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ナナオ,独自の超解像技術「Smart Resolution」を採用した23インチワイド液晶ディスプレイを発表
FS2332は,23インチワイドで解像度1920×1080ドットのIPS方式パネルを採用した製品で,白色LEDバックライトを搭載する製品。2010年10月に発表された「FORIS FS2331」(以下,FS2331)の後継モデルにあたり,新たに独自の超解像技術「Smart Resolution」を備えているのが特徴だ。
2011年7月15日の発売で,EIZOダイレクトでの直販価格は3万9800円(税込)となっている。
説明会では,同社の家永 篤氏がFS2332におけるFS2331から進化した部分について解説を行った。氏によれば,FS2331で採用されていた「Power Resolution」では,シャープネスを強調する機能だったが,FS2332ではこれに代わる形で,超解像技術としてのSmart Resolutionが採用されているという。
Smart Resolutionでは,ディスプレイが表示するコンテンツに応じて,奥行きを考慮したり,ノイズ量を判断したりして,自動的に補正を行うとのこと。そのなかで「肌補正」「文字補正」「動画領域補正」といった3つの機能が特徴になる。
●肌補正
●文字補正
Smart Resolutionを有効にしつつWebサイトなどを閲覧したりするときに便利という。
●「動画領域補正」
ただし,動画領域として認識するのは1か所のみで,複数の動画を開いている場合などは,最も大きい部分にだけ適応されるそうなので,この点は注意が必要かもしれない。
また,冒頭でIPSパネルを採用すると紹介したが,これもFS2331からの変更点だ。VA方式からIPS方式へと変更したことにより,左右178°,上下178°の広い視野角を実現したという。
液晶バックライトのLED化も,スペックに違いをもたらしており,最大消費電力が25%低下したほか,輝度も3cd/m2まで下げられるようになったそうだ。
入力系統もDVI-D,2系統のHDMI,D-Sub 15ピンとなっており,変更はない。
なお,液晶パネルの応答速度は,中間調(グレー・トゥ・グレー)で6ms。表示遅延はドット・バイ・ドットのフルスクリーン表示時に1フレーム以下を謳っている。そのほかの仕様は本稿の最後に記載したとおりだ。
従来のFS2331に超解像技術を追加したという印象のFS2332。超解像技術に惹かれるものがあるなら,選択肢に加えてみるのもアリだろう。
●FORIS FS2332の主なスペック
【液晶パネル】
- サイズ(表示サイズ):23インチワイド
- 液晶方式:IPS,ノングレア
- 解像度(画素ピッチ):1920×1080ドット(0.2655mm)
- 表示色:約1677万色(10億6433万色中)
- 視野角:左右178°上下178°
- 輝度(最大値):250cd/m2
- コントラスト比:1000:1(コントラスト拡張機能有効時1500:1)
- 応答速度:6ms(GtG)
- バックライト:白色LED
【入力系】
- 水平周波数/垂直周波数:31〜68kHz/49〜61Hz(HDMI接続時),31〜68kHz/59〜61Hz(DVI-D接続時),31〜81kHz/55〜76Hz
- ビデオ入力端子:HDMI×2,DVI-D×1(HDCP対応),D-Sub 15ピン×1,
- ビデオ入力解像度:480i,480p,1080i,720p,1080p
- サウンド入力端子:HDMI×2,3.5mmステレオミニ×1
- スピーカーシステム:2ch(500mW+500mW)
- サウンド出力端子:3.5mmステレオミニ
- 消費電力:標準20W(最大34W,待機時0.17W以下)
- 本体サイズ:549(W)×212(D)×最大403(H)mm(※スタンド含む)
- 重量:約6.2kg(※スタンド含む)
- チルト角度:上20°,下5°
- 高さ調節:なし
- 主な付属品:電源ケーブル,DVI-D−DVI-Dケーブル(2m),ステレオミニ−ステレオミニケーブル,リモコン,リモコン用電池(CR2032),カラーシート,ユーティリティディスク,VESAマウント取り付け用ネジ×4,セットアップガイド,保証書
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