プレイレポート
近日中に実施予定の「SOCOM 4: U.S. Navy SEALs」オンライン対戦パブリックβのメディア先行体験会レポートを掲載
最近では人気作「MASSIVE ACTION GAME」(MAG)の開発元として知られるZipper Interactiveの最新作だけに,オンライン対戦の仕上がりを気にしているプレイヤーも少なくないはず。そんなプレイヤーにとって,今回のテストはオンライン対戦要素を事前に体験できる貴重なチャンスとなるだろう。
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さて,このテスト実施に先がけて,パブリックβの内容を体験できるメディア向けのパブリックβ体験会が,3月9日にSCEJ社内で行われた。4Gamerもこの体験会に参加しSOCOM4をプレイしてきたので,実際に遊んでみてのレポートをお届けする。
「SOCOM 4: U.S. Navy SEALs」公式サイト
まず基本的なシステムから紹介しよう。SOCOM4では最大32人が特殊部隊と反乱軍の2チームに分かれて対戦することになる。
勝利条件はゲームルールによって異なるので後ほど説明するが,それぞれのゲームルールに「クラシック」と呼ばれるルールが存在している点を先に説明しておこう。
使用武器は,アサルトライフルにマシンガンやスナイパーライフルといったミリタリー系のゲームではおなじみの武器がそれぞれ数種類ずつ用意されていて,出撃前あるいは復活時にこの中から2つを選択して持ち出せる。
ショットガンなら曲がり角でのアンブッシュ,スナイパーライフルなら高台や茂みの中からの狙撃といった具合に,選んだ武器で立ち回りを変える必要があるので,組み合わせは慎重に考えたいところ。グレネードもフラグメントグレネードやフラッシュバン,スモークグレネードなどの中から2種類を携行できる。武器の切り替えはL2ボタン,グレネードの切り替えはL2長押しの装備メニューから行える。
操作は一般的なPS3のFPS/TPSを踏襲しているので,この手のジャンルをパッドでプレイすることに慣れたプレイヤーならとくに戸惑うことはないだろう。今回プレイした感触ではオートでの照準補正はないか,あるいはあったとしても大分弱いものだったので,アナログスティックでのエイムの腕前に自信があるプレイヤーは実力を存分に発揮できそうだ。
今回プレイできた2つのマップはいずれも,32人の対戦でも狭くは感じない十分な広さがある。艦船ドッグが舞台の「Port Authority(ポートオーソリティ)」は視界の開けたオープンフィールドで開放感があるのに対し,第二次世界大戦中に建設されたというバンカーがモチーフの「Assault and Battery(アサルトアンドバッテリー)」は森の中というシチュエーションも手伝って,高台にでも陣取らない限り視界が確保しづらくなっている。
ここからは,各ゲームルールの詳細とそのインプレッションだ。
1.制圧
死んだらラウンド終了まで待ちぼうけとなり,さらに同士撃ちの設定も有効から変更できないクラシックルールではとくに,行動の一つ一つに気を付けないと危険だ。
2.情報
データの奪取/アップロードは,それぞれのポイント上で数秒間無防備な状態で待機する必要があるため,奪取には味方のカバーが不可欠だ。またデータポイント周辺には遮蔽物が多いため,面倒でも念入りなクリアリングを行ってから奪取作業に入らないと,物陰に隠れていた防御側プレイヤーにあっさりとやられてしまうのが難しいところ。また,どうにかデータを奪い取ることに成功したとしても,そのデータを持ったプレイヤーは敵プレイヤーのレーダー上に表示されるため,持ち帰るまでの間は狙われ続けることになる。
持ち帰る途中で死んでしまうとデータは地面に落ち,当然敵に奪い返されることになるので,追っ手を足止めしてくれる仲間や,やられてもデータを託せる仲間が近くにいないと,簡単には持ち帰れないだろう。
3.防衛
どちらかのチームがコントロールポイントをすべて制圧した段階で敵チームの司令部の位置がレーダーに映し出されるので,そこへ向かって指定のポイントすべてにビーコンを設置すれば,航空爆撃を要請でき勝利となる。一つのコントロールポイントを制圧して,次のコントロールポイントを……と思っても,先に制圧したポイントを放置していると,当然敵に奪われてしまうため,すべてのポイントを制圧するためには,仲間の役割が重要になりそうだ。
なお,コントロールポイントの制圧からビーコン設置までには2分(状況によりカウントは止まる)程度しか猶予がなく,カウントダウンが終わってしまうとコントロールポイントはすべて中立に戻ってしまう。そのため,制圧後いかに素早くビーコン設置を完了させられるかが勝負となる。一方の司令部を守る側は,敵のビーコン設置を防がなければいけないが,すべて仕掛けられるまでは航空爆撃は始まらないので,慌てずにビーコンを破壊して乗り切ろう。
4.爆弾処理
とくに再スタートできないクラシックルールでは,爆弾処理兵が死んだ時点で攻撃側は殲滅以外の勝利手段がなくなるため,防御側に爆弾処理兵の位置を悟られないように作戦を進めなければならない。
クラシックルールについては,いずれのルールの場合でも筆者のようにどんどん前線に突っ込みたいというプレイヤーには,当然倒される可能性も高くなるので,次のラウンドまでの待ち時間がちょっと長く感じてしまうのが正直なところ。最後まで生き残ったプレイヤーの戦いを観戦するのも面白いという人や,死んだらラウンド終了までの時間を休憩と割り切れる人でなければ,スタンダードルールの方が楽しめるかもしれない。しかし,従来のシリーズファンや,行動の一つ一つを慎重に行い,「やるか,やられるか」の緊張感を楽しみたいというプレイヤーには,クラシックルールをオススメしたい。
さて,このパブリックβテストは,PlayStation Networkが利用可能なPS3があれば誰でも参加可能だ。SOCOM4がどんなゲームなのかを,製品版発売前までに確かめてみてほしいので,3月30日のテスト開始時にはぜひ参加してみよう。
「SOCOM 4: U.S. Navy SEALs」公式サイト
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SOCOM 4: U.S. Navy SEALs
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- SOCOM 4: U.S. Navy SEALs ( 初回封入特典:ダウンロードコード同梱 )
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