「NESiCAxLive」「ダライアスバースト アナザークロニクル」を筆頭に，数々のアーケードタイトルが試遊できた「タイトー新製品商談会」レポート

　昨日（11月29日），東京都千代田区にある東京国際フォーラムのホールD5において，タイトーの新製品商談会が開催された。これは，同社が今冬から来春にかけて発売予定の新商品を紹介する催しだ。

　コンテンツ配信システム「NESiCAxLive」（ネシカ クロス ライブ）の新規アライアンスカンパニーが発表されたほか，オンラインシューティング「ダライアスバースト アナザークロニクル」製品版の“クロニクルモード”がプレイアブル展示されるなど，ファンにとっても，とても興味深いイベントとなっていた。
　本稿では，これらのトピックを中心に，新商品の概要を紹介していきたい。

ダライアスバースト アナザークロニクル

　本作は，今もなお高い人気を誇る名作シューティングシリーズの最新作。今回の商談会では，作品の核ともいえるクロニクルモードを体験できるバージョンが披露されていた。


　クロニクルモードは，宇宙全域を舞台にベルサー軍を撃破していくという，オンライン対応のゲームモード。ミッションをクリアするごとに新たなエリアがアンロックされる仕組みとなっている。
　このモードには，ルールの異なるエリアがなんと1000種類以上も用意されているので，新鮮な気持ちで繰り返し遊べそうだ。全部遊びつくすには，いったい何日かかることだろう。

　なお，記録自体は筐体自身にセーブされるものの，ハイスコアはネットワークを介して全国各地の筐体に反映される。自分の地元でプレイし，記録したハイスコアが全国ランキングに入ったら，優越感に浸れそうだ。

NESiCAxLive

　NESiCAxLiveは，「NESYS回線」を利用したコンテンツ・ダウンロードシステムのこと。ネットワークを介し，さまざまなコンテンツが筐体へと配信される（関連記事）。
　NESiCAxLiveのサーバーには，新作，旧作を含む，非常に多くのコンテンツが用意されている。会場では，NESiCAxLiveを搭載した新筐体「ビュウリックス ダイヤ」が展示され，多数のタイトルがプレイできるようになっていた。



　現在，同システムでの配信コンテンツとして明らかになっている作品は，以下のとおりだ。

• 「BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT II」（アークシステムワークス/12月9日配信）
• 「BattleFantasia」（アークシステムワークス/12月9日配信）
• 「豪血寺一族 先祖供養」（インデックス・ホールディングス/12月9日配信）
• 「旋光の輪舞 Dis-United Order」（グレフ/12月9日配信）
• 「トラブル☆ウィッチーズAC アマルガムの娘たち」（冒険企画局/12月9日配信）
• 「SPICA☆ADVENTURE」（タイトー/12月9日配信）
• 「THE KING OF FIGHTERS’98 ULTIMATE MATCH FINAL EDITION for NESiCAxLive」（SNKプレイモア/今冬以降配信）
• 「THE KING OF FIGHTERS 2002 UNLIMITED MATCH for NESiCAxLive」（SNKプレイモア/今冬以降配信）
• 「DRAGON DANCE」（サクセス/1月中旬以降配信）
• 「exception」（サクセス/1月中旬以降配信）

　また今回，テックアーツ，D4エンタープライズ，ホビボックスが，新たにNESiCAxLiveのアライアンスカンパニーとなることが発表されている。
　今後，さらにアライアンスカンパニーが増え，配信コンテンツのラインナップが充実していくことを期待したい。

「BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT II」 （C）ARC SYSTEM WORKS

「BattleFantasia」 （C）ARC SYSTEM WORKS

「豪血寺一族 先祖供養」 (C) ATLUS CO.,LTD.1993,2009	「旋光の輪舞 Dis-United Order」 （C）2005,2009,2010 G.rev Ltd. ALL RIGHTS RESERVED.
「トラブル☆ウィッチーズAC アマルガムの娘たち」 (C) Adventure Planning Service 2008 / (C) Studio SiestA	「SPICA☆ADVENTURE」 (C)TAITO CORPORATION 2003,2005 ALL RIGHTS RESERVED.
「THE KING OF FIGHTERS’98 ULTIMATE MATCH FINAL EDITION for NESiCAxLive」 (C)SNK PLAYMORE ※「画面は開発中のものです。」	「THE KING OF FIGHTERS 2002 UNLIMITED MATCH for NESiCAxLive」 (C)SNK PLAYMORE ※「画面は開発中のものです。」
「DRAGON DANCE」 (C)AlwaysNeat / (C)2009SUCCESS	「exception」 (C)2009 SUCCESS / (C)2008-2009 primitive

　ところでNESiCAxLiveには，入力の遅延を解消する新開発の高速I/Oインタフェースが採用されている。これは，格闘アクションやシューティングなど，一瞬の遅れが命取りになるジャンルが好きな人にとって朗報といえる。
　スタッフに話を聞いたところ，NESiCAxLiveの高速I/Oインタフェース対応タイトルでのプレイに慣れると，もう，高速I/Oインタフェース非対応のシステムには戻れないかもしれないと言っていた。NESiCAxLiveの登場が今から待ち遠しい限りだ。

左が従来のシステムで使用されてきた「JVS」の基板で，右が高速I/Oインタフェースの基板。手前のボタンを押すことで，画面上の車が止まる仕組みだが，JVSでは若干のズレが生じることが確認できる

NESiCAxLiveタイトル共通カード「NESiCA（ネシカ）」を使用すると，ゲームをプレイするごとにポイントが付与される。またNESiCAxLiveのWebサイト「nesica.net」では，NESiCAに保存されたプレイヤーデータを携帯電話やPCでカスタマイズできる。さらに，全国ランキングに自動的に参加できるので，ほかのプレイヤーと上位争いを繰り広げる楽しみも味わえるのだ

ホーンテッド ミュージアムII

　昨年（2009年）7月に稼働がスタートしたガンシューティング「ホーンテッド ミュージアム」のシリーズ第2作。前作ではハンドガン型だったコントローラが，マシンガン型となっている。

　また大判のターポリン（筐体を覆うカーテンのようなもの）がメッシュターポリンとなり，内部が透けて見えるのも特徴だ。プレイしている人達がワイワイ盛り上がっている姿を見ているうちに，つい遊びたくなってくるかもしれない。

　実際にプレイしてみたところ，遊園地をモチーフとするステージには独特の雰囲気が漂い，なにか異次元空間にでもいるかのような不思議な感覚を覚えた。大画面で展開する数々の演出は見事で，マシンガンを撃ちまくる爽快なプレイフィールが味わえるので，ストレス発散にはもってこいといえる。リロードが不要なのも，地味に嬉しいポイントだ。
　前作同様，友達同士やカップル，親子連れなど，さまざまな層に訴求できるのではないだろうか。2011年4月中に予定されている稼動開始を楽しみにしよう。

ソニックブラストヒーローズ。ストレス発散にはもってこいのパンチングマシンだ。日頃のうっぷんを晴らすべく拳を叩きつけよう

連結型マスプッシャーメダル機「スパイラルディーラー」。カジノをテーマとした3つのチャンスゲーム「カードチャンス」「スロットチャンス」「ルーレットチャンス」がアツい

カプリチオ・セサミW ライトアップキット。LED照明が採用されており，景品がより綺麗にライトアップされるという (C)2010 Anne Gutman & Georg Hallensleben / Hachette Livre

ビュウリックス ダイヤ

ホーンテッド ミュージアム II

ソニック ブラスト ヒーローズ

カプリチオ・セサミＷ ライトアップキット　(C)2010 MORI CHACK

スパイラルディーラー