバンドLinkin Parkのリーダー,マイク・シノダ(Mike Shinoda)氏である。
Linkin Parkが先日リリースしたシングル「The Catalyst」のプロモーションビデオは,メダル オブ オナーの映像が利用されていることで話題となった。しかしここでシノダ氏が登場してデモまで行なってしまうというのは予想外の出来事だ。デモプレイでシノダ氏は,RPGの乱射を見事にかいくぐりながら敵を仕留めていった。しかし最後の最後で直撃を受け,残念ながら画面にはMission Failedの文字が。それでもサプライズゲストの登場に会場の観衆は満足した様子で,最後にシノダ氏は大きな拍手で見送られていた。
「HEAVY RAIN」や「KILLZONE 3」,「SOCOM: Special Force」など,E3でも紹介されていたコア向けのMove対応ゲームが次々と紹介されていく。最大128人での対戦プレイが可能なことで話題となったシューター「MAG」もMoveに対応するとのこと。さらに「Echochrome 2」「Sorcery」「EyePet」,セガの「Virtua Tennis 4」も対応予定であることが明らかにされた。
ハウス氏によると,今後SCEはPlayStation Moveと共に“3D立体視”対応も推し進めていくという。Virtua Tennis 4は,Moveと3D立体視の両方に対応したゲームの一つであるとのこと。
ここではほかにも立体視対応予定の作品がいくつも紹介されたが,その中にはWarner Bros. Interactiveの「Mortal Kombat」のような,これまで対応が明らかにされていなかったゲームも含まれていた。
続いて登場したのは,Evolution Studiosの最新作「MotorStorm Apocalypse」のプロデューサーMatt Southern(マット・サウザン)氏。サウザン氏は最新作の紹介を行いながら「3D立体視によって,ゲームは根本的に変わることになる。とくに立体視とレースゲームとの相性は非常に良い」と話した。今回のカンファレンスでは,招待客全員に3Dグラスが手渡され,会場で実際に3D立体視が体験できるようになっていた。実際に見てみて感じたが,なるほど,レースゲームでは画面に奥行きが生まれることで,コースをよりリアルなものとして認識できるようだ。
新作のタイトルは「Ratchet & Clank: All 4 One」。「ラチェット&クランク」の名を冠した作品だが,ゲーム内容は,過去作品よりもさらにカジュアルなものになっているようだ。
Ratchet & Clank: All 4 Oneでは,ラチェットとクランクのほか,キャプテン・クワーク,ドクター・ネファリウスがプレイヤーキャラクターとして選択可能。最大4人のプレイヤーで,協力してパズルを解いたり敵と戦っていく作品となっている。
Ratchet & Clank: All 4 Oneのデモを終えてプライス氏は退場しようとした。しかし,そう,ここで降壇されてしまっては面白くないのだ。「なんでいっちゃうの?」と来場者に思わせたところでプライス氏は振り返る。そして再び壇上に駆け上がり「もう一つあります」と話し始めた。
Insomniac Gamesのファンなら,もうお気付きだろう。ここで,あの「RESISTANCE 3」がついに正式に制作発表されたのだ。
カンファレンスの直後に投稿されたプライス氏のツイートによれば,「RESISTANCE 3」は,Ratchet & Clank: All 4 Oneと同じ,2011年中のリリースを目指して,開発が進められているとのことだ。
今回のカンファレンスでは,今後PlayStation 3が“モーションコントローラPlayStation Move”と“3D立体視”に注力していくという方向性が,明確に打ち出されていた。他社と比較して特徴的なのは,すでにリリース済みの作品や,コア層向けの作品もしっかりと対応させていっているところだろうか。「驚くべき新情報が飛び出したカンファレンス」ではなかったが,PlayStation 3プラットフォームにおける今後1年の展望はしっかりと示せていたようだ。
Sony Computer Entertainment Europe公式サイト
- 関連タイトル:
RESISTANCE 3
- 関連タイトル:
メダル オブ オナー
- 関連タイトル:
MotorStorm Apocalypse
- 関連タイトル:
ラチェット&クランク オールフォーワン
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